なかなかやるチャンスのない姫路重賞は楽しみなメンバー。名古屋のほうは『じっくり駿蹄賞』という視野で無理はないのかな?

 

 

その1 白鷺賞

 

年間でも開催が短い期間の姫路重賞はエア予想やるレースの選定に困るのが例年。今年も祝日に発走するレースがあれば優先させるのによかったのだがそれもなく…結果的に『姫路開催最高峰』のこの一戦に落ち着いた。それなのに西日本交流ってなんとなくまずい気も…

 

現状では兵庫の中距離路線の総大将であるラッキードリームの地力に期待。姫路コースは初経験ではあるものの3ターンの2000mであれば川崎で2勝、金沢のイヌワシ賞も制しており西日本交流なら確実に軸を張れると考えての本命に。

姫路は走るところからツムタイザンを対抗に。姫路は1勝3着1回だがともにA1A2の事実上の強豪クラスに交じってのもの。園田金盃で先着を許したスマイルミーシャが兵庫女王盃に矛先を向け新春賞を勝たれたアラジンバローズが不在ならラッキードリームには食らいつけると考えたい。

単穴は高知から遠征のグリードパルフェ。昨年のこのレース3着の後佐賀(はがくれ大賞典)で2000m実績あり。イヌワシ賞でラッキードリームの3着もあり相手が分厚くなりそうな面はあるが赤岡騎手であれば簡単に崩れる面は見せないと考えたい。

押さえは同条件のA1実績上位からリッターシュラーク→トリプルスリルが上位。これに吉原騎手に手が変わるトランセンデンスが続く。

 

◎⑨ラッキードリーム

○⑪ツムタイザン

▲①グリードパルフェ

△1④リッターシュラーク

△2⑧トリプルスリル

△3⑩トランセンデンス

 

 

その2 スプリングカップ

(名古屋)

 

レースの距離(1700m)的に物理的にはここから賞金が高めの春のネクストスターを狙いに行く馬もいるかもしれないが同じSPⅠ重賞狙いで『中距離は任せろ』的にじっくり駿蹄賞を狙うチャンスをうかがう地元馬の陣営もいそう(東海三冠路線のロードは不勉強なのでこれ以上書かないが駿蹄賞のトライアルとなる重賞は厳密には存在しない気がする)。

 

安定感を買いミトノユニヴァースの軸不動で考える。岡部誠騎手と組んだ場合(3.1.0.0)と抜群の安定感を誇る。1500mのネクストスター名古屋も勝ってはいるものの前走の新春ペガサスカップを勝ったことでネクストスターと東海三冠の両にらみで挑める可能性があり万能性も発揮可能での本命。

対抗は悩みどころになったが兵庫から挑むマルカイグアス。園田の1700mで1勝2着1回と距離適性十分で3コーナーから発走の名古屋コースへの対応も問題はなさそう。

単穴はベアサクシード。前走で大畑雅章騎手を擁して1700mで勝利。愛知転入後が(2.2.0.0)と崩れがなく上位2頭を逆転可能とみた。

押さえは今井騎手に手が変わったのは気になるがフークピグマリオン→なんとなく東海ダービーを狙いにJRAから転入した感は否めないもののキャッシュブリッツの2頭。

 

◎⑧ミトノユニヴァース

○④マルカイグアス

▲①ベアサクシード

△1⑪フークピグマリオン

△2⑥キャッシュブリッツ

 

 

今年から本格化したダート重賞の再編を受け、名古屋の重賞がきっかけになるが、各地の『地区ダービー』と呼ばれる路線に向けてのロードがどうなっていくのか深掘るのもなんとなく楽しみに。今年からの再編で『地区三冠』の定義が変わってしまう地区もあり(知る限りだが今のところ兵庫チャンピオンシップの1400m化を受けた兵庫がモロに影響を受けており新体系で三冠初戦になりそうな菊水賞からどのようなルートの三冠になるかはゾウたん的には見えておらず、兵庫ダービーからのリニューアルとされる『兵庫優駿』もNARのほうでダービーシリーズがリニューアルした場合対象レース入りできるか不透明)、各地の『新・(3歳)三冠』というのにも着目する必要がありそう。

ちょうどダービーシリーズも存続ならリニューアル確実だし、ジャパンダートクラシックの扱い次第で3歳秋のチャンピオンシップもリニューアルか新シリーズとしての編成かの選択肢を迫られるのは確実なので、これまで以上に(レース体系としての)地方競馬を学ぶ機会に今年はなりそう。

『地方競馬初心者に薦めるなら?』というシリーズにダービーシリーズを挙げてきた者としては今年の再編本格化で新しいシリーズ体系も学ばなければならず、また地方競馬を見るうえで悩みの種が生まれてしまった…