正確な暦的には上半期の終わりだがJRA的な競馬の暦的には下半期の始まり。変な時に穴馬の恩恵にあずかれるチャンスがある2重賞という世の穴党がギラギラしかねない重賞が揃ってしまった…

 

そして今週のJRA重賞のエア予想のカギをハンデ重賞ゆえに『負担重量重めは極力△』というスタンスにする。

 

 

その1 北九州記念

 

1966年に2000mの重賞競走で創設され2006年のサマースプリントシリーズ創設に合わせ1200mに移行。今年は阪神競馬場の改修工事に伴い本来この時期に開催されるCBC賞との交換措置が取られることにより夏の西日本のローカルシリーズの開幕戦に設定された。

寄贈賞を提供するテレビ西日本は1964年からネットワーク上FNSに加盟。これはゾウたん的推測になるが、昨今の九州産馬のレベルアップもあり、仮に今年のJBC競走の中継を例年通りBSフジが引き受けた場合フジテレビ・関西テレビなどとともに実況アナウンサーの提供を担う可能性が濃厚なほか、今年以降東京大賞典の中継のネット受けのメンバー入りする可能性も強い。

 

未勝利→1勝クラスをこの条件で勝ち上がった⑨ペアポルックスを本命に。オープン入り後2着2回。キャリア自体で(2.3.0.0)と連対率100%を誇りながら馬齢込みでも54kgの負担重量はおいしいと考えたい。

対抗は④グランテスト。一貫して1200mを使っているがせせこましいコースなら2月に小倉を使って4着。3戦ぶりに坂井瑠星騎手に戻して53kgの負担重賞であれば牝馬でもあり牡馬換算でも55kg相当になるため穴妙味込みでこの馬もおいしい一頭。

単穴は②テイエムスパーダ。この馬は『テン乗りは走る』傾向が強く今回新たに酒井学騎手を鞍上に迎えこのコース3勝の適性も活かせば思いのほかあっさり勝つ可能性まであるとみる。

注意が必要なら⑫ピューロマジック。1200mに限れば(3.2.0.0)。前走葵ステークス勝ちから2kg減の53kgではあるものの牝馬なので牡馬換算で55kg相当になるのと札幌1200mで未勝利を勝っているので初コースの小倉も苦にならない可能性は高い。

押さえは⑥ヤクシマ、⑦モズメイメイ、⑧トゥラヴェスーラの3頭が横一線。

 

 


その2 ラジオNIKKEI賞

 

1952年創設の中山4歳ステークスを起源に1979年の『ラジオたんぱ賞』への変更と同時に福島での開催に。夏の福島競馬のページェント・レースの二大巨頭を担う(もう一つは七夕賞)。中央競馬の歴史とともに公式実況を担ってきたラジオ局の社杯である。

ラジオNIKKEIの沿革に触れると、1954年8月27日世界初の商用短波放送局として日本短波放送の社名にて放送開始し株式市況も放送開始となる。中央競馬実況中継の放送開始はその先の1956年10月27日。1978年に『ラジオたんぱ』に改名後若者受けする番組にも手を広げる等攻めた番組作りにも幅を広げ、radikoの普及を追い風にリスナー開拓の手綱も緩めていないが、2018年に周波数が6MHzを基幹にした体制に移行しながらも足しげく短波ラジオで聴取するリスナーも根強く残る。ウチが短波ラジオで足しげく聴いているリスナーに足を向けて寝られないのはこのためである。

最近の話題は今年1月の藤原菜々花アナの女性アナウンサーとしては初めてのJRAでの場内実況デビュー、テレビ大阪の新社屋移転に合わせた関西支社の移転と新スタジオの運用開始もあるが、局の根幹番組でいえば今年11月5日に行われる東京証券取引所(ザラ場)の取引時間延長を見据えたマーケット・投資関係番組の次なる再編を余儀なくされかねない問題も抱えている。

 

能書きが長い

 

本命は⑪ジュンゴールド。小倉での新馬勝ちから1800mで2連勝。続く京成杯とスプリングステークスを2ケタ着順で敗退。斤量的に54kgと恵まれ新馬の際より軽い斤量で臨めるとあって1800mの適性も見込めば大駆けの条件は整ったとみてもいい。

対抗は⑧サトノシュトラーセ。小倉で1勝クラス勝ち上がりのあと重賞2戦で結果が出ず距離的に戻してきた感じ。1800mであれば『一周競馬』の方に適性が向いていると考え展開なりに伸びる可能性もあると見立てたい。

単穴は②メイショウヨゾラ。唯一の牝馬で斤量的に51kgで牡馬換算で53kg相当とかなり恵まれた感があり、このレースにおける『変な時に穴馬が暗躍する』傾向を考えれば穴妙味十分で逆転まであるとみる。

注意が必要なら⑤オフトレイルか。このレースと関連性深い白百合ステークスを2着。福島出身の田辺騎手に託したことで勝負気配が強いと考えたい。

押さえはハンデの重いところから③セットアップと⑩ミナデオロの2頭。

 

 

 

その3 サファイア賞

 

今年から盛岡競馬でとられた芝の競走の夏季への集中実施化に伴い6月下旬に開催時期が変更。創設は2007年で途中準重賞降格を経るも現在岩手競馬のローカルグレード上はM3格にて行われている。

岩手競馬の事情として、施行距離の2400mで芝の長距離に当たる。同じ距離条件で行われるのはM2格のせきれい賞で、このレースの勝利で優先出走権が得られるオパールカップはM2だが1700mに距離が短縮される。

寄贈杯を提供する秋田放送は日本テレビ系列であるが新聞媒体としては地元紙の秋田魁新報社と関係を持つ。

 

強調材料のない馬だらけ。元中央馬でもみんな芝の実績に乏しい。

そんな中前走東北優駿3着の⑧セイバイラックが実績的に上位と考える。唯一2000m以上で複勝圏内の経歴があるのがこの馬。距離的に盛岡芝2400mであれば3ターンなので前走のような運び方に持ち込めば力の違いを見せそう。

他を探るとなれば2歳時の若鮎賞の1・3着以外厳しいと考え1着の⑩ユウユウブブリエ対抗→3着の⑨コタローまでしか狙いようがない。

 

◎⑧セイバイラック

○⑩ユウユウブブリエ

▲⑨コタロー

 

 

最後に残った佐賀の重賞は本命印と注目馬に☆を打つ形で。

 

佐賀第6レース 佐賀ユースカップ

◎②グッドタイミング

☆⑩フークファンタジー

 

 

何か新馬戦の予想をやらないだけ気が楽なように思っていたら上半期最後の地方重賞が強調材料無い馬ばかり…スルーしてやり過ごせば楽かもしれないが『地方重賞軽視だ』なんて言われたくないので取り組んでいるところがある。ゆるっとやれるものなら予想の根拠なんて書きたくないのが本音。何か印だけ書いただけのエア予想なんかX(旧Twitter)でもできるなんて思ってしまうのでどうにもならないのだ正直…ショボーンショボーン