自己新記録の喜びに浸りながら、怪物をストリンガーにセットし波打つ海面へそっと落とした。
濃紺の海面に浮かぶ銀色の巨体は、見れば見るほど美しく太古からの生存を思わせる程の風格で海面を漂った。
喜びもつかの間、まだ時合いなので直ぐ準備を整えて仕掛けを投入。
何投目だっただろうか・・・
波間に漂う銀ワサに目をやりながら竿先にも目を・・・
そんなやり取りの最中だった!
釣り上げた先ほどの怪物に気を取られてる隙に幻覇王の竿先が何度となく海面に引き込まれる様なアタリを捕らえた!
来た!
次の瞬間!またもや海底から何者かが竿先を海中に引き込んだ!
幻覇王がグリップの部分から強烈に絞め込まれ海面に突き刺さった!
連続ヒットや!
先ほど同様、石突を慌てて外し渾身の合せを入れようとしたその瞬間!
竿先が急激に戻った!
放された!
クソッ!
仕掛けを回収してみると鮮やかに餌を捕られていた。
しかし、針に掛かってからのバラしでは無さそうなのでまだ行ける!
そう言い聞かせ、再び準備にとりかかる・・・
その時ふと先ほどの怪物に目をやると、海面から陸に押し寄せる荒波に激しく揉まれているではないか!
これはいかん!魚が痛む。
すぐさま携帯で船頭に電話して、怪物を回収に来てもらった。
程なく勢い良く渡船が着岸し、怪物を船に放り込んだ。
船頭がニヤッと笑い笑顔で称えてくれた・・・
さあ!気を取り直して再び仕掛けを同じポイントにそっと投入。
なんと!間髪入れずに再び幻覇王が海面に突っ込んだ!
お~!なんやなんや・・・
今日はえらい石鯛の食い気が立ってるな~
手持ち状態だったので、すぐさま竿先を海底目掛けて送り込む・・・
グン!グン!と第2の怪物らしき生物反応が手元までしっかり伝わる!
よっしゃ!今や!
目一杯に伸ばした右腕を思いっきりシャクリ合わせた!
すっポーン・・・
え~!何?
素針?
慌てて仕掛けを回収したところ、なんと!
針が真っ二つに割られていた!
今日はなんちゅう日やねん!
釣り師に絶大な人気を誇る〇社の金色の針が見事に噛み割られていた!
こんな事ありかいな~・・・
自身初めての経験である。
先人の話や書籍で、石鯛が針を噛み砕くとは聞いていたが実際に遭遇すると驚愕だ!
その後再三同じポイントに入れてみるが本物がアタル事なく、また賑やかな餌取り達のアタリに変わり静寂を取り戻した磯を後にした。
港に帰ると船頭がしっかり海水氷に漬けて大切に保管してくださってた。
>「おめでとうさん、今年の記録級やで」とお褒め頂いた。
ありがとうございます。
今日は撒き餌だけのつもりやったんですが、入ってしまいました・・・
>氷水に浸けたからちょっと縮んでると思うで。
>またやったな。
まぐれですよ・・・
明日本番と思ってたんですが、今日来てしまったんで明日はボウズかもしれないですね。
などと会話をし、ではまた明日もよろしくお願いしますと御礼を済ませ足早に隣町に魚拓をとりに向かった。
いつも魚拓をお願いするスタッフの皆さんが昨年の銀ワサダブルをおぼえて下さってて検量に入った。
しかし残念な事に66センチあった怪物は絞めて海水氷に漬けたため約2センチも縮み63.8センチに、重さは4.91キロだった。
残念ではあるが納得の満足感で感無量だった。
翌日、本番と定めていた日は朝から鼻息荒い底物師がどっと押し寄せて来ており、前日の私の釣果が載ったサイトを見ての様だった。
皆さんあらかじめ船頭に昨日の情報をもらってたのか、底物師が次々と私に質問攻めしてくる。
そんな中昨日の余韻に浸りながら昨日と同じ磯へクエ師と2人で渡礁した。
しかし昨日とは打って変わって潮色も悪く、潮も走らない。
隣のクエ師と顔を見合わせ、あきまへんな~とボヤきながら時間を費やした。
沖磯の上で初対面の男達がたった二人。
しかも同じ底物師。
自然と会話が弾み、お互いの連絡先を交換し友情が芽生えた。
これも磯釣りの楽しみでもある。
そんなまた違った楽しい時間を過し、他の磯に渡礁した底物師達の動向が気になりながらもこの日はノーヒットで納竿となった。
二日間の釣行を振り返ってみると、潮と餌は重要であり水温共々どれ一つとしておろそかに出来ないのが石鯛釣りなのかも知れない。
今回の釣行では色んな事を再認識させられた釣行だった。
先人達が口を揃えて云う様に・・・
石鯛は60センチオーバーは別格・・・
まさしく仰るとおり。
最高の出会いであった・・・
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濃紺の海面に浮かぶ銀色の巨体は、見れば見るほど美しく太古からの生存を思わせる程の風格で海面を漂った。
喜びもつかの間、まだ時合いなので直ぐ準備を整えて仕掛けを投入。
何投目だっただろうか・・・
波間に漂う銀ワサに目をやりながら竿先にも目を・・・
そんなやり取りの最中だった!
釣り上げた先ほどの怪物に気を取られてる隙に幻覇王の竿先が何度となく海面に引き込まれる様なアタリを捕らえた!
来た!
次の瞬間!またもや海底から何者かが竿先を海中に引き込んだ!
幻覇王がグリップの部分から強烈に絞め込まれ海面に突き刺さった!
連続ヒットや!
先ほど同様、石突を慌てて外し渾身の合せを入れようとしたその瞬間!
竿先が急激に戻った!
放された!
クソッ!
仕掛けを回収してみると鮮やかに餌を捕られていた。
しかし、針に掛かってからのバラしでは無さそうなのでまだ行ける!
そう言い聞かせ、再び準備にとりかかる・・・
その時ふと先ほどの怪物に目をやると、海面から陸に押し寄せる荒波に激しく揉まれているではないか!
これはいかん!魚が痛む。
すぐさま携帯で船頭に電話して、怪物を回収に来てもらった。
程なく勢い良く渡船が着岸し、怪物を船に放り込んだ。
船頭がニヤッと笑い笑顔で称えてくれた・・・
さあ!気を取り直して再び仕掛けを同じポイントにそっと投入。
なんと!間髪入れずに再び幻覇王が海面に突っ込んだ!
お~!なんやなんや・・・
今日はえらい石鯛の食い気が立ってるな~
手持ち状態だったので、すぐさま竿先を海底目掛けて送り込む・・・
グン!グン!と第2の怪物らしき生物反応が手元までしっかり伝わる!
よっしゃ!今や!
目一杯に伸ばした右腕を思いっきりシャクリ合わせた!
すっポーン・・・
え~!何?
素針?
慌てて仕掛けを回収したところ、なんと!
針が真っ二つに割られていた!
今日はなんちゅう日やねん!
釣り師に絶大な人気を誇る〇社の金色の針が見事に噛み割られていた!
こんな事ありかいな~・・・
自身初めての経験である。
先人の話や書籍で、石鯛が針を噛み砕くとは聞いていたが実際に遭遇すると驚愕だ!
その後再三同じポイントに入れてみるが本物がアタル事なく、また賑やかな餌取り達のアタリに変わり静寂を取り戻した磯を後にした。
港に帰ると船頭がしっかり海水氷に漬けて大切に保管してくださってた。
>「おめでとうさん、今年の記録級やで」とお褒め頂いた。
ありがとうございます。
今日は撒き餌だけのつもりやったんですが、入ってしまいました・・・
>氷水に浸けたからちょっと縮んでると思うで。
>またやったな。
まぐれですよ・・・
明日本番と思ってたんですが、今日来てしまったんで明日はボウズかもしれないですね。
などと会話をし、ではまた明日もよろしくお願いしますと御礼を済ませ足早に隣町に魚拓をとりに向かった。
いつも魚拓をお願いするスタッフの皆さんが昨年の銀ワサダブルをおぼえて下さってて検量に入った。
しかし残念な事に66センチあった怪物は絞めて海水氷に漬けたため約2センチも縮み63.8センチに、重さは4.91キロだった。
残念ではあるが納得の満足感で感無量だった。
翌日、本番と定めていた日は朝から鼻息荒い底物師がどっと押し寄せて来ており、前日の私の釣果が載ったサイトを見ての様だった。
皆さんあらかじめ船頭に昨日の情報をもらってたのか、底物師が次々と私に質問攻めしてくる。
そんな中昨日の余韻に浸りながら昨日と同じ磯へクエ師と2人で渡礁した。
しかし昨日とは打って変わって潮色も悪く、潮も走らない。
隣のクエ師と顔を見合わせ、あきまへんな~とボヤきながら時間を費やした。
沖磯の上で初対面の男達がたった二人。
しかも同じ底物師。
自然と会話が弾み、お互いの連絡先を交換し友情が芽生えた。
これも磯釣りの楽しみでもある。
そんなまた違った楽しい時間を過し、他の磯に渡礁した底物師達の動向が気になりながらもこの日はノーヒットで納竿となった。
二日間の釣行を振り返ってみると、潮と餌は重要であり水温共々どれ一つとしておろそかに出来ないのが石鯛釣りなのかも知れない。
今回の釣行では色んな事を再認識させられた釣行だった。
先人達が口を揃えて云う様に・・・
石鯛は60センチオーバーは別格・・・
まさしく仰るとおり。
最高の出会いであった・・・
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