ウチが競馬ファンとしての転換点になりそうな厩務員春闘の嵐はとりあえず過ぎ去った…それでも地方よりJRAへの魅力が低くエア(馬券)予想に対するやりがいが逆転する状態が続くのかは先々のJRA重賞のクオリティやファンや厩務員界隈に対する『温かさ』の向上にかかっているのは変わらない。

 

話は変わるが、競馬のサイクルの大原則『ダービーからダービーへ』に則った場合中央競馬では一応『大晦日』でダービーがある意味『紅白歌合戦』的な概念になる。ある意味東京優駿のファンファーレは『除夜の鐘』で、ダービーデーのオーラスの目黒記念なんかはNHKの総合テレビにおける年またぎの風物詩であり内容的にほとんど『おはよう日本』のスピンオフ化している『ゆく年くる年』に相当してしまうのだろうか?

 

 

その1 東京優駿(日本ダービー)

 

1932年目黒の地で歴史が始まった。『幾度か東京競馬場で改修工事が行われても日本ダービーと被ることはなかった』という沿革を誇るほど開設以降同一競馬場での開催実施記録を重ねている。ジャパンカップや有馬記念に抜かれるまでは国内最高額の賞金を誇るレースだった時期も。

ダービー制覇の際の特典(ご褒美と言った方が正確か)は人馬とも厚遇。優勝騎手には夏の札幌のワールドオールスタージョッキーズへの優先出場権が与えられ、優勝馬もオークス馬と同様にアイドルホースぬいぐるみとしての商品化の優先権を獲得したり日本馬匹の馬運車への馬名登録資格を得たり…探せばまだまだ掘り起こせるのではないかと思ってしまう(ほかにご存じの方おりましたらこの記事にコメントしていただければ幸いです)。

ちなみに・・・2021年生まれのサラブレッドの頭数は7906頭。日本ダービーはその中の芝のカテゴリーにおけるナンバーワン決定戦となる。

 

完全に印上位は3戦無敗組の優劣。

⑮ジャスティンミラノも皐月賞まで3戦無敗なのは認めるが皐月賞制覇が共同通信杯からの直行、ダービーとは分が悪い戸崎騎手が不安材料になる可能性に加え2歳時に重賞実績がないことも不安視して対抗に下げる。そこでスプリングステークスを勝って権利を獲っておきながら皐月賞をパスしてダービー直行という奇策に打って出た⑫シックスペンスを本命に取りたい。今年キズナ産駒が当たり年で牡馬GⅠにはあまり縁のない国枝厩舎の悲願のほうがここは勝ると考えてよさそう。川田騎手を鞍上に確保したことでかえって追い風濃厚とみる。

単穴は⑪シュガークン。阪神の2000mの未勝利から3連勝中。新馬戦の1600mは距離の壁に泣いた形に。半兄にキタサンブラックを抱えドゥラメンテ産駒であれば完全に2000m以上での距離適性がハマりやすいとみたい。青葉賞勝ちからのダービー制覇は厳しいとは言われているが枠順的にジンクスを破るのに不足なしなのも加味する。

一発が怖いとなれば③ジューンテイク。父キズナと同じ京都新聞杯勝利からのローテ。鞍上がコロコロ変わっているのは気になるが母の父シンボリクリスエスであれば2400m前後で適性が花開く可能性も考え警戒の意味で☆を打つ

押さえもそれなりに役者がそろった印象。素質なら⑨ダノンエアズロック→牝馬の壁が気になる②レガレイラ→皐月賞2着から挽回の目もあれば⑥コスモキュランダ→肝心な時に着順を落とす印象が強い⑬シンエンペラーと注意馬が多い印象。

 

 

今回は買い目も書くが買うのであれば私は購入するなら基本『ワイドおじさん』なので順張りとして買うならこんな感じか。

 

今回は手数をかなり多くして『逆張り3連単』も編成してみる。

ポイント的にはレガレイラ・シュガークン・シンエンペラーのどれかが勝った場合を想定。この場合は3頭に加えて印上位の2頭の2着の可能性を考え、さらに印を打った全馬を3着にマークした形にする。

 

 

その2 目黒記念

 

日本ダービーの原型となる『東京優駿大競走』が誕生したのが旧目黒競馬場。芝3400mでの創設から1984年にGⅡ格付される前までは天皇賞のように春秋制を採用。途中2011年を除き2006年からダービーデーの結びの一番(大相撲かよ)に定着。

ゾウたん的に実現してほしい3600mクラスでの長距離GⅠを創設するなら今年で138回の伝統を重ねていることもありこのレースを3600mにしてGⅠに昇格させ秋競馬(現在の毎日王冠の時期が理想)に移設したほうが芝の長距離路線が活性化する気がするが…

 

日経賞の上位3頭が揃って駒を進めてきた。

ここは連勝中の勢いが重いと考え⑨シュトルーヴェを本命に近4走を見ても2200mでは距離不足が否めず適性的に2400m前後が守備範囲になっていると考えてよさそう。

対抗は⑧マイネルウィルトス。同コースの昨年のアルゼンチン共和国杯を2着。この馬も近4走では2400mを切る距離だと馬券圏内を外しており2500mでほぼ手ごろな条件になったと考える必要がある。

単穴は②サトノグランツ。3歳時に2200mの京都新聞杯と2400mの神戸新聞杯を勝利。前走カタールのG3を3着しているが3000mの菊花賞を10着と崩しておりよほどの長丁場は厳しくこの距離での手ごろ感が似合う印象。

押さえは①ジューンアオニヨシ、④クロミナンスが同序列。

 

 

 

その3 栄城賞

 

1959年に開設され荒尾・中津と九州競馬を構成していた時期を含めても佐賀競馬としては今年で66回目の伝統を誇る。高知所属馬が出走可能だった時期の2014年に一度高知競馬場で振り替えか何かで開催されたことがある(優勝馬:オールラウンド・田中純騎手)があるもののその際を除いて佐賀競馬の基幹競走として一貫して佐賀開催。2001年から昨年まで『九州ダービー』の冠号(副題って言い方もあるか)もついていた。

ダート重賞の再編のあおりでダービーシリーズが廃止されたものの、それを受けた(ゾウたん的呼称になって申し訳ない)『春の(地区)3歳優駿シリーズ』のオープニングを飾る一戦であることに変わりはない。

ところでダービーシリーズ時代の共通ファンファーレは廃止後でも引き継がれるのだろうか?それを占う意味でもこの栄城賞はゾウたん的には『視聴する上で』試金石にもなっている(かなり個人的な注目ではあるが過去このブログに話題にした手前でもあるので)。

 

佐賀皐月賞で一冠目の⑤ウルトラノホシが2000mでも強い印象で本命。川崎から叩いてきた指定交流競走は壁に泣いたものの佐賀に戻れば(4.0.0.1)とめっぽう強い。石川倭騎手との相性も良く二冠に向け死角を探す方が無理がありそう。

対抗以下が混戦になるがル・プランタン賞2着のケンタッキーグレイを対抗指名。前走に続いて船橋から澤田龍哉騎手を確保する厩舎の本気度でこのレース出走の牝馬4頭の中では最有力に位置しているといってもいい。

単穴は⑧デッドプレイ。前走佐賀皐月賞2着だが3走前に50m短い佐賀若駒賞が3着と比較的中距離に適性が向いているイメージがあり巻き返しが効くならこの馬か。

穴馬暗躍への警戒なら⑩アマルフィーか。前走佐賀皐月賞は11着のブービー負けも九州ダービー時代からのこのレースを知り尽くす山口勲騎手が引き続き騎乗となればあっと驚く逆転まである鞍上妙味での波乱要素たっぷり。

押さえも激戦区になったが③トレベルオール、④トゥールリー、⑦フークファンタジーまで横一線。

 

◎⑤ウルトラノホシ

○⑥ケンタッキーグレイ

▲⑧デッドプレイ

☆⑩アマルフィー

△③トレベルオール、④トゥールリー、⑦フークファンタジー

 

ここは昨年までのダービーシリーズの対象競走の流れもあるので買い目も書いておこう。

 

ワイドおじさんとしては頭は固める形にして…

 

あと、山口勲騎手と穴馬暗躍に注意する意味でこっちのガンバレ馬券もプラス!

 

 

その4 福永洋一記念

 

2009年8月、夜さ恋ナイター応援イベントでの福永祐一騎手(当時・現在は調教師)の発言がテコで高知県競馬組合が快諾して開設。モチーフの福永洋一氏は福永調教師の実父で気まぐれな性格を持ち合わせていたエリモジョージで天皇賞(春)を制覇するなど中央競馬ではトップジョッキーの地位にも君臨。

ちなみに福永師が騎手時代ワグネリアンで日本ダービーを初制覇した際は高知競馬場の検量室が歓声で沸いたらしく、調教師免許取得に伴う騎手引退式の際に阪神競馬場に車椅子姿で現れた際、流れていたYouTubeのチャットを福永師の騎手時代の育ての親である北橋修二元調教師の登場の際以上の勢いで『レジェンド登場だ!』の書き込みで沸かせた伝説も残す。

 

今の高知競馬の力関係上⑤ユメノホノオに死角なしと考えグリグリの本命に。3歳重賞のコンプリートも含めれば目下12連勝中。ゆくゆくは交流重賞も視野に入れる以上ここで壮行会的な圧勝劇で迎えそうな印象もあり絶対視してよさそう。

対抗も⑥ガルボマンボ以外に太刀打ちできる馬がいないと考える。黒船賞の8着までが距離的に忙しそうな印象もあり前走1900mの二十四万石賞でユメノホノオの2着。この馬の味も1600m以上が適性値か。

単穴は④ララメダイユドール。一昨年の黒潮マイルチャンピオンシップ勝利後高知県知事賞が10着。長期休場明けはA級を2戦して前走1600mの一般戦に勝利。先行力がカギにはなるが転入当初の6連勝もあり完全復活の可能性に懸けたい。

押さえは①デシジョン、③グッドヒューマー、⑦ナムラボスの3頭が横一線。

 

⦿⑤ユメノホノオ

○⑥ガルボマンボ

▲④ララメダイユドール

△①デシジョン、③グッドヒューマー、⑦ナムラボス

 

実は当初書く予定になかった買い目もこの際だから書いてしまおう

こういう機会はあくまでヒット狙いとして⑤ユメノホノオから印の馬に馬単と3連単でともに1着固定で流す形!

 

 

予想の最後として、残った盛岡の重賞に本命印と注目馬の☆印を2頭に打っておきたい。

 

盛岡第10レース あすなろ賞

◎⑧レールガン

☆③ゴールドギア、⑤グローリーグローリ

 

 

※JRA重賞の予想印は競馬ラボ『my予想印ジェネレーター』で作成したものを、買い目に関しては『馬券画像ジェネレーター』で作成したものをそれぞれ転載。

 

 

 

あと、忘れないうちに、5月23日に取り組んだエア予想についても着順だけ振り返っておく。

 

その1 オグリキャップ記念

 

◎ヘルシャフト(1番人気)→2着

○タイガーインディ(2番人気)→1着

▲デュードヴァン(4番人気)→4着

☆オメガレインボー(3番人気)→3着

△セイルオンセイラー(5番人気)→7着

△スペシャルエックス(6番人気)→8着

 

 

その2 ヒダカソウカップ

(本命馬だけ)

 

◎ブリックロード(3番人気)→5着