Herkese merhaba!!
先日久しぶりにオスマン帝国外伝関係の記事を書きましたが、今日はオスマン帝国外伝キョセム、シーズン2の終盤でスルタンとなるイブラヒムについてご紹介します。
オスマン帝国外伝キョセム
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キョセム妃が母后(Valide Sultan)として宮廷で実際に権力を振るったのは息子のムラト4世の時代、そしてこのイブラヒムの時代です。
イブラヒムは2歳のときに父アフメト1世を亡くします。叔父にあたるムスタファ1世が即位したとき、イブラヒムは母キョセムと兄弟と共に旧宮殿に送られました。
兄のムラト4世が即位したあとはkafes(黄金の鳥籠)に幽閉され、さらにムラト4世によって兄弟たちがどんどん殺されていくのを目の当たりにし、どんどん精神を病んでいったといいます。
そんなイブラヒムがまともなスルタンになれるわけがなく………
ドラマ(シーズン2)ではイブラヒムの気狂いさがかなり大袈裟に描かれていますが、なんか途中でおかしすぎて笑えてきたのを覚えています。笑
よくこの役柄を引き受けたよなぁ…とか笑
イブラヒムがスルタンになったあと、やはり実権を握っているのはキョセム妃や大宰相たち。
一方でイブラヒムはといえば…
黒貂が大好きで部屋中に飾る
一晩で20人以上のハレムの女と夜を共にする
自分の息子をいきなり風呂に投げ込む
歩いてる人に突然矢を射つ
突然ハレムの女たちや女官、宦官たちを袋詰めにしてボスポラス海峡に投げ込む(約300人ほど)
などなど……
このような奇行から、のちにイブラヒムはdeli(狂人)とあだ名されるようになりました。
イブラヒムの治世の前半は大宰相ケマンケシュ・カラ・ムスタファ・パシャのおかげで安定していましたが
後半はイブラヒムの病気を治すふりをしてこっそりお金をとっていたジンジ・ホジャ(このキャラ、ドラマで好きでした笑笑)とか、シェケルパルという女がハレムを取り仕切ったり
なにやら雲行きの怪しい時代になっていったのでした。
キョセムはやはり権力を握りたい性格なので、大宰相ケマンケシュを殺害するのですが…ドラマではちょっと意外な展開!!?になるので、ここは見てのお楽しみ、ということにしておきます。
ムスタファ1世も同じく精神病で子を残さなかった唯一のスルタンでしたが、
イブラヒムはこんなハチャメチャなスルタンだったのに、彼の子供メフメト4世、スレイマン2世、アフメト2世はいずれも皇帝となり、その後のオスマン家の血筋を継いでゆくこととなりました。
キョセムの子でスルタンとなったムラト4世、そしてこのイブラヒム……
どっちもキャラが濃すぎるけれど
キョセムの血を感じなくも…ない笑笑
Zon.
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