人生を選んで30年 



イギリスのコメディアン2人組 アダム&ジョーによる、スクリーンプリント作品「Toytrainspotting」。映画のオリジナルポスター(リンク先の画像を参照)に登場する主人公たちをぬいぐるみに置き換えた、ユーモアあふれる一品。
 

1996年に公開され、斬新な画像とストーリー展開で時代を代表する作品となった映画「トレインスポッティング」(ダニー・ボイル監督)。その30周年を記念した展覧会がロンドン北部にあるアトム・ギャラリーで開催中(2026年3月14日㊏まで)。


「トレインスポッティング」と言えば公開当時に見て、エジンバラを舞台にヘロイン中毒の若者5人が話すスコットランドなまりの英語があまりにも強烈でセリフをほとんど理解できず、もっぱら映像を頼りにストーリーを理解しようとしたのを覚えています。その映像も鮮烈で強烈で、頭の奥がジーンとしびれたっけ。

個人的な郷愁はさておき、本展はトレインスポッティングのオリジナルポスターをデザインした Mark Blamire (別称 Blam または Grow Up)とフォトグラファーの Lorenzo Agius が参加を呼びかけた30人を超えるアーティストたちによる作品が並びます。その多くは映画のメッセージ「人生を選べ(Choose Life)」をそのまま、またはパロディ化して取り入れたり、オリジナルポスターに使われていたオレンジ色と同系色を使用したりで、オレンジ色ずくめの展観に。

たとえばChoose Life の文字が見え隠れしているこれ↓。
レントン役のユワン・マクレガーが若い…。

「D.A.R.E. Against Drugs and Violence」PREFAB77作 ペインティング


上から二段目左端のバナナは、ポップアーティスト Shuby によるリゾグラフ (risograph) 作品「バナナを選べ (Choose Banana)」。窓側の上段にある正方形の額の中には、レイディオヘッドのアルバム「OK コンピューター」のアートワークをデザインしたスタンレー・ドンウッドによる、同アートワークのトレインスポッティング版(つまりオレンジ色)である「OK Computer:Tango」が見えます。


作品はすべて販売中で作者名・題名と価格が併記され、売り上げはストリート新聞「ビッグイシュー (The Big Issue)」へ贈られます。売約済みを示す赤丸シールがついているもので個人的にグッド!と思ったのはこの作品↓。繊細な色使いと巧みな描写が印象的でした。

「Come alive, 35」ルーシー・パス作 ペインティング
ジクレープリントあり


Trainspotters
Atom Gallery (ウェブサイト)
127 Green Lane

London N16 9DA
開催中~3月14日(土)まで

 

[記事中の使用写真はすべて拙影による。]