ぶっちゃけかったるい話、土曜のJRAなのに3鞍もエア予想を書く事情と主に7日の重賞に関して言わなければならないこともあるので3重賞は予想理由を書かない形にする。そんなある種屁理屈的な予想理由をこねることより今は前能書きを描くことの方がどう考えても楽しい。それもこれも三浦拓実アナが特別のレース前に展開するレース名に関するプチ情報を発走する際にがきっかけなのだが…

 

 

 

その1 京都ジャンプステークス

 

JRAの障害競走におけるグレード制挿入を機にそれまでの京都大障害(春・秋)を発展解消する形で1999年創設。阪神で振り替えになった3回を除き一貫して3170mの距離で、春の京都ハイジャンプでも使用される三段跳びバンケット障害を1周目に飛越するJ・GⅢではあるが難易度への対応が問われる一戦。

 

 

 

その2 武蔵野ステークス

 

1996年に5月の東京ダート2100mの重賞として創設。2002年の中山での施行(1800m)を境に2003年から1600mに固定。ジャパンカップダート(現・チャンピオンズカップ)の新設に伴いトライアル競走の一角を担う。

地方競馬との関係でいえば1997年から出走可能になっており(今年現在出走枠4頭)、寄贈賞として東京中日スポーツの親会社にあたる中日新聞社賞に加え地方競馬全国協会理事長賞が設定されダートグレード競走の認定は受けているものの、(ここからゾウたん的観測)JBC競走の3歳以上部門(路線的にクラシックかレディスクラシックのどっちか・スプリントの可能性も残る)と日程的に近いことから有力な地方所属馬の参戦につながっていない現状がある。

 

 

 

その3 デイリー杯2歳ステークス

 

1966年に『デイリー杯3歳ステークス』の名称で創設。

レースの趣旨は朝日杯フューチュリティステークスへのステップ競走であるが、牝馬も何頭か制し阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神3歳牝馬ステークスの時代も含め)に進んだ馬がいる。ただこのレースとジュベナイルフィリーズを2歳のうちに勝ったのは2010年レーヴディソールだけで、それ以前だと1996年に勝ったシーキングザパールが年明けのNHKマイルカップとモーリス・ド・ゲスト賞(フランス)で勝利を挙げるなど本格的に勝つのが年明けになる例もある。

ちなみに、昔になるが出走資格が関西馬縛りだった阪神3歳ステークスに進んで勝った馬も数多いことからかつてはそのトライアル競走だったことも容易に想像できる。

 

 

 

さてさて…

 

11月6~7日の重賞の着順でもチェックしておこう。


 

その1 ハイセイコー記念

 

◎ニホンダイラ(4番人気)→6着

○スキャロップ(6番人気)→13着

▲ヴァンディヴェール(5番人気)→11着

☆スマイルマンボ(1番人気)→1着

△シナノクーパー(10番人気)→16着(シンガリ)

 

 

その2 道営スプリント

 

◎デステージョ(3番人気)→6着

○ドリームビリーバー(4番人気)→10着

▲スティールペガサス(2番人気)→3着

☆スペシャルエックス(1番人気)→1着

△クーファアチャラ(6番人気)→2着

△ドウドウキリシマ(5番人気)→4着

 

 

その3 楠賞

 

◎フークピグマリオン(5番人気)→5着

○プリフロオールイン(2番人気)→10着

▲フジユージーン(3番人気)→1着

△ストリーム(4番人気)→2着

△ギガース(1番人気)→3着

 

 

その4 道営記念

 

⦿ベルピット(1番人気)→1着

○アナザートゥルース(2番人気)→2着

▲ニシケンボブ(3番人気)→3着

△ミソ(4番人気)→9着(シンガリ)

 

 

着順もそうだが激アツだったのは7日の2重賞。まずは楠賞。第4コーナーでの各地の優駿馬はじめ強豪たちがしのぎを削る三宅きみひとアナの実況、そしてフジユージーンがゴール前アタマ差ゴール前で競り落とす…レース自体が豪華メンバーだったとはいえなんとなく意欲的に失いかけた競馬ファンとしての息を吹き返した『ぶっ生き返す』(マキシマムザホルモンの歌ではない)状態を味わった。ネット上では『ダービーグランプリの位置を楠賞が奪った』『ダービーグランプリを返して』なんてポストまで見かけた。それだけ想い強かったんだな・・・って。

 

ラジオNIKKEIからも檜川彰人アナが取材に行ったようだが…(取材記事のリンクを貼る)

 

 
あのゴール前の興奮と感動はじかに見たものしか味わえないだけに(業務とはいえ)さすがに檜川アナも長きにわたる競馬記者歴の中でも幸せの一つだったんじゃないかなと思った。
 
 
もう一つ道営記念。モノの違いを見せると思われたベルピットがまさかの最後の直線でアナザートゥルースとの競り合い。でも最後はハラハラしながらも王者の貫禄。昨年が大惨事だっただけに何かその悪夢まで吹き飛ばしてくれたことには感謝するものがある。
 
 

こういうシーンを見ながら競馬ファンとして成長するものなのだと感じた7日の2鞍。まだまだ私の競馬歴は続きそうだ。正直なところあのエア予想ストライキでやる気そのものは折れてはいるんだけどね。