JRA所属馬が地方のダートグレード競走に参戦すると『JRA勢の大運動会』と揶揄されることは多いが、その逆にJRAのダート重賞に地方馬が参戦するのは極めて少ない。そんな現状を嘆いていたのが最近弟がダート路線で活躍中のくた夫(キタサンブラック)とダート競走は何の縁もなさそうなドレ子(ディアドラ)。今回はJBC3競走も近くなってそんな現状を嘆いたようであった。
くた夫(キタサンブラック):弟がダート路線で活躍するようになって思ったんだけど、JRAのダート重賞に挑む地方馬って少なすぎると思うんだ。
ドレ子(ディアドラ):確かにそうだわ。交流元年と言われる1995年から何年か地方馬の中でも積極的にJRAのダート重賞に挑む馬って多かったと思うけど、『中央>地方』の構図が出来上がってから積極的な挑戦って少なくなった気がする。
くた夫:地方は盛岡を除いて平地競走がダートしかないからかえって距離のバリエーションで充実していると思うんだよね。それ故もあるしJRAもダート重賞に事欠いているのもあってダートグレード競走の形で中央から参戦しやすくなっているし。JRAなんてGⅠとってみてもフェブラリーステークスとかチャンピオンズカップしかないじゃん。GⅡ以下見ても根幹距離でのバリエーションにも事欠いているし、ダート重賞に関してはJRAも完全に地方におんぶにだっこ状態だと思うな。
ドレ子:それでシワ寄せ来ないと思っていると痛い目に遭うと思うの私は。私が考えるのは地方のダートグレード競走の逆としてJRAのダート重賞にあらかじめ地方馬の出走枠(3~4頭が理想)設定しておいてやる気のある馬はその枠で全馬出走できるようにしてほしいわ。ホッカイドウ競馬の一部の2歳戦みたいにその枠かけて各地方競馬場に選定競走設けて1着馬に優先出走権設ける形でもいいと思うの。そうくれば地方のレベルが上がる気がするわ。
くた夫:それは一理ある。そうでもしないとNARがJRAのダート重賞をダートグレード競走呼ばわりするのが形骸化されなくて済むし。NARってJRAのダート重賞をダートグレード競走扱いしているけど交流が進まないことには名前倒れにしかならないと思うな。
ドレ子:しかし地方競馬のレベル上がらないのもJRAにとってもやる気のある地方馬に参戦してもらいたい願いからするともどかしいなんじゃないの?
くた夫:ダートも芝もだ。大昔なんて芝だけどルドルフ爺さん(シンボリルドルフ)が勝ったジャパンカップでロッキータイガーが2着に入ったり、その後にもメイセイオペラ先生がフェブラリーステークスで中央馬を蹴散らしたり、他にオールカマーに出た馬も含めると昔の地方競馬って個性派が多かったのは事実。それに比べて最近の地方馬は…何か当たり障りのない活躍に終始している気がすると思うんだなオイラ的には。
ドレ子:ただ、最近元中央とか生え抜きかに限らず個性派がまた息を吹き返している気が私には見えるの。サブノジュニア、カジノフォンテン、キャッスルトップ…JpnⅠ制覇した面々にそんな傾向見えてきたし。
くた夫:そういう意味では、今年のJBCのうち金沢での3鞍は何か地方馬のワンチャンスにもかけたい部分はあると思うな。
最初はJRAのダート重賞に地方馬が参戦しにくい環境に関して話が進んでいたがコロッと変わって地方競馬のレベルに関する話題に話が移ってしまった。確かに地方馬にとってJRAの芝ダートは敷居が高いがそれがかえって地方馬とJRAのレベルの差を生んでいるように2頭の話から見えた。
くた夫の懸念に合った『JRAのダート重賞のダートグレード競走呼ばわり』については私も違和感を感じており、名乗るなら出走資格と枠の確保など地方並みの水準まで引き上げるべきなのは私も思った(^_^;)
それにしても、ウチのくた夫は弟がダート路線で活躍するようになり、ダート重賞の実情について思うことでもあったのではないかと感じあんな発言でもするようになったのか…( ̄▽ ̄;)
