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 獣医系の学生から、野生動物保護の仕事に就きたいという希望を多く聞く。しかし、野生動物の保護や保全に直接関われる仕事はそう多くないし、国内では皆無に近い状況である。

 上記のような質問を受けた時には、野生動物の保護はあくまでも結果であり、野生動物を保護するには基礎学問の蓄積が大切であると回答している。アフリカゾウを守りたいといってゾウの生息地へ入ったとしても、ゾウに踏まれて命を失うのが落ちである。

 本当に野生動物の保護や保全を望むなら、まず自らの生活態度(ライフスタイル)を省みる必要があると思っている(これは自省でもある)。ゴリラが好きだと言いながら、携帯電話を乱用しているのは大きな矛盾である。なぜなら、携帯電話のコンデンサーには、ゴリラの生息地を破壊して得られたタンタルという金属が使われているからだ。↓
『卵・獣医 in アフリカ』
http://www.asukafrica.com/africadiary/archives/000189.php