2011年に帝王賞のアンダーカードのSⅢ重賞として創設。TCKには貴重な3歳馬限定の6ハロン重賞であるが、重賞(ネクストスター東日本との)の棲み分けの関係もあり、これまでは別の代物的な重賞であった。
しかし、スーパースプリントシリーズの廃止とダート重賞体系の再編をこのレースも受け、今年から優先出走権が与えられるのが船橋の習志野きらっとスプリントから同じ大井の距離条件になるアフター5スター賞に切り替えられ2着までに。3歳限定ということで先々の北海道スプリントカップの指定競走の認定も始まり、考えようによってはトライアルを勝ち進んで東京盃→JBCスプリントまで突き進むことも可能な計算だが…
本命はラジオNIKKEI盃若潮スプリントの実績を信用して⑯ギガース。雲取賞7着から短距離に方向転換し兵庫チャンピオンシップ5着以外で勝利。南関東勢相手なら抜けた可能性が高く他の追随を許さない勝ち方まで考えてよい。
対抗は⑫カヌレフレイバー。デビューから一貫して大井1200mを使い4連勝。前走トライアルまで勝って万全の実績。コース適性で⑯を逆転するまで十二分にあると考えたい。
単穴は若潮スプリント2着から②オーソレリカ。3走前の川崎からワンターンに転換。前走はハナを主張し⑯の2着。逃げて実績を残せるように同タイプの馬次第で粘りこみまであると考えたい。
2頭ほど☆を打って注意したい馬が。前走8着も2走前まで1200mを4連勝の⑤エドノフェニックスと東京ダービー最下位から距離転向の形になった⑧ティントレットの2頭。特に『三冠競走からの距離転換』の馬が好走する可能性も考慮すれば⑧が穴需要の最右翼になりかねないとみる。
押さえは⑭スマイルナウ→⑬ザイデルバスト→⑩パペッティアの序列で。
◎⑯ギガース
○⑫カヌレフレイバー
▲②オーソレリカ
☆⑤エドノフェニックス、⑧ティントレット
△1⑭スマイルナウ
△2⑬ザイデルバスト
△3⑩パペッティア
ここでは買い目は書かないが、◎○-の残った印の全馬で3連複が妥当か。◎○→印の全馬の馬単フォーメーションでヒットを狙いに行くのも悪くはなさそう。
あと、このレースから『トリプル馬単』のねらい目を構成するなら◎-○の往復マルチは最低でも押さえておくなぁ~。
全国的な3歳の短距離路線はどうもちぐはぐな印象が強い。兵庫チャンピオンシップを最高峰にして終わりにしたようだがそこは見直す余地が残っているのではないかと思う。門別の開幕が遅いことからこんな感じになってしまったと思うが、GⅠ級を作ろうとした際に兵庫チャンピオンシップをそのままJpnⅠにしてしまうのか、それともGⅡクラス2鞍体制を作ってそのトライアルとしてこのレースをJpnⅢ昇格にするとかまだやりようがあると思う。今年新設の3歳スプリントシリーズを集中開催ではなく上半期全体に展開するなどで見直す機会でもあったらこのレース、いや、あわよくば若潮スプリントのJpnⅢ化まで実現してほしいものだ。