ゴールデンウィーク競馬もあと一息。今年の最後のゴールは名古屋のダートグレード。ダート重賞の再編も加わって例年とは少し違った景色が見れたというのが正直な感想なのだが…
その1 NHKマイルカップ
公共放送であるNHKも中央競馬との関係は深い。放送機会が絞られているとはいえNHKにとってもダービートライアルだった『NHK杯』を起点にした晴れの社杯。
今回は今年の実況を担当し、ほぼBSでの中継ではあるものの4度のGⅠレース実況の経歴をこれまで持つ高木優吾アナ(正式にはNHKグローバルメディアサービス所属)が今年の見どころをまとめたコラムをNHKのサイトで確認できたのでリンクを貼っておきたい。
なお、当日は土日祝日の『おはよう日本』でスポーツキャスターを務める清水敬亮アナが総合テレビでの中継の進行に、パドック進行にはラジオ第1放送の『マイあさ!』の平日スポーツ担当の上野速人アナがついてサポートにあたる。
牡馬牝馬の2歳マイル王者がそろい踏みするまたとない機会。
しかし、この2強(?)を崩すにふさわしい馬が駒を進めてきた。⑤ボンドガールをここは本命にする。2歳女王の期待をかけられながらもサウジアラビアロイヤルカップ2着から故障に泣き直行での制覇を狙った桜花賞を除外。そこで回ったニュージーランドトロフィーを2着で権利を獲得して本番に臨む形に。牡馬相手でもマイルでは崩れないことを考えたら王者2頭を軽く逆転できてもここは驚けないと考える。
それに続く王者2頭の扱いだが、間隔的な余裕をここは重く考え2歳マイル女王の⑭アスコリピチェーノを対抗→2歳マイル王⑯ジャンタルマンタル単穴で序列を組む。
押さえは⑱アルセナール→③ディスペランツァ→①ダノンマッキンリー→⑫ゴンバデカーブースの序列で。
その2 新潟大賞典
1977年まで行われていた『福島大賞典』の後続。右回り2200m時代には飛越が不安定で障害を断念し障害帰り2戦目だったメジロパーマーが軽ハンデから逃げ切りを決めその後の宝塚記念での逃げ切り制覇のきっかけをつかむ。『逃亡劇の職人』ことツインターボとは毛色の違う一頭の逃げ馬のサクセスストーリーの始まりはここだった可能性も?
本命は⑦ノッキングポイント。昨年の新潟記念を制しながら57.5kgと斤量的に恵まれた。新潟記念の当時より3.5kg斤量増にはなるがワンターンの中距離条件なら巧者ぶりを発揮可能とみる。
対抗は⑯ヤマニンサルバム。近3走は左回りを使い3戦2勝。大回りだと東京のリステッドで実績がありワンターンの新潟でも勝ち負けまであるとみる。
単穴は⑪リフレーミング。近2走が好調で2200m→2000mと連勝中。2000mでは複勝圏内を近4走確保中のため大回りの新潟でも崩れないと考えたい。
押さえは①ヨーホーレイク、⑤ダンディズム、⑨カラテ、⑮レーベンスティールが横一線。
続いて、5月5日の各地方競馬重賞を本命馬だけ予想しておく。
盛岡第11レース ダイヤモンドカップ → ②フジユージーン
高知第7レース 黒潮皐月賞 → ②プリフロオールイン
帯広第11レース カーネーションカップ → ⑧サクラヒメ
最後に、4月29日~5月2日のエア予想についても着順だけになるが振り返っておく。
その1 兵庫チャンピオンシップ
◎チカッパ(4番人気)→2着
○エートラックス(1番人気)→1着
▲モズミギカタアガリ(6番人気)→3着
△ギガース(5番人気)→5着
△リケアサブル(7番人気)→7着
△エコロガイア(3番人気)→8着
その2 かしわ記念
◎ペプチドナイル(3番人気)→3着
○ウィリアムバローズ(2番人気)→6着
▲クラウンプライド(4番人気)→12着(ブービー)
△シャマル(6番人気)→1着
△キングズソード(1番人気)→4着
△ギガキング(8番人気)→8着
△オメガレインボー(10番人気)→10着
その3 西日本クラシック
◎オーシンロクゼロ(1番人気)→2着
○マルカイグアス(5番人気)→3着
▲シンメデージー(2番人気)→1着
△ワンウォリアー(3番人気)→4着
△ウェラーマン(4番人気)→5着
△ホーリーバローズ(6番人気)→7着
△アグロドルチェ(10番人気)→9着
その4 兵庫大賞典
◎ハナブサ(3番人気)→8着
○ドンカポノ(2番人気)→2着
▲サンロアノーク(4番人気)→4着
☆タイガーインディ(1番人気)→1着
△ナムラタタ(7番人気)→3着
△テーオーターナー(6番人気)→6着
△ケンジーフェイス(10番人気)→10着
おまけ 本命馬だけ予想したもの
東京湾カップ(船橋)◎シシュフォス(1番人気)→2着
北斗盃(門別)◎キタサンヒコボシ(2番人気)→5着
どうも…
JRAにおける『苦労人ジョッキー』のGⅠ(級)制覇が2戦ほど続いている。天皇賞(春)の菱田騎手に続いてかしわ記念では川須騎手…今年は『苦労人がGⅠ級で日の目を見る』のがトレンドになっても何の不思議もない印象がうかがえる。NHKマイルカップでも穴馬を探そうと思えばそのルートもあったのだがなかなか頭が回らないのでごめんなさいとでも言っておきたい。
あと、今年から兵庫大賞典は1400mになったが、公式で実況にあたった鈴木セイヤアナから『イグナイターはいませんが』という言い回しを発走前に確認してしまった。あの馬に帰って来いよと言わんとしているかと推測できたがオーナーサイドが斤量的に使えるレースがもうないと見解を出している以上もう国内でも強豪が集うレースに挑むしか選択肢がなくなっている事情もあり、最後の最後に府中のマイルでラストランを兼ねた再挑戦だって考えられるため、『もう成長を見守りましょうよ』としか言う言葉がない。
そんな中、NHKマイルカップの場合はラジオNIKKEIの聴取の補助に年に一度NHKの中継映像を使う機会(通常だとフジテレビ系かテレ東の中継を使う)なのでトラッキングシステムのようなものは基本的にJRAアプリでチェックすることになるが、たぶんフジテレビの実況を確認するのであればYouTubeの『フジテレビみんなのKEIBAチャンネル』か『カンテレ競馬』のどっちかのチャンネルで確認可能になるのでそっちに関しては別に後付けでも大丈夫。事実、昨年の27時間テレビの日に行われた中京記念の東海テレビでの実況がカンテレ競馬のチャンネルにあとで載るくらいだし便利になったものだな~