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インターネットで「保全医学」と日本語入力すると、検索されてくる関連ホームページは数件に過ぎない。私の研究室のホームページや我が盟友である酪農大学の浅川先生に関わるホームページなどである。

一方、英語で"Conservation Medicine"と入力すれば、数十件の関連ページが画面に現れてくる。驚くべきは、ジョンズホプキンス大学やコーネル大学といった北米の名門校が、講義や講座などにこの研究領域をいち早く取り入れていることだ。

北米は、良い意味でも悪い意味でも、世界をリードしている。とくに学問領域における先進性は特筆に価する。俗に言えば、未来に対して良く鼻が利く、ということだ。おそらく、彼らの動向がわが国へ導入されるのは、早くても10年後だと思う。しかし、生物の多様性保全に関しては、10年という年月は取り返しのつかない時間となるかもしれない。

できるなら、北米を先んじるほどの勢いで、国内において「保全医学」の研究と活動を発展させたいと願っている。