ラジオNIKKEIにハマってからというもの、競馬実況アナウンサーをある競馬特番をきっかけに『一人の局アナ』という面を見ていくことが多くなった。私の記憶でいえばその番組は数年前の年末競馬特番『ゆく馬くる馬』ではなかったかと思う。確かその際は東京大賞典と放送日がかぶっていたはずで、現地での実況やBS11での中継に2名ほど割かれた中でのあるアナウンサー(小塚歩アナだった記憶が…)の番組エンディングでの一言であった。

 

「我々は基本局アナなので、競馬以外のことも見てほしい」

 

という内容だったと思う。

 

 

実はそこをテコに『ラジオiNEWS』というアイドル・俳優・インフルエンサー的な人たちがニュースを学びニュース原稿を読む番組のリスナーになるが番組のことは後日書くことにして、確か小屋敷彰吾アナだったと思うが競馬実況アナが好き勝手に話す番組(今年5月に惜しまれながら終了した)こと『新・アナライズド』でのトークに、

 

「競馬実況アナでの入社した後、局アナとしてまずニュース読みから練習・訓練させられる。」

 

という旨の発言があった記憶があり、なるほどと思った。事実、ラジオ局のアナウンサーはニュースをはじめいろんな原稿を読まされるためラジオNIKKEIの育成方法としては納得がいった。アナウンサーの基本といえば常識ではあるが、『ラジオNIKKEIのアナウンサーには競馬実況以外に才能がない』という私の思い込みを変えることになった。それを機に、一人の局アナの『仕事』というのを注意深く見ていくことが今でも続いている。その気付きが『ラジオiNEWS』のリスナーになるきっかけにもつながる。ニュース、一人喋り、ナレーション…競馬以外の仕事にも打ち込んでいる姿がラジオ局の局アナという立場をきちんと考えるきっかけにもなった。

ただ、そんな一方ではあるが、ある競馬関連番組だったか、ラジオNIKKEIを『民放として認知されていない』『民放の僻地』と言ってみたり、競馬実況アナを『個人事業主の集まり』と呼んだりと自分の局を卑下するようなどこか心ない発言をした競馬実況アナウンサー(名誉もあるので誰かは言わない)も記憶にある。株式と競馬を主体に扱う専門性ゆえの発言かもしれないが、(『新参同然の人間が言うな』というお叱りもあるかもしれないが)ハマった人間からすれば遺憾としか思えないことも聞こえてしまって、どこか悲しいものも感じている。

 

そうやって知るうちに、『ゆく馬くる馬』での発言は、競馬実況アナウンサーの言わざる本音に思えた(^^;)

 


そんな中、マーケット番組担当と思われる新しい風として入社した藤原菜々花アナウンサーが5月29日夕方の日経電子版NEWSで初鳴きし、以降競馬実況アナウンサーとともにニュース読みのスキルを磨いている。局アナとしての『育てる』一面もうかがえる光景がラジオに流れ、競馬・マーケットの担当問わず互いに切磋琢磨する姿が微笑ましく思うのである…(^_^)