ラジオNIKKEIが『喋り手』の育成に定評があることを知っている人はいるだろうか。

 

 

専ら有名なのは公営競技の実況の担い手を育てる『レースアナウンサー養成講座』だが、ナレーターの担い手を育てる『CM・番組ナレーターカレッジ』も実績を残している。ナレーターはもとより司会業・海外映画の吹き替えなどの担い手の育成にも実績があり、アナウンサーや声優に向けての一里塚的役割も担っているものとみられる。あと、赤坂にあった日本自転車会館にラジオNIKKEIの本社が存在していた頃にその前身とみられる『赤坂朗読サロン』なるスクールが開講されそのスクールの生徒が研鑽の成果を発表するスクールと同名の番組も存在したくらいである。朗読サロンの講師はナレーター、演出家、局アナ(競馬実況かマーケット担当は問わないと思われる)と多岐にわたっていたらしい。

 

 

最近、私が子守歌代わりにたまに『朗読あぷり~ページのない読書会』という番組を聞くことがあり、かつて放送された『赤坂朗読サロン』という番組に思いをはせることがあった。そこで、

 

「当時のノウハウを令和によみがえらせたらどうなるのか?」

 

と考えるようになって、タイトルもリニューアルして、

 

『虎ノ門朗読サロン』

 

なんて出来たらカルチャー的にもヒットしそうに思うようになった。

 

 

講師陣は現行のナレーターカレッジにプラスαする形で提携事務所(コーラルアイランド)に所属する元競馬実況アナの白川次郎さんや株価読みの達人『スーパー星野くん』(中野雷太アナ談)こと星野明康さんあたりにも入ってもらい、元職の競馬実況経験者なら渡辺和昭さん、現役の競馬実況アナなら佐藤泉アナや山本直也アナといった面々、マーケットプレスの現役キャスター陣まで幅広く確保すればそのノウハウは復活できそうな気がする。それに受講生の発表の場も確保し、実習で良績のあった生徒の音源は収録して番組としてオンエアするといった発展的な構想とかあってもいいと思う。

 

 

コロナ禍の影響もあり、昨今のスクール運営も苦しくなっているようではあるが、このようなスクールは話し方やアナウンスの基礎を身に着けたい人への需要はあるはずなので、復活実現しても不思議はない気がすると私は思っているが…