競馬界は夏の始まり…ただ今週から2週の間はGⅠの谷間。JRA重賞は少なくとも地方重賞も(ゾウたん的に)話題のある一戦が。新馬戦の目玉商品を見逃してもいけないので休みたくても休めない。ああ・・・

 

 

その1 函館スプリントステークス

 

それまで札幌記念と札幌2歳ステークスしかサラ系の重賞がなかった札幌に1994年に開設された『札幌スプリントステークス』が起源。現在の函館で行われるようになってからも時々ホッカイドウ競馬から意欲的な芝適性のあるオープンクラスの馬が出走することもあり門別のファンにも人気を誇る。

 

完全に『洋芝・1200m』で見直せる馬で印を固めたい。

本命は穴っぽいところで⑦シュバルツカイザー。洋芝・1200m以下なら(3.1.0.2)と抜群の適性を誇る。近4走を見ても3走前のオープン特別勝ち以外は2ケタ着順。洋芝ならかなりやれそうなところがありおいしい可能性が高そう。

対抗は昨年覇者⑨キミワクイーン。相手強化に近走泣かされてはいるがこの馬も洋芝・1200以下なら(2.0.0.1)と勝つか大崩れかの展開であり昨年覇者として負けられない立場も加味すればあっさり連覇されても驚けない。

単穴は⑧カルネアサーダ。この馬も洋芝・1200m以下なら(2.3.1.2)と適性十分。2走前からリステッド2戦で4着が続く。この馬の場合は洋芝もそうだが平坦コースでの見直しも確実になりそうなので注意が必要。

押さえは洋芝・1200mで勝ちのある②カイザーメランジェ、⑤オタルエバー、⑥シナモンスティック、⑫ジュビリーヘッド、⑯ゾンニッヒの5頭が横一線。

 

 

 

その2 エプソムカップ

 

1983年に日本ダービーが第50回の開催を迎えたのを機に世界のダービーの聖地・エプソム競馬場との交換競走に。エプソム競馬場の場合、英国ダービーや英国オークスといった主要なGⅠ競走は6月に『Derby Meeting』と呼ばれる開催を設けて集中的に行われるのが通例とか。

 

3連勝を狙う⑪サイルーンを本命に。目下中山1600mで連勝中だが未勝利勝ちが東京1800m。久々の1800mも左回りなら崩れにくい傾向を考え3連勝まであるとみる。

対抗は④ヴェルトライゼンデ。2020年のスプリングステークス以来の1800mで2000以上が守備範囲のところがあるが兄弟が比較的1800mでの対応が効くことを考えればあっさり通過点になっても不思議ないとみて軽視禁物の意味で。

単穴は①トゥデイイズザデイ。期待されながら3勝クラス卒業が2走前と遅い。所謂『一周競馬』に弱そうな印象がありワンターン+αの東京1800mであればそろそろ開花の目まであるとみる。

押さえは⑥レーベンスティール、⑦マイネルケレリウス、⑬ラケマーダ、⑯グランディア、⑰ニシノスーベニアと3頭ほどヒモ妙味に富んだ馬もおり甲乙つけがたい。

 

 

 

その3 早池峰スーパースプリント

 

2013年に重賞化された『早池峰賞』を改編する形で2016年に現行の重賞体系に。ダート重賞の再編を受けたスーパースプリントシリーズの終了に伴い優先出走が得られるのが盛岡1200mの岩鷲賞に変わり2着までになった。レース名のもとになった『早池峰山』は北上山地の最高峰にして岩手が誇る明峰の一つ。

 

本命は④ミニアチュール。水沢の『一周競馬』で結果が出なかったところに前走盛岡1000mのオープン特別を勝利。3歳路線では距離適性問わずのところがあったが超短距離で意外にも適性が出てきそうな印象がありここから再起を図れると考えたい。

対抗と単穴は水沢850mでのオープン特別時の実績から考え③ダイセンメイト対抗→⑨ビクトリールーラー単穴の序列で。

押さえは盛岡1000mでミニアチュールの2着に入った⑧グッドフォーチュン→浦和800mで2着連続の実績が近走にある⑦トンデコバまで。

 

◎④ミニアチュール

○③ダイセンメイト

▲⑨ビクトリールーラー

△1⑧グッドフォーチュン

△2⑦トンデコパ

 

 

その4 石川優駿

 

金沢競馬において明確な3歳路線として前身の『石川ダービー』が開設されたのが2017年。金沢におけるダービーは1999年から2004年まで行われた『日本海ダービー』しかなく金沢がダービー不毛の地だった可能性も。

今回のこのレース制覇に伴う副賞に設定された交配権の種牡馬には2020年の2歳ベストマイラー・グレナディアガーズが選定されている。

 

一冠目の北日本新聞杯覇者⑨リケアマロンがここもあっさりで二冠濃厚とみる。前走の折が大井から西啓太騎手を擁して2着とは1.1秒差の勝利。吉原寛人騎手に戻して完全に獲りに来た印象があり素直に本命にしたほうがよさそう。

対抗は⑥ナミダノキス。前走のトライアルまで3連勝中。このレースに強い金田一昌調教師であれば勝ち方を知るということを加味して本命を逆転できるワンチャンスありとみたい。

同じ金田厩舎の③ダブルアタックが単穴。前走リケアマロンの2着は気になるが栗原大河騎手での安定感を上位への肉薄の可能性の根拠に注意しておきたい。

押さえが全部連下評価の建前になるが②ハリウッドスマイル、⑤エイシンノヴァ、⑫キニの3頭。ただこの3頭は3着争いでの浮上の筋としたい。

 

◎⑨リケアマロン

○⑥ナミダノキス

▲③ダブルアタック

△②ハリウッドスマイル、⑤エイシンノヴァ、⑫ニキ

 

このレースは昨年までのダービーシリーズの流れをくんでいるところがあるので買い目も書いてしまおう。いつものように『ワイドおじさん』を発動するが手数的に絞る感じで!

※『馬券画像ジェネレーター』にて作成したものを転載

 

 

あと、JRAの新馬戦からは2鞍予想してみる。

 

まずは函館第5レース

母ブルーメンブラットは2008年にマイルチャンピオンシップ制覇。母の洋芝経験が札幌の2戦で勝利が1500mだけなのは気になるが父がドレフォンに替わった変化球で1200m克服も見据えた形にしたい。

 

 

続いて東京第5レース

姉にオークス馬チェルヴィニア。国枝厩舎への入厩と母の万能タイプぶりから1800mはあっさりこなせる可能性濃厚。来年の東京ダービーまで楽しめる逸材になる可能性を十分秘めていると考えたい。

 

 

夏の競馬もまだ助走段階。これでローカルの主場が佳境に入った段階で夏バテしないように予想への取り組みにも注意を払うだけである。年齢的に思考が麻痺してエア予想をすっぽかす事態もあり得るわけで、手を抜くところは手を抜いて的な考えにしないとこの夏は乗り切れそうにない…