小さなふれあい動物園のひげ園長が送る、日々の動物達との暮らし -2ページ目

小さなふれあい動物園のひげ園長が送る、日々の動物達との暮らし

動物とのふれあいを通じて、生き物の素晴らしさを伝えることが仕事です。動物気功師として活動しながら、亀仙人を目指して修行中。

日本のシルクがなくなってしまう。
とのネットニュースを見て、
もちろんわかっていたことだけど
改めてショックを感じたニュースだ。


着物、衣装、肌着など
日本においてもシルク素材の需要は高い。

天皇陛下ご一家
皇后様におかれても
養蚕は国を守る大事なお仕事とされている。

そのシルクを作る
養蚕業はかつて日本が
世界一の生産量を誇り
その品質の高さは
輸出の目玉商品であった。

そんな養蚕も
現在では国内で
衰退の一途を辿り
もはや国内で養蚕をしている養蚕農家は
僅かに113戸だという。



養蚕業は
日本人の暮らしの中で
蚕と共に生きる、暮らしの中に
根付いたものであったのではないだろうか?

養蚕とは
クワゴという桑の葉を食べる
野生の蛾を元に作出されたカイコという
全身白くて羽が退化して
飛ぶことのできない蛾を育て、


サナギになるための繭を作らせる。
この繭を作る時に吐く糸が
シルクになる。


俺の父方の家では
この養蚕で作られた繭の仲買業を営んでいた。

戦前、世界一の生産量を誇っていた頃、
春と秋の蚕が繭になる季節には、
お爺さんの家の前には
山のように繭を積んだ荷車が
行列を作っていたという。

俺が子供の頃には
もう蚕を飼う農家はいなくなり、
蚕の繭を扱う蚕場(かいば)という
大きな建物はガラクタ置き場と化し、
蚕や繭を扱う道具たちは
俺のオモチャとなっていた。

そんなこともあり、
俺には蚕は昔から身近な存在であったし、
養蚕業自体が衰退していることも
子供の頃から知っていた。

日本の養蚕業は
農家の働き方が変わったこと。
みんなサラリーマンをしながらの
兼業農家が主流になり、
家族総出で毎日手間をかけて
カイコの世話をする暮らしが無くなり、
価格の安い中国産に押され
買ってもらえない事態になったことで
衰退していった。

確かに蚕が食べる桑の木を育てる
桑畑もほとんど見ない。

このまま養蚕業は
日本から消えてしまうのだろうか?

日本で生産される蚕から取れる
絹糸(シルク)の品質は
世界一と言われる。

人々に喜ばれ、必要とされるものであれば、
きっと
これを活かして生きる道もあるのだろう。

そうは言っても、
俺ができるわけではないから、
養蚕業の復活は、
誰かに期待するしかない、
ということが、少し悔しい。

そんなカイコが食べる桑の葉は
とても栄養価が高く、
俺は、昔から草食性の爬虫類を飼育する時の
必須の栄養、健康食として使っている。

イグアナもゾウガメも
フトアゴも
みんな桑の葉は大好きだ。
桑の葉は桑畑こそもう無いが
ちょっとした空き地などに
よく生えているので、
興味のある方は探してカメたちに与えてみてね。

ちなみに、今の季節では
桑の葉はまだ生えていないけれど、
日向にはカラスノエンドウが
たくさん生えている。

これも大変栄養価が高く
色んな動物たちが大変喜ぶから
是非あげ過ぎに注意して
与えてみてね。