[2013WGP] 新生女子バレーOP枠(江畑・長岡)の大きな誤算 | バレー・テニス中心のスポーツブログ

バレー・テニス中心のスポーツブログ

男女バレー・テニス等のスポーツ、ダイエットを記載します

$バレー・テニス中心のスポーツブログ
今、最も気になっているのが新生全日本女子のメンバーチェンジ。非常に難しいメンバー構成になっているので、リズムを変えたいけれど、セット途中のメンバーチェンジで替えられない理由があります。

サイドアタッカー陣のメンバーチェンジがもう少しスムーズであれば、もっと簡単に勝てた試合があったかもしれません。

[ロンドン五輪]
WS:木村→×、江畑→迫田
MB:大友、荒木→井上香
S:竹下→中道
OP:新鍋→狩野、山口

という感じでした。木村の交代要員が不在で、どんなに調子が悪くても試合に出続けなければならないという事態に発展し、2012OQTでは木村が崩れ、まさかの五輪出場を逃すか!?というギリギリのところまで追い込まれました。

ただこのチームの良さは、江畑と迫田の2人がいたこと。江畑が調子悪くても、迫田が一気に流れを変えてくれる攻撃力とムードを持っていた。そしてそれを上手くゲームメイクできる竹下。OQTのキューバ戦、五輪の韓国戦などそう感じました。

[2013WGP]
2013年は中田監督率いる久光の急成長で、長岡、石井優という新たなピースを獲得し、欲しかった大型のWSとサウスポーのOPという今までにない選手の加入で、期待大でした。

WS:木村→石井優、江畑→(石田)
MB:岩坂、平井、大竹、川島
S:宮下→橋本
OP:新鍋→長岡

しかし、よく見てみるとやはり江畑のライトOPはまだまだ。というか江畑はスパイクは◎だけど、ブロック、ディグ、サーブなどのディフェンス面での活躍が他選手よりは△。特にブロックが相手のWSと対面になるライトOPとなるとその欠点が随所に出てしまいました。

江畑に関しては、ドイツ戦の時に思ったのが、控えでいる時ピンサー、ピンブロのワンポイントでは使いにくい選手だなと感じたこと。サーブ効果は△andミスが多い、ブロックも△、ディグも△、レセプション×となると、効率的に職人としてフルに使える石田とは両極端。スタメンでいくか、控えで2枚替えでの攻撃面で使っていくしかないなと思いました。

結局、江畑はWSとしてレフトからの攻撃を中心にした方が日本としては回りやすい結論に達したかもしれません。となると困るのが、ロンドンまでは江畑→迫田でスムーズに交替ができ、リズムを変えやすかったのが、現チームでもう一人のOP枠はライトの長岡であることで、OP枠なのにレフトとライトのポジション違いという現象が起こってます。

$バレー・テニス中心のスポーツブログ
長岡をWSとしてレフトに入れるのは攻撃力的に△。では新鍋を久光のようにレフトWSにいれ、OP長岡にすると、新鍋とMBの2枚の前衛時の攻撃力がかなり厳しく、そのローテは連続失点が非常に多いというのもドイツ戦でわかりました。

そうなるとスタメンを
WS:木村・江畑
OP:新鍋
でスタートした場合は、
・江畑が不調の時 → 石井優 or 石田
・木村・新鍋不調 → 石井優 or 石田
$バレー・テニス中心のスポーツブログ
結局、木村、新鍋、江畑のスタメン3人の誰かが不調であっても、長岡をライトOPで単独で入れることができない。レセプションの関係から、石井優or石田+長岡での2枚セットでないと交替できない現状となってます。

よって1セットの中でのサイド選手6人の選手交替が非常に難しく、MBやSを替えることでリズムを変えているのが現状の新生全日本です。

長岡と江畑を交替させるには、セット間で第2セットや第3セットなどスタメンを変えるしか方法がないという感じです。ある意味、チームシステムがライト中心にガラッと変わり、ドイツ戦のように相手が戸惑い、プラス効果もあります。

長岡、石井優は木村の交替枠もでき、3年後のリオ五輪だけでなく、7年後の東京五輪の中心選手になる存在。大きく育ってほしいと思います。ファイナル6は14名の総力戦になると思います。期待したいです。共に応援しましょう!

[今後のOP枠について]
今年は長岡がいるので、迫田選手の招集はアジア選手権、グラチャンも見送られると思います。迫田選手は絶対必須の選手だと今回のWGPで確信しましたが、現状長岡がレセプションアタッカーとして機能するのは厳しいので、もし呼ぶとなれば長岡が外れる可能性が高い。

ちょうどいい機会で休養期間でもいいかなと。ある意味世界バレーの秘密兵器として1年空けておくのも戦略の1つでしょう。

  $バレー・テニス中心のスポーツブログ
と考えると、今年は何とか現状メンバーでやっていくしかないですが、来年の2014世界バレーの世界大会となると、迫田選手は必須。ドイツ戦、ブルガリア戦、アメリカ戦で、迫田選手がいれば交替がスムーズでもっと簡単にリズムが変えられたかなと感じました。

迫田選手が復帰するとなると、江畑、迫田、長岡の3名のOP枠はいらない。しかも長岡がいることで試合途中でのOP枠交替もできないので、リズムが大事なバレーではより厳しい。よって長岡はレセプションアタッカーとして成長する以外、2014年以降の全日本に残ることは難しいということ。

だからこそ、真鍋監督がチェコ戦の第4セットで江畑+長岡の同時inで
・木村-佐藤の2枚レセプション
・木村-佐藤-長岡の3枚レセプション
を試したと思います。

長岡は今季のVリーグの久光で、できるだけレセプションアタッカーとして実践を半年積む必要があると心から思います。それしかリオ五輪へ向けて生き残る道はないかもしれません。

でも長岡選手のディグを見る限り、レセプションには向いているフォームだと感じます。レシーブに関しては体幹がしっかりして、ボールを正面で捉えようと試み、レシーブ面のブレがないので、経験を積めばきっとできるだろうという可能性を感じます。

長岡は新鍋が今狙われているブロックよりも高いし、ディグも結構いい、サーブもエース力があるので、日本バレーにはあった選手。更に2歩助走で打ちこなせるのでd、レセプションアタッカー向き。成長を期待したいです。

もし迫田選手がこの休養期間中にレセプションアタッカーとして機能し、今季Vリーグでも全試合レセプションをこなせれば、また新たな嬉しいピースが完成しますが、中道のコメントによると2012年時点では10本に1本くらいしか返球はこないというような状態らしいので、どこまで完成するのかにもよります。

長岡という30点近くポイントを取れるOP枠を手に入れながらも、ポジション違いで上手く機能させられないという現状の全日本女子。やはりサイドアタッカーは打ち屋だけはもう厳しい時代だと痛感します。

個人的に言えば、現在のWS+OP+Lのレセプション陣形はスパイカー2人が前衛でもレセプションをこなすローテもあるのでバレーが雑になる可能性もあります。WS+WS+Lの2人のWSがレセプションに入った方が、どちらかが必ず後衛で、前衛のWSのレセプション範囲が狭まり、安定はしたバレーはしやすいと思います。

全日本候補に挙がる選手は全員がレセプションアタッカーとして機能できるレベルにVリーグで鍛えてほしいと思います。今年感じるのは全日本は練習の場でも、実践の場でもなく、勝負の場だということ。

ある程度完成された選手が、更にチームとしてレベルアップするために練習をすると考えます。全日本だけでなく、根本的な国内リーグのレベルアップと現代のバレー感覚の理解度が非常に大事で、全日本と1本につながっているなあと最近感じます。

$バレー・テニス中心のスポーツブログ
またもう一人17歳、180㎝の古賀紗理那もいます。2014年は、高校の試合と秋ごろのアジアジュニアくらいなので、もしかしたらWGPや世界バレー参戦の可能性もあると思います。そのために今年の欧州遠征や鹿児島合宿に参加させたと感じます。

サイドアタッカーは枚数も増え、かなり育ちつつありますので、選手個人が成長し、チームの1人として機能するための新たな技術を獲得してほしいなと思います。

休養期間が長く、ランキングが急降下してしまいました。ご協力お願いしますm(_ _)m

記事を読まれたら、下記2系統にブログ応援クリックお願いしますm(_ _)m クリックだけです
にほんブログ村 その他スポーツブログ バレーボールへ