競馬のレース体系には各地の三冠競走以外にも『シリーズもの』がいくつかある。JRAと地方競馬の合同だとヤングジョッキーズシリーズが、JRA単独だとワールドオールスタージョッキーズやサマーシリーズ4部作(2000・スプリント・マイル・ジョッキー)が、地方競馬の広域的レベルになるとスーパースプリントシリーズ、ダービーシリーズ、3歳秋のチャンピオンシップ、未来優駿、グランダムジャパンシリーズ3部作(3歳・古馬・2歳)、レディスヴィクトリーラウンド、地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップといった具合に人馬ともに多彩さを増す。無論ブロック単位でスタリオンシリーズを組むなど各地の独自色も加味したものも多数ある。

考えようにもよるが、JRAのサマーシリーズにやる気のある地方馬を招待して地方招待競走にしたり、JRAの女性騎手の増加に合わせてレディスヴィクトリーラウンドにJRAラウンド(私の理想的希望は函館・福島・小倉の3場で)を設けてカテゴリーチャンピオンを決める形で拡充したりもできそうなものだが、今回は新規としてあったらうれしい競馬のシリーズものを妄想してみる

 

 

1 サマー-オータムジャンプジョッキーズシリーズ(JRA)

夏競馬以降の障害重賞を使い、勝利騎手のポイントを競うシリーズ。開幕戦は新潟ジャンプステークスか小倉サマージャンプの早い方(暑熱対策の施行前後でどちらが先になるかわからないので併記)に設定し、入着順位でポイントを競うシリーズ。飛越のエレガントな馬(馬術関係者に審査させる)やJ・GⅡ以上でベストターンドアウト賞を行いその受賞馬に騎乗した場合はボーナスポイントを与えるというもの。単純な騎乗技術の他に人馬の一体感もポイント加算の要点に据えることで『真に障害と向き合える騎手』を決めるというもの。

 

2 ターフロングディスタンスシリーズ(JRA)

スピード競馬のあまり希少価値になりつつある長距離重賞を使いポイントを競うシリーズ。3歳三冠ラストの菊花賞を入れないというミソで、対象はダイヤモンドステークス、天皇賞・春、ステイヤーズステークスの3鞍しかないのがネックになるがそこは2021年に天皇賞・春で使用されるの阪神の芝外→内3200mやかつて使用していた中山の外→内3200m、大昔に日本長距離特別とかを実施していた中山芝外回り4000m、新潟芝外回り3000mか3200mとか施行可能な長距離コースに重賞やリステッド競走を作って補えば間に合う話。『天皇賞・春を勝った馬=最強ステイヤー』という概念とは別に『長距離を確実に走れる馬』の育成に重きを置いたシリーズ。

 

3 ダートステイヤーシリーズ。(地方競馬)

JRAでダートの長距離ともなると重賞なら2000m、条件戦や特別戦ともなると2400~2500mが限界。単純にダートの長距離馬の育成と血統確保の目的も込め、金盃(大井)、ダイオライト記念、オグリキャップ記念、六甲盃、東京記念、九州大賞典、北國王冠、北上川大賞典、名古屋グランプリ、高知県知事賞といったダート2400m級の重賞を全部全国交流競走化(ダイオライト記念と名古屋グランプリはすでにダートグレード競走なのでそのまま)しスーパースプリントシリーズやグランダムジャパンのようにポイントを競わせるもの。

 

4 ローカルグランプリクライマックス(地方競馬)

各競馬場でいう有馬記念的なグランプリ競走を全国交流競走にしてシリーズ化するもの。その年の各地の主役が揃うこともあり、その中の最強馬を決める最終決戦重賞を年明けの南関東か兵庫あたりに設置し(東京大賞典に出走した場合は免除)して『グランプリのグランプリ』ともいえる一戦で地方最強馬を決めるシリーズ。ここをバネにダートグレード競走でJRA勢と戦える馬を育成するのにも役立つ。

 

 

JRA・地方とも2つずつだが今のところこれらしか考えつかなかった。

また思いついたらその時書こうと思う(^_^)