絵本「でもすきだよおばあちゃん」は、自分が誰だか解らなくなったおばあちゃんを訪ねる少年の物語。柳田邦男訳。9人の友達の素敵なおばあちゃん達の能力は10人目のぼくのおばあちゃんの失ったもの。でも揺り椅子に腰掛けぼくの摘んできた路傍の花の薫りをかいでくれるおばあちゃんは、かけがえのないぼくのおばあちゃん。簡潔な言葉とデッサン力ある水彩画がみずみずしい少年の心を描いている。多くの言葉はいらない、絵本ていいなあ。