春のダート界(古馬)の総決算を兼ねる帝王賞(このレース2着までに優先出走権)の前哨戦。回を重ねて今年で69回になる伝統の一戦であるが2014年に番組編成の関係で金盃と交換するまでは2400~2600mでの実施と国内最長のダート重賞に君臨。

『デイリー盃』の副題があるためデイリースポーツの社杯ではあるが、このレースに限らず(船橋のクイーン賞とかもそうだと思うが)どうしてもデイリースポーツの競馬記者とか中央競馬を専門に取り扱う『馬サブロー』(電子版は『馬三郎』表記)のトラックマンあたりだとこの手の社杯を的中しないと先々予想するGⅠに力が入らないどころか何を言われるかわからない(誰に?)イメージも勘ぐってしまうんだが…

 

『大井専用機』の風格が出てきた①サヨノネイチャを本命に。デビューから一貫して大井を使い(11.2.0.0)と絶対の連対率を誇り近2走の重賞も1800mだが2連勝中。2着に敗れているのはいずれも1600m。2000mへの距離延長も気にする必要もなさそう。これで帝王賞に進めば地方総大将の一角まで担える素質は十分とみたい。

対抗は⑦セイカメテオポリス。3戦ほどJRA勢にもまれたのち2走前の2600mの金盃を2着。前走の佐賀(はがくれ大賞典)も距離適性で遠征競馬を乗り切って勝っていることをふまえれば昨年からあっさり2連覇でも不思議はないかも。

単穴は⑥ランリョウオー。前回使った2000mは昨年の埼玉新聞栄冠賞の2着。大井2000mに絞ると昨年の帝王賞の10着、さらに地方所属馬限定まで絞り込めば2年前のこのレースの勝利までさかのぼるがキャリア的にムラが出ている感が否めず強くは推せない。

一発考慮の意味では②ヴァーデンヴァイラーが怖いか。2000mだと勝利は昨年の佐賀記念、その後も名古屋大賞典3着→マーキュリーカップ4着と確実に掲示板に来る印象が強い。2ターンならJRA時代の1800mの良績のほうが濃いがドゥラメンテ産駒であることをふまえれば初の大井コース克服があっても驚けない。

押さえに強調材料に乏しい2頭が入ってしまうが③ミヤギザオウ→④ヒーローコールの序列で。

 

◎①サヨノネイチャ

○⑦セイカメテオポリス

▲⑥ランリョウオー

☆②ヴァーデンヴァイラー

△1③ミヤギザオウ

△2④ヒーローコール

 

なんとなくいつもの古馬路線の常連に落ち着くのは理解できるが買い目(ここでは書かない)にはかえって悩むのかな。

おまけに今週(5月13~17日)の平日JRAの即PATでの地方競馬発売がそもそもないためパンチ力を欠くのも影響しているとしか思えない…