グイーン!ズッボーン!!
その瞬間は突如訪れた!
満月調子の幻覇王別誂本式が、何か巨大で得体の知れぬ怪物にでも引き込まれたかの様な唸りをあげで海面に突き刺さった!
お~!なんやなんや!えげつないで~!
幻覇王が易々と柳の枝の様に伸された!
磯際に打ち込んだステンレス製の60センチ足ピトンがしなる!
え~~~!ピトンがしなるか~!
心臓の鼓動に気付くが早いか竿をピトンから外すが早いか、ガチガチに食い込んだ石突を満身の力で一目散にピトンから外すと素早く竿先を送り込んだ。
しかし!送り込むも何も物凄い勢いで海底目掛けて引き込まれる!
ヤバイ!
竿が伸されたら一巻の終わりだ!
全体重を幻覇王に乗せ思いっきり体を反らした。
大物を掛けた時特有の金属音がビィーン!キィーン!とかん高い轟音をたてる!
満月調子の幻覇王がヘアピンの様にひん曲がり耐えている!
怪物はお構いなしに怒涛の突っ込みを見せ対峙する俺に真っ向勝負を挑んでいる。
何とか竿を持ちこたえ、ポンピング体制に入った。
しかし海底の怪物はあざ笑うかの如くリールを巻かせない!
とにかく根に入られては絶望的だ!
何とか耐えしのぎ一回目のポンピングに成功!
しかし、次の瞬間!またもや怪物の猛攻撃で幻覇王が極限まで曲げられた!
ヤバイ!アカン!
竿もリールもビクともしない・・・
うわ~最悪や。
根に張り付かれた・・・
慎重に慎重にゆっくりと竿先を海面に向けテンションを緩めた・・・
奴は動かない・・・
足場を移動し、再度竿先を海面に向けた。
来た!
再び怪物の生物反応をキャッチした!
第二ラウンドの開始だ!
グン!グン!グン!と海中を走る怪物の魚信がダイレクトに伝わる。
よっしゃ、今や!
再度ポンピング開始。
2回・3回とリールを巻く。
よし、その調子や。
グッー!グッー!グッー!
またしても怪物の反撃だ!
耐えろ幻覇王!
しかし再び根に張り付かれた・・・
先ほどと同じ要領で竿先を海面にむけテンションを緩めた・・・
出た!よっしゃ。
再度ファイト開始だ。
徐々に上に上がってきているのが竿を通して実感できる。
グィー!グィー!グーン!グーン!
怪物が三度反撃を開始しだした!
幻覇王がヘアピン状にひん曲がり、太陽の日差しを反射しながら耐えしのいでいる・・・
ピタッ!
3回目の根だ!
しかし奴はもう直ぐそこに居る!
またしても竿先を緩めると怪物が離れた・・・
よっしゃ!ここは一気に行こう。
リールを巻き巻き!
幻覇王は金属音で耐え忍ぶ。
見えた!!
濃紺の海中に、不気味にうごめく白い影・・・
デカイ!
竿を立ててリールを巻く。
徐々に薄白い怪物が海面下まで浮いてくると、銀色に輝く見事な銀ワサが二度・三度とヒレをひるがえしうごめいた。
ギャフも玉網も所持していない。
ブリ上げるしかない。
しかしここの磯は足元を洗うほど海面と磯際に差が無いのでブリ上げるというより滑り挙げる感じで行ける。
隣の磯で上物釣りをしていたギャラリーから声援にも似た歓声が耳に飛び込む・・・
デカイ!!幻覇王には限界越えの怪物がゆっくりゆっくりと海面を割った・・・
太陽に照らされた巨大な魚体は鮮やかな紫色に反射し目に飛び込んできた。
磯際に寄せ一気に滑り上げた。
磯上で横たわった銀色の巨体からは、正しく怪物の風格が伝わった!
グワッ!グワッ!と泣きを入れながらもこちらを睨み付けてる様だ・・・
足元を洗う荒波に揉まれながらワイヤーをつかみ持ち上げた重量感は過去最大の物だった。
早速メジャー計測したら66センチあった!自己新記録だ!part4につづく
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その瞬間は突如訪れた!
満月調子の幻覇王別誂本式が、何か巨大で得体の知れぬ怪物にでも引き込まれたかの様な唸りをあげで海面に突き刺さった!
お~!なんやなんや!えげつないで~!
幻覇王が易々と柳の枝の様に伸された!
磯際に打ち込んだステンレス製の60センチ足ピトンがしなる!
え~~~!ピトンがしなるか~!
心臓の鼓動に気付くが早いか竿をピトンから外すが早いか、ガチガチに食い込んだ石突を満身の力で一目散にピトンから外すと素早く竿先を送り込んだ。
しかし!送り込むも何も物凄い勢いで海底目掛けて引き込まれる!
ヤバイ!
竿が伸されたら一巻の終わりだ!
全体重を幻覇王に乗せ思いっきり体を反らした。
大物を掛けた時特有の金属音がビィーン!キィーン!とかん高い轟音をたてる!
満月調子の幻覇王がヘアピンの様にひん曲がり耐えている!
怪物はお構いなしに怒涛の突っ込みを見せ対峙する俺に真っ向勝負を挑んでいる。
何とか竿を持ちこたえ、ポンピング体制に入った。
しかし海底の怪物はあざ笑うかの如くリールを巻かせない!
とにかく根に入られては絶望的だ!
何とか耐えしのぎ一回目のポンピングに成功!
しかし、次の瞬間!またもや怪物の猛攻撃で幻覇王が極限まで曲げられた!
ヤバイ!アカン!
竿もリールもビクともしない・・・
うわ~最悪や。
根に張り付かれた・・・
慎重に慎重にゆっくりと竿先を海面に向けテンションを緩めた・・・
奴は動かない・・・
足場を移動し、再度竿先を海面に向けた。
来た!
再び怪物の生物反応をキャッチした!
第二ラウンドの開始だ!
グン!グン!グン!と海中を走る怪物の魚信がダイレクトに伝わる。
よっしゃ、今や!
再度ポンピング開始。
2回・3回とリールを巻く。
よし、その調子や。
グッー!グッー!グッー!
またしても怪物の反撃だ!
耐えろ幻覇王!
しかし再び根に張り付かれた・・・
先ほどと同じ要領で竿先を海面にむけテンションを緩めた・・・
出た!よっしゃ。
再度ファイト開始だ。
徐々に上に上がってきているのが竿を通して実感できる。
グィー!グィー!グーン!グーン!
怪物が三度反撃を開始しだした!
幻覇王がヘアピン状にひん曲がり、太陽の日差しを反射しながら耐えしのいでいる・・・
ピタッ!
3回目の根だ!
しかし奴はもう直ぐそこに居る!
またしても竿先を緩めると怪物が離れた・・・
よっしゃ!ここは一気に行こう。
リールを巻き巻き!
幻覇王は金属音で耐え忍ぶ。
見えた!!
濃紺の海中に、不気味にうごめく白い影・・・
デカイ!
竿を立ててリールを巻く。
徐々に薄白い怪物が海面下まで浮いてくると、銀色に輝く見事な銀ワサが二度・三度とヒレをひるがえしうごめいた。
ギャフも玉網も所持していない。
ブリ上げるしかない。
しかしここの磯は足元を洗うほど海面と磯際に差が無いのでブリ上げるというより滑り挙げる感じで行ける。
隣の磯で上物釣りをしていたギャラリーから声援にも似た歓声が耳に飛び込む・・・
デカイ!!幻覇王には限界越えの怪物がゆっくりゆっくりと海面を割った・・・
太陽に照らされた巨大な魚体は鮮やかな紫色に反射し目に飛び込んできた。
磯際に寄せ一気に滑り上げた。
磯上で横たわった銀色の巨体からは、正しく怪物の風格が伝わった!
グワッ!グワッ!と泣きを入れながらもこちらを睨み付けてる様だ・・・
足元を洗う荒波に揉まれながらワイヤーをつかみ持ち上げた重量感は過去最大の物だった。
早速メジャー計測したら66センチあった!自己新記録だ!part4につづく
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