ラジオNIKKEIの中継と合わせて相も変わらずテレビの地上波の中継も併用している私の競馬観戦。
そんな中、『テレビ局の競馬実況で誰が伸びそうか』をウチのくた彦(ゴールドシップ)とおまわり(レイデオロ)で評価する機会があった。
おまわり(レイデオロ):おまわり的に伸びそうなのは福島テレビから2人。日野佑希人アナと伊藤亮太アナだな。重賞に絞って考えた場合、これまで2000m級なら豊嶋啓亮アナ、夏の社杯は坂井有生アナと棲み分けが効いていたんだけど、豊嶋アナがラジオNIKKEI賞を実況したことで、その棲み分けも変わってきた気がする。伊藤アナが七夕賞初担当だったんだけど『ツインターボの生き証人』こと高橋雄一さんにはまだ及ばないんだけど聴きやすいんだよね。日野アナも夏の場合は準メインが多かったけど昨年までのラジオNIKKEI賞のトーン聴いててわかりやすかったし。
くた彦:ワシの場合は昨年チャンピオンズカップでGⅠ実況デビューした東海テレビの高橋知幸アナだな。新潟放送から移籍した組だけどチャンピオンズカップを担当して先輩方に追いついたんだ。ショートトラックスケートの競技経験もあって競馬のようなスピードや展開読みを要するレースだとペースを乱さないところがあっていいんだよね。ゆくゆくは高松宮記念にもお鉢が回ってくる気がするが楽しみだね。
おまわり:あと、知り尽くせば伸びそうなところでテレビ西日本から競馬実況では売り出し中の松尾幸一郎アナも忘れちゃダメだよね。この夏は今のところKEIBA BEATの進行に入っているようだけど、これまで実況したレースでソツなくレースを描いているようだし安定感では彼も定着してくる気がするな。大御所入り確実の川崎聡アナの後が今のところ坂梨公俊アナしかいないようだし、大谷真宏アナも人材不足なのかこの夏に久しぶりに実況に復帰したようだし彼も屋台骨背負ってくる気がするな。
くた彦:これからの育成しがいのある人材が揃っているとすれば北海道文化放送かな。実況できる最若手だとソツない実況のできる八木隆太郎アナがいるけどそこから下が3人くらいパドック対応できる人いるしその中から誰か実況で輝いてもおかしくはなさそうだし。
おまわり:コロナが落ち着いてこれから現場でのデビューが待ち遠しいところだと、競馬実況をやりたくてテレビ東京に入った新人の立川周アナは期待できそうだと思う。ウイニング競馬で聴いた画面実況の声の限りだと、何かレースアナウンサー養成講座を出たような感じがあって、確実に稽古を積んでパドックでの解説者との掛け合いも無難にこなせば現地実況デビューは比較的早い気がする。ラジオNIKKEIだと案外デビューしたてだった時の中野雷太アナに近いような気がする。その上を見ると中垣正太郎アナがいるが中垣アナがいずれGⅠ(ホープフルステークスくらい…だよね)に回った場合軸を張れると思うな。
おまわり:人材に乏しそうな局も…実はあるんだよね(^^;)
くた彦:大手だとフジテレビがあるんだけどここ最近実況デビューしたアナウンサーがインパクト的にはみんな弱そうな感じで…最近競馬実況に復帰した立本信吾アナが日本ダービーでも任された時点で何か一掃してしまうような感じあるな~。その下となると酒主義久アナまでしかインパクトある実況できる人いなさそうな感じかもね(^^;)
おまわり:新潟放送も何か新陳代謝が進んでいないような気がする。坂部友宏アナと黒崎貴之アナからの先が何か先細り感が強そう。ラジオの中継では麦島侑アナが頑張ってくれているみたいだし彼のテレビデビューを待つ必要がありそうだけど…育成次第かな(^^;)
くた彦:あと、後継者不足が気になるのはKBS京都と新潟総合テレビかな~。KBSは競馬実況できるアナウンサー入社できていないし、NSTの場合は『二代目千直実況マスター』こと飛田厚史アナ以降競馬実況にかかわれる人材に乏しくなってしまったんだよね…
くた彦:テレビの競馬中継って新陳代謝が意外と激しい感じがあって、息長く勤めあげるとなればフジテレビや関西テレビくらいしかなくなった気がするんだ。そういう意味では関西テレビの場合は(競馬中継に関しては)育成システムがしっかりしているのでやりやすいんだよね。杉本清さん、馬場鉄志さん、石巻ゆうすけさん、大橋雄介アナからの血脈が活きて今の実況陣に繋がっているところあるからな。
おまわり:そういう意味ではアナウンススクールにレース実況扱う講師とか一定数配置した方いいんだよね。少子化でレースアナウンサーのなり手って何か先細り感が強くなりそうな感じがこの先あるんだけど…
くた彦:確かにそれは急務だ。あと、わしが思うのは放送学部のある芸大なんかにアナウンス学科設置してレースアナウンサー養成講座で学べる知識とかを学べるようにした方いいんだよね。いつまでもラジオNIKKEIに任せる訳にはいかなそうだと思うんだけど。
2頭によるテレビの競馬実況アナの評価はどこか鋭いものがあってこっちもうなるものがあった。ただ、最後におまわりがレースアナウンサーの人材不足の解消策として挙げたアナウンススクールへのレースアナウンス講師の配置や大学でのアナウンス専攻の設置というのは何か納得できるのもがあった。教育としてのレースアナウンスの必要性はウチも感じているだけに、馬の視点でよく言ってくれたというのが感想である。