溺れる者に石を投げつける | PSYCHOMMUNITY~PSYENCE2010号室

溺れる者に石を投げつける

僕は見つめていた・・・

この空と

海が繋がる水平線を・・・




私は何のタメに生まれたのか?


何処へ向うのか・・・



そして、


何を残して死にゆくのか?









旧・長崎県西彼杵郡崎戸町
現・長崎県西海市崎戸町


長崎の小さな島、私はココで育つ。

島だけに、周りは海に囲まれた人口2.000人の静かな町・・・



常に、潮風が磯の薫りを運んでいる。
少し前までは炭鉱があり、人口が5万人に達していたこともあったそうだが、その当時を感じさせるのは、廃墟となった古い建物だけだ・・・


林を駆け抜け、海で遊ぶ、「田舎の子」そのものだった。



父は、良く私を自然の中へ連れて行ってくれた。
行きたくない日もあったが・・・(笑


釣りに海水浴、木の実の取り方、山菜の見分け方・・・畑の耕し方や苗の育て方・・・

米以外は自給自足できる程の経験をさせてもらった。


高校生になる頃には、誰よりもこの町に詳しい人間になっていた、一人で何処にでも行けた、世界で一人になることが出来た町・・・

空を見ながら・・・
海を見ながら・・・
木々に囲まれながら・・・


深く、深く、思いを巡らせた日々。


自然から学んだ事は多かった、静と動の連続・・・二度と重なり合わない「今」
全ては生き物のように「変化」している。

見落とさないように、神経を研ぎ澄ませながら呼吸をする、手で太陽を隠し掴もうとした、遠い遠い・・・空。



肉体を保有している自分自身が生きてることだけを感じれる。


冷たい海風は、いったいどれだけの私の体温を奪っただろうか・・・


この太陽は、どれだけ私に熱をくれただろう・・・




「いつ死んでもいい」



私は子供の頃から「妙な覚悟」があった。
危険はいつも側にある、ただ、「今」死んだなら「それまでの使命だったんだ」と、つねに覚悟していたのだ・・・
小学生で、そんな覚悟をしている子はいないんじゃないだろうか?




あの海は、まだ私を待っていてくれているだろうか?