朝目が覚めて、Twitterを開くと、将棋が面白くないのでガチでやめようとの趣旨のツイートを見た。

 まあ確かに負けると、面白くないって思うのはある。

 強くなりたいという焦りがあるならば尚更だと思う。

 ただ、おもんないなんて言わないでほしい。

 確かに私自身も将棋おもんないというか、負けてめっちゃ腹立つことは多々ある。

 自分の不甲斐なさ故に負け、壁にスマホをぶん投げたくなることもある。

 それでも将棋を続けるのは、将棋がおもろいからだと思う。

 だから、将棋がおもんないなんて言わないでほしい。

 では、具体的な解決策をどこに見出すかというところであるが、

 私の最近手に入れた情報に、こんなものがあるので、紹介してみる。

「科学的に最強の「やる気を出す」方法は「ウソでもいいから前に進んでる感じを作る」」
鈴木祐
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/09/blog-post_24.html

の記事において紹介されている実験結果。

「7つの会社から238人のビジネスマンを集めて、毎日のモチベーションの変動を12,000時間も記録し続けた」実験において得られた結論は、

「自分にとって意味のある仕事が前に進んでいるとき、人間はもっともモチベーションが高まる」

「何でもいいから前に進んでる感覚」

が大事であると言っている。

 将棋ウォーズで言えば、昇段・昇級・達成率。

 これが上がってこないと全然前に進んでいる感覚がない。

 確かに将棋ウォーズのそれは、棋力の上がり下がりを分析する上でものすごく分かりやすい要素だと思う。

 だが、それだけを追ってしまうと全然前に進んでいる感覚がなくなってしまい、やる気が起こらなくなり、結果、負けた時、達成率が落ち、将棋っておもんないとなってしまう恐れがある。

 なので、達成率といったものはあくまで目安だと考えるべきだと思っている。

 ウォーズばかりやってしまうと達成率ばかり気を取られてしまうので、ウォーズ、24、クエスト、81とかいろんなものをやるといいのかもしれないと最近は思っている。

 そうするとあまり達成率とかレートとかを気にしなくて済む気がするので。

 個人的な話をすれば、ウォーズはそんなに調子が良くないけれども、クエストの2切れでは、11連勝したり、六段に勝ったりした。

 いろんなアプリで将棋しているとそういうこともあるので、将棋のおもろさを失わないための策としてはよいかもしれない。

 他に、「何でもいいから前に進んでる感覚」を出すためにおススメなのは、詰将棋・手筋本のドリル形式での学習だろう。

 今、詰将棋が1週目の何問目といった感じで毎日コツコツやっていけば、否が応でも前に進む感覚が得られる。

 私は、『将棋パワーアップシリーズ 持ち駒のない詰将棋5手』(高橋道雄【著】)(https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0274606 )を今行っているが、毎日コツコツ欠かさずに最低10問ずつやっている。

 ウォーズ二段あるくせに5手詰めかと思われるかもしれないが、私は終盤が苦手なのでモチベーションを保つうえでちょうど良いと思っている。

 それに加えて、やはり、前に進んでいる感覚が得られるのが良いと思っている。

 以前にもブログで記したかもしれないが、習慣化アプリ(habitbull)といったものを使うことで、やっておこうという気持ちになるのでおすすめである。

 ただ単に、今日の日課を終えたらその日の日付にマーカーを付けるというシンプルなものなのだが、それが連続して記されると、この連続記録を断ちたくないという気持ちにさせられるから不思議である。

 こういったアプリを使って、「何でもいいから前に進んでる感覚」を出していくのも一つ手かもしれない。

 以上が、将棋がおもんないと思えてしまった方への対策である。

 ただ、それだけでは何か雑駁な気もするので最近、将棋っておもろいなと思った出来事を述べていこうと思う。

 最近、アマ強豪同士のガチ将棋を生で見る機会があった。

 戦型は、居飛車VS角頭戦法。

 ソフトの評価値など当然示されていないので、私ぐらいの棋力ではどちらがいいのか分からない。

 玉頭戦で迎えた終盤戦、振り飛車が龍取りに桂馬を打つ。

 龍取りを手抜けば、龍が取られ、そして次には玉の守り駒である金に当たるという厳しい一手だった。

 しかし居飛車はその1手を手抜き、龍を取らせる間に振り飛車側の玉を寄せきってしまったのだ。

 何ともすさまじい斬り合い。

 速度計算。

 将棋って面白いと思いましたよ。

 以上。