我が家に入厩して急に仲良くなったのがウチのサトぽん(サトノダイヤモンド)とクロ美(クロノジェネシス)。顔立ちが似ているようでカップルみたいである。

最近この度2頭が考えたのは南関東とかの競馬場にいる『場立ち予想家』にまつわる話…

 

 

まずはこの会話の発端となることでも。

 

我が家ではグリーンチャンネルの中継は無料放送の部分(土日の全レース中継の前半部分)しか見ていないが、たまたま情報収集か何かでホームページを見たら、スプリンターズステークスと凱旋門賞のつなぎと思われる10月2日の地方競馬中継に南関東で公認の場立ち予想をされている田倉寛史さんがコメンテーターとして出演予定との告知があった。

 

田倉さんのような場立ち予想家の仕事ぶりに関しては、過去に日経電子版の競馬コラム『競馬実況アナ日記』に大井のベテラン予想士の吉富さんの例でこんな感じで紹介されている。

 

2頭はこれらを見て最近、『場立ち予想家の稼ぐ環境が変わりつつある』と考えるようになり、こんな会話をしていた。

 

 

クロ美(クロノジェネシス):最近、南関東あたりを中心に『場立ち予想家』の『稼ぐ』環境が変わってきたみたいだね。

サトぽん(サトノダイヤモンド):確かに変わってきている。ネット投票にマッチングしたやり方も入ってきているみたいだね。netkeiba.comの登場によって『ウマい馬券』に有料の予想記事執筆して稼いでいる予想家多くなったし。

クロ美:それもそうだし、noteのように有料記事が作りやすい環境もあるから、そちらに投稿してCS放送のペイパービュー方式みたいに1レース単位で予想料取ることもできるようになったし。

サトぽん:場立ち予想家ってメディア出演とかめったにないことだと思うけど、今回田倉さんがグリーンチャンネル出演と聞いて、現地の贔屓のファンの方こぞってグリーンチャンネル見るんじゃないかな?

クロ美:でも…当日南関東のレースってないはずだし…何語るのかしら?

サトぽん:ちょうど放送する中に3歳秋のチャンピオンシップのファイナルのダービーグランプリあるから南関東の馬の様子についてはもちろん、ちょうど時期的にJBC競走も近いから、各カテゴリーの選出有力な馬の動向とか取材した範囲で話してくると思うぞ。

 

クロ美:ところで、場立ち予想家の稼ぎ方で一つ考えたことあるの。

サトぽん:何だろ?

クロ美:今回の田倉さんを一つのテコに、場立ち予想家に競馬中継に出演する機会多くしてもらって、当地の地方競馬について語ってもらうというのはどうかなって思った。

サトぽん:僕は人による気がするし、場立ち予想家って昔から職人気質のところあるから純粋に予想一本で勝負したい人って多いと思う。でも、クロ美が改革を望むなら今回の田倉さんの例はあると思うな。

クロ美:出演できる競馬番組あるとすればどこ相応しいかな?

サトぽん:中継もその一つだけど適任なのは同じグリーンチャンネルでも『アタック!地方競馬』だと思う。地方競馬一本の番組だし、別に『場立ち予想家ファイル』のような企画でなくてもアタッカーとして登場してもらうとか定着すると思うぞ。ついでに考えられるとすれば中央競馬の番組になってしまうが『トラックマンTV』とか向いていると思う。調教映像見てもらって場立ち予想家ならではの見解聞けてそれを予想に役立てる人多いと思うな。

クロ美:あと、個別の地上波の局に呼ぶのも不可能ではないと思う。特にテレビ東京の『ウイニング競馬』とか地方競馬にも視野を向けているようで定期的にゲストに地方競馬の騎手呼ぶなんてある種茶飯事のようだし。騎手も出れるなら場立ち予想家にもスポットライト当ててもらった方が公平な気がするのね。

サトぽん:テレビはかなり需要あるしバリエーションも色々組めそうだけどラジオだってチャンスあると思うぞ。中継やるラジオ局でまちまちになるかもしれないが、ラジオNIKKEIを例に出せば結構チャンスある番組多いと思うな。東日本が1場だけの時とかに日曜の第1放送の中継内に『今日のコラム』ってコーナー組まれることあるけど、たとえ電話リモートになってもそこに出演するの需要あると思うぞ。地方競馬を扱う番組には『地方競馬プラスワン』が本来あるけど、あの番組は15分なので重賞成績だけで放送時間取られるのが通例みたいだし、土日別内容にして片方(3日間開催ならどこか1日)を『場立ち予想家に聞く』のような特集めいたものにしないと不可能だと思うな。それ以外なら『私を競馬につれてって』での関西便コーナーの代替とか、『うまきんⅢ』での関西コーナーができない場合の特集インタビューとか、『鈴木淑子の地球は競馬でまわってる』へのゲスト出演とか…考えてみてもバリエーションって増えそうな気がすると思うぞ。

 

クロ美:今、場立ち予想家の世界ってなり手って少ない気がするのね。競馬予想に携わるとなると今どきならスポーツ紙の競馬記者や専門紙で経験積んで本紙予想手掛けるくらいしかエリートコースってないじゃん。

サトぽん:あと、場立ち予想家って根っから現金商売のところあるから複雑に稼いでも売れる売れないって別だし。

クロ美:そういうこと考えたら場立ち予想家のメディアへの露出って新たな稼ぎ方になりそうだと思うわ。

サトぽん:メディアに出ると出演料も高くなりそうだから、田倉さんの事例が定着することを期待したいな。それをテコに後継者が育つと人材育成という意味では好循環にもなりそうだし。

 

 

『場立ち予想家』は現場で話術で予想を披露し稼ぐことからサトぽんは『職人気質』と考えたみたいだが、確かにnetkeiba.comの登場で予想家の稼ぐ環境が『改革』されたのはウチも感じていた。確かに、場立ち予想家の場合『相馬眼』『データ分析力』『話術』『体力』が勝負のところがあり、考えようによっては専門紙のトラックマンよりも精度の高い的中回収率も要求されかねないためになり手不足を2頭は感じていたようである。

 

これはウチの見方になるが…

見方を変えれば『トラックマンからの転職』のように別路線から独立できることも考えられるため、それを経た地道な積み重ねと修行があれば公認として認められる可能性だってあるわけで、これからの人材育成にも微かな期待は持っていた2頭であった。

 

 

場立ち予想家の『稼ぐ』環境、2頭の会話のように『改革』が進行しますかどうか…(^^;)