突然だが、この
写真を見ていただきたい。
この写真は昨年(2010年)10月に
韓国を訪問した時に撮影したものだ。
それにしても「極度乾燥(しなさい)」という日本語はいかにも不自然である。
私はこの看板を見たときに、韓国の看板にありがちな日本語訳を間違えただけの「やっちまった看板」だと誤解してしまった。
ちなみにその旅行で撮影した他の「やっちまった看板」には
など枚挙にいとまがない。
しかし、2011.1.17号の
「日経ビジネス」20ページを見て、
驚いた。
「極度乾燥(しなさい)」だけは他の看板とは別であることが判明したのだ。
ジャパン・イズ・クールに細かい文法など関係ない
「Superdry 極度乾燥(しなさい)」は、昨年イギリスでIPO(新規株式公開)を果たした新興アパレルメーカーのSuperGroupが展開しているブランドの1つとのこと。
ちなみに、SuperGroupは昨年英国で最も成功したIPO(3月に株式公開→11月には株価が3倍以上
)らしい。
しかも、急成長
の要因は、日本語の漢字と平仮名を使ったデザインというから
驚きだ。
そのデザインは、「会員証な」や「堅い天候会社」、「製造所手は最」、「最た高準も度乾水極な密」など意味不明どころか文法的にもおかしなものばかり
。
しかしながら、欧米系ブランドとの差別化に成功し、ジャパン・イズ・クールの勢いにも乗って、70ヶ国以上に販路を拡大しているらしい(韓国もそのうちの1国だったということか…)。
自国の強みにはなかなか気付けない
ここで特筆すべきは、このブランドが日本発ではない点だ。
人間、当たり前に感じていることにはなかなか気付けないものである。
外国人と話をすると、よく「日本人の礼儀正しさや勤勉さは非常に素晴らしい」などと褒めちぎられることがある(日本人=ブランド…という意見すら耳にしたこともある)。しかも、どうやらお世辞ではないらしい。
言われてみれば、その通りなのかもしれないが、普段はあまり意識したことが無いので、ちょっと新鮮な気分になる。
強みになかなか気付けない…というのは、なにも国民性に限った話ではない。
自社の強みや自分自身の強みなどについても、当事者から見ると当たり前過ぎて気付けないことが多い。
定期的に外部の視点や他者の視点を通してチェックしてもらい、フィードバックをもらうことの大切さをあらためて感じた。



