課題(1) -398文字-<エントリー作品>
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「ねぇ!今日はどこに行くの?」
愛はいつでもそう聞いてきた。
私はいつも、「学校―」とか「バイトー」とぶきらぼうに答える。
そうすると愛はとたんに興味を失った風に「ふーん・・そう」とそっぽを向いてしまう。
昨日もいつもどおり愛は「どこいくのー?」と興味深げに聞いてきた。
その日、試験とバイトの予定がかなり緊密だったからかもしれない。
・・私は初めて黙って家を出た。
夜、部屋に戻ると、
いつもなら「わーい真実ちゃん帰ってきたー」
と駆け寄ってくるはずの愛の姿が見えない。
寝室のドアを開けてみる。
「なにこれ!?」
部屋中が荒らされ、引き出しの中身が散乱した部屋。
恐る々声を出してみる。
「アイちゃーん?」
・・・返事はない。
その瞬間、カーテンのうしろで何かが動く気配が・・・!
私は足音を殺し、ゆっくりと窓にかけられたカーテンをめくる。
そこには悪戯の限りを尽くした毛玉がうずくまっていた。
・・どうしてくれようかこの猫は(^_^;