アバンティー社が販売していた当時とは違い、今時アイドルホースとして販売される馬のぬいぐるみには「くたった」イメージを持っているが、「くたった」を縮め「くた」を頭にしたあだ名で呼んでいる馬が何頭かウチのお馬さんにはいる。
私のコレクションでくた呼ばわりしている馬を数式的に示すと具体的には、
「くたった」+「馬」=「くた馬」=ディープインパクト
「くたった」+「彦」=「くた彦」=ゴールドシップ
「くたった」+「(女の)子」=「くた子」=ジェンティルドンナ
「くたった」+「美」=「くた美」=パープスタ―
「くたった」+「夫」=「くた夫」=キタサンブラック
なんて形である。
いずれも現役時代の強さはわかっていてもぬいぐるみになるとどこかくたったイメージが付きまとう。
他の馬のことは後日書くことにして、今回取り上げるのは最後に登場した「くた夫」と呼ぶキタサンブラックにする。
現物は2021年に新種牡馬として産駒輩出予定。現役時代は3歳時に菊花賞を、4歳時にジャパンCを勝ち、5歳になるとG1昇格後初の大阪杯の覇者となり、その後春秋の天皇賞と有馬記念を制し惜しまれながらターフを去る。演歌歌手が実質的オーナーで、厩舎関係者にオーナー自身のヒット曲を勝ったレースや引退式で大合唱させた伝説も残す。なお、サラブレッドの生産界にブラックタイド系が確立される見込みの場合、その血筋を牽引していく見込みでもある。
私の弟に言わせると、ぬいぐるみの鼻面が牛みたいとのことで、くた夫のことを『牛』呼ばわりする。そうすると、
「牛じゃないぞ馬だぞ~」
なんて野太い声で返す。
また、私はくた夫の顔を『ボス面』と呼ぶこともあり、時々「ボス!」と呼び捨てすることも。
くた夫は凛々しい顔立ちのためかしっかり者。お馬さんが道にそれようとすると軌道修正に動く誘導員(競輪か)的な役目も担っている。ウチのお馬さんたちにも敵はいなさそうだ。
※ちなみに芸能人オーナーが複数G1勝ちしたケースはくた夫以外いなかったと思うのですが(いたとしても元スポーツ選手の例しか私の記憶にない)、情報とかありましたらコメントとして返信いただければ幸いです。