アニメ業界では根強い需要を持つ色鉛筆。悲しいことにその大手の三菱鉛筆で赤色以外の硬質のものが6月で生産が終了となるニュースが2月に流れた。貼ったリンクはNHKで報じられたもの。
実は色鉛筆自体、長年競馬実況の準備道具としても各局の競馬実況アナの信頼を得ていた。ラジオNIKKEIにおける実況道具の一つの服色表の塗り絵の制作過程に関して、山本直アナの例でこんな動画がアップされていたのでそれを貼る。
製造中止となる三菱鉛筆の製品をラジオNIKKEIの競馬実況アナが常時塗り絵に使っていたかは不明だが、ニュースが報じられた後のラジオNIKKEIの競馬展望番組『うまきんⅢ』の関西コーナーで、その内容に関しリスナーから投稿があり、その際檜川彰人アナから他局の事情について触れられ、
「色鉛筆を使う局は少なくなっている」
「パソコンのグラフィックであっという間に作ってカラープリンターに出力して実況に使っているアナウンサーもいる」
との発言があり、時代が二歩三歩進んでいるようなことが言われていた。
これに私が感じたのは、
「グラフィックは色鉛筆での塗り絵より手間がかかりそう」
「勝負服の塗り絵くらいアナログ的に残さないとアカンだろ…」
というもの。ウチのお馬さんたちのGⅠ制覇の瞬間にも塗り絵が使われていたことを察すると何か寂しいものも感じた。

私が感じたのになにか察したウチのおまわり(レイデオロ)曰く、
「実況の公認カンペがデジタル化しちゃダメだよ。AIアナウンサーに実況させるんじゃないんだし。変なことすると逮捕しちゃうぞ
」
時代が進んでも、生身の人間の実況にはかなわないことは気づいているようであり、その中のアナログな部分は存続してほしいと思うのであった。

