日本の競馬でも毛色指定競走が行われるのはここだけかもしれない川崎競馬。栗毛・栃栗毛限定戦のゴールデンホース賞(おおむね新春開催で固定)、先ごろ行われた青毛・青鹿毛・黒鹿毛馬限定のくろうま賞、今や年末の風物詩化した芦毛・白毛馬限定競走のホワイトクリスマス賞の三大構成だけあってファンの中にはそれを目当てに観戦や馬券購入する人も多いとか。

そんな毛色指定の競走に関して、自身は芦毛で川崎所属ならホワイトクリスマス賞に出走させられた可能性のあった(?)おじちゃん(オグリキャップ)と自身は黒鹿毛のためくろうま賞に出走資格のあった(?)リス子(リスグラシュー)とでその盛り上げ方や他の競馬場で応用できないか話が弾んだ。

 



 

リス子(リスグラシュー):川崎っていろんな意味でユニークな競馬やっているけど、先日見たくろうま賞見て感じたのは私が思う毛色指定競走って何か物足りないと思うの。レースそのものよりはレースの盛り上げ方の問題ってあると思うの。

おじちゃん(オグリキャップ):確かに中央と勝手が違って地方には盛り上げ方にもユニークさって求められていると思うな。おじちゃんが考えるのはJRAを見習う形でパドックから。毛色指定なんだからベストターンドアウト賞とかやった方いいと思うな。コロナのあおりでJRAでは今のところ休止しているみたいだけど地方競馬でのベストターンドアウト賞の普及って必要だと思うんだ。毛色指定ゆえにパドックでの見栄えや躾の良さというのも求められて不思議はないはずだぞ。ファンの目だってあるんだし。

リス子:あと、発走の際録音のファンファーレ使うって何か情けない気がすると思うの。ビックレース担当できるロジータブラスってファンファーレ隊あるんだから活用しないと盛り上がらないと思うのね。毛色指定のことだからメインで組むと思うんだろうけど、そこだけピンポイントでロジータブラスにやらせたら形になるしファンもワクワクするはずだと思うわ。

おじちゃん:レースの特殊性もあるというのにリス子が言うように録音のファンファーレ使うほど情けない話もないと思うな。見栄えの整った馬の対戦なのに生演奏のない発走ってレースのムードがガタ落ちしかねない気がして不安しかないと思うぞおじちゃんも。

 

リス子:あと、川崎以外に毛色指定競走とかできる競馬場ってあるかなおじちゃん?

おじちゃん:ノウハウ的にはばんえいとかできそうな気がすると思うな。ばんえい馬って唯一無二なだけにバラエティーに富んだ毛色で楽しませてくれる気がする。あと、九州産馬に絞ってやる形なら佐賀とかできそうな気がする。ただし中島英峰アナが噛まない前提にはなるけど。

リス子:それを考えたら私は高知と名古屋もできそうな気がすると思うの。高知なんてやってみたら爆売れになりそうだしおじちゃん一度名古屋で走って勝ったことあると思うけど、あの雰囲気だと名古屋でもできそうな気がするわ。それから、早く開催再開できれば笠松とか売り上げ回復の起爆剤にもってこいだと思うけど。

おじちゃん:おじちゃん的にはあの馬場に毛色限定っておじちゃんは似つかわしくない気がするんだけど…確かにやってみれば人気回復の原動力になってもおかしくないな。

 

 

毛色指定競走は生産される馬の個体の傾向によって左右されやすいので2頭ともそこは考慮せずに言ったとみられるが、日本の競馬界を活性化させるツールになりそうなのは2頭とも同じ見解だったようだ。ただ、他場に導入したところで実況アナが噛まないかの心配はどこか話が違うと思った。そこはプロの技なんだし(^^;)

あと、川崎に話を絞ると、ロジータブラスに毛色限定競走のピンポイントでファンファーレを演奏させるのは賛成だった。ベストターンドアウト賞に関しては、審査員の人選(JRAで実施する際の傾向でいけば元調教師、馬術関係者、競馬記者のOB、往年の競馬実況アナや競馬関係のアナリスト界隈が有力)で予算と労力を使うこともあり、不可能ではないにせよ馬事振興の補助金とか設けないと進まない気がして何か複雑であった。