担当医の先生の説明の途中にちびちゃん(当時4歳の娘)がふと言葉を発しました。
「ママ死んじゃうの?」
担当医の方が臍帯血移植の説明や今後の治療の説明をする前に、妻の今の体の状態や白血病の進行状態の話をしている時にしていた話ちびちゃんはをしっかりと聞いていたみたいでした。
その言葉が凄く心に刺さりました。
子供の言葉って凄いですよね。
言葉に鞘が無く、ド直球な言葉で心をひとさしするみたいでした。
大人みたいに遠回しに聞いてみたり、今は聞かないで後でタイミングをみて聞くとかじゃないから。
自分が気になった事をなんの躊躇いも無く真剣な顔で聞いて。
今すぐに答えが欲しい。
なんで答えられないの?と。
『ママ死んじゃうの?』
この言葉で静まり返ってしまった状態を復元したのは妻でした。
「大丈夫。ママは死なないよ。病気を治す治療が始まるから、少しの間会えなくなっちゃうだけ。」
妻の膝の上に座っているちびちゃんは、その言葉を聞いて「ママ大丈夫なんだね。よかった」と言って明るい顔になり安心したようでした。
改めて母親の言葉って凄いものだと実感させられました。
僕の言葉ではこんな安心感を与える事は出来なかったと思います。