コロナ禍になってからというもの、メンタルが悪化して双極性障害だったのが非定型精神病に変化したのだが、実はそのおかげで感覚過敏がひどくなっていた。
公共機関、医療機関、スーパーマーケット、コンビニエンスストア…いろんな場面で『マスク着用のお願い』というアナウンスが流れるようになったが、そのアナウンスを耳にするほど精神発作・パニック発作がひどく、それにつれ感覚過敏がひどくなり、買い物の最中、病院での待ち時間といった中ではヘッドホンをつけてradikoやらじるらじるのようなネットラジオを聴かないと行動できなくなった。
バスや路面電車に乗る際はもっと酷い。マスク装着のお陰で車内アナウンスを聴くと息苦しくなったり『偽てんかん』ともとられる発作症状が起こることもよくある。その際はヘッドホンでネットラジオを聴くのに加え、飲み終えた空のペットボトルに自宅から水道水を入れて鞄に入れ、それをマスクの下をめくって口にするようなことでもしないと交通機関は到底無理であり、そのために飲食が控えられている路面電車は当面乗車することができない。少なくとも乗車時のマスク着用のお願いのアナウンスを辞めるまでは絶対乗ることはなく、並行して走る路線バスを間違いなく選ぶ。発作症状に耐えられなくなるとバスの中でかかりつけの心療内科からの頓服薬を服用することも週2回は最低ある。本当のてんかんにみられる大発作のようなものこそ出現せずに踏みとどまっているが、いつてんかん発作が起きてもおかしくないと思っている。非定型精神病の診断の際に撮影したMRI画像では異常はなかったものの、かかりつけの心療内科との協議次第で診断にあたった精神科病院に再度紹介してもらい脳波検査を受けることも考えなければならない。
通常、感覚過敏の緩和となると、発達障害とかでも重なる聴覚症状の場合だとイヤーマフやノイズキャンセリングヘッドホンを使うのはよくある話だが、私の場合はそういう道具なんぞは逆効果。かえって音量を大きめにしてネットラジオを聴くようなことでもしないと苦手な乗り物での克服なんて到底不可能である。そのネットラジオでも、過去に書いた地元局の番組のクオリティ低下もあるため、radikoプレミアムに加入し地元局以外の番組のタイムフリーを駆使しないとメンタル的に持たなくなっている。
あと、マスクに関しても私の場合は着用だけで酸欠と不織布かぶれの症状が出やすいため、外出の際は片耳にマスクをかけヘッドホンで押さえ、建物やバスに入る直前に装着するようにしている。バス停では到着の1〜2分前に装着するようにしている。接近表示のあるバス停であれば『まもなく到着します』の表示を合図に着用するようにしている。
幸い、週に数日出勤するオフィスは静かなのでそのような必要はないが、最低でもマスクは任意にするか、各機関がマスク装着のお願いをやめるようなことでもしない限り、私の感覚過敏の寛解は100%あり得ないといってもいい。出来得るなら、いま行われている感染対策そのものがなくなるか、対策そのものが任意になることを願ってやまない。