「遠い未知の場所」は地球上にまだあるのだろうか | JI1D●● Radio Club

「遠い未知の場所」は地球上にまだあるのだろうか

トロリーバスの通りから二本くらい奥の道にあるアパートの三階あたりでしょうか。古い東欧製の真空管式の無線機が、質素な木の机のうえにそっと置いてある。机に向かっているのは二十歳くらいの若者で、左手の細い指先が同調ダイヤルをゆっくりまわしています。橙色の照明に浮かぶ針式の丸い受信メーターの針がゆらりと振れて、若者の指が止まります。右手は持っていた大きな紅茶のカップを置いて鉛筆にのびていき、ノートに何かを、おそらく誰かのコールサインを書き留めます。左手は年季の入ったハンドマイクを握り、横に付いている送信ボタンを押し込んでいます。
アパートの屋上に張られたダイポールアンテナから電波が出て行き、若者は短く自分のコールを言って受信に移ります。そんな部屋がこの地球上にはおそらく数え切れないくらいあって、その部屋がどこにあるのか私は知らないし、知っている人はそう多くないだろうと思います。

というような事を同じように想像している誰かがこの地球上に何人かは存在しているのではないだろうか、と考えたりして遊んでいるわけです。「遠い未知の場所」はまだたくさんあると考えた方が楽しいし、それを数えたり数を競ったりするのもあまり意味がないのではないかと。

というこの文章が一番無意味だったり。