周知の事実ではあるが、ウチのおじちゃん(オグリキャップ)はメイクデビュー期を笠松競馬で過ごした。それなりに3歳(現2歳)重賞も制して中央にやってきたことはご存じの方も多いはずだが…
最近、その笠松競馬で、おじちゃんの名誉を踏みにじる出来事での処分があった。地元の岐阜新聞からYahoo!ニュースに掲載された記事のリンクを貼る。
要は在籍している調教師と騎手が禁止されている馬券の購入や税務当局への申告漏れ、厩務員へのセクハラ、情報提供の見返りに金品を受け取るなどザルともとれる行為のオンパレード。結果は4人の永久追放、8人の時限失効、賞典停止9人とかなり重いものではあるが、八百長はなかったという結論にはおじちゃんも腑に落ちなかったようだ。
「一部報道だと『死人に口なし』みたいな言い方で『馬は話せない』なんて書き方で八百長の立件が断念されたというけど、おじちゃんに言わせればそれを生みそうな厩舎の雰囲気を感じた馬は少なからずいたと思うぞ。おじちゃんを笠松に誘った名馬主の(小栗)孝一さんとか、おじちゃんが誇れる牝馬の後輩たち(ライデンリーダー・ラブミーチャン)とかアンカツさんとか、栗東で頑張っている柴山さん(柴山雄一騎手)とかの顔に泥を塗るようなもんなんだぞ。」
さすがのおじちゃんも自分の顔にも泥を塗られたかのようで腑に落ちないどころかご立腹のようである。
今回の不祥事を受けてか(netkeiba.comには)存廃を憂うようなこんなコラムも投稿されていた。
おじちゃんのご立腹にはウチも同じようなものを感じているが、現状の笠松であれば馬主関係の闇的界隈から掘り起こせばまだ出てくるような感じがしてならないと感じた。ただ、岐阜新聞の報道では賄賂に絡んだとされた騎手2人を岐阜県警に告発との情報ともあり、その捜査の進展も並行して見ていく必要はあるものの、くれぐれもこの悪事が他の競馬場に広がっていないことだけは祈りたい。それでなくてもJRAで持続化給付金の不適切受給で処分があったばかりなのに地方までとなると国内の競馬に対する信頼が揺らぐのは目に見えている。
この手のニュースに関してはラジオNIKKEIの競馬中継の解説陣ではノモケンさんこと日本経済新聞の野元賢一記者が競馬界の問題点の追及を仕事にしていることもあってこの手のニュースを論じると辛口な論調をすることは目に見えているが、それがどこで出てくるかとなると考えられるのは次の3パターンになるとみられる。
①日経電子版の競馬コラム『レーシングワールド』のネタ
②第1放送の中継内の『競馬のツボ』のトピック
③総処分者数(51人)を持ち出すのであれば第1放送の中継内の『今週の注目数字』のトピック
事の重大さを勘案した場合、この3つのどこかで話題が出てきても不思議はない。相当激辛な論調になっても不思議はなさそうだ。
あと、ウチのおまわり(レイデオロ)も、
なんて刑事的な鋭さを見せている。