ペット、特に犬や猫はいつも人間にとって良き友人です。

 

最近、「CryptoKitties」というバーチャルな子猫を育てるのがブロックチェーン業界に新たな波を起こしており、暗号通貨ユーザーの間で大きな反響を呼んでいます。

 

12月初旬リリースされたCryptoKittiesは、人気のポケモンカードのデジタル版のようなもので、多くの暗号通貨及びフィンテック関連ニュースのブログのみならず、多くの主要ニュースサイトにも登場することとなり、大きな話題となりました。

 

カナダバンクーバーと米国サンフランシスコを拠点としたスタジオAxiomZen社によって開発されたCryptoKittiesは、暗号通貨のコミュニティにおいて絶大な支持を得ている最新流行です。

 

オンラインゲームCryptoKitties

CryptoKittiesは、イーサリアムブロックチェーン上で子猫の飼育ができるオンラインゲームです。

 

このゲームをするためには、ユーザーはゲームのオリジナルキャラクターである子猫を購入し、2匹の猫を繁殖させなければなりません。

 

運営サイトによると、各自の子猫は同種のものは1匹しか存在せず、ユーザーによって完全に所有されます。

 

CryptoKittiesに対しての複製、盗難および破壊することはできません。さらに重要なのは、ビットコイン、イーサなどのようにユニークで、CryptoKittiesが新しい形式のコレクション商品としてターゲット設定して以来、現在投資対象となっていることです。つまり希少なデジタル子猫は高額で取引されるのです。

 

12月初旬までに22,000匹の子猫が販売されており、合計300万ドル(約3億3千万円)に相当します。

 

Cointelegraphによると、最も希少な子猫のトップ3位は、それぞれ114,573ドル(約1300万円)、81,549ドル(約920万円)、69,600ドル(約780万円)で販売されており、総額で572 万枚以上のEther(約1.5億円)に相当するそうです。

 

CryptoKittiesとポケモンゴーやたまごっちなどの他のデジタルゲームとの主な違いは、独自のモデルとビジネス戦略によるものです。

 

このゲームは、AxiomZen社によって開発された「Founder Kitties(始祖世代の子猫)」と呼ばれる100匹のサイバーキャットによって始まり、15分ごとに新しい「Gen 0(世代0)」が公開され、最後に販売された5匹の子猫の平均価格に50%割増した価格が付けられます。誰も子猫を購入しない場合、この販売価格は誰かが購入するまで24時間に渡り下がり続けます。

 

一部のユーザーは、オークションを通じてCryptoKittiesを販売することができるため、投資として考えているようです。CryptoKittiesは単なるゲームというよりも、むしろEtherウォレットにリンクするイーサリアムブロックチェーン技術を利用するアプリです。

 

CryptoKittiesをプレイするためには、まずイーサリアムウォレットを用意する必要があり、特に、ユーザーが子猫を購入し最初の世代(Gen 0)から次の世代(Gen 1)に、又はそれ以上の世代の猫を繁殖させるには、一定のEtherを手数料として支払う必要があります。交配を繰り返しながら自分好みの子猫を作るだけでなく、珍しい猫を作って手数料収益を得ることがビジネスとしても注目されています。

 

また、各猫は独自の遺伝子を表す256ビットの数字で表される独自のものとなり、イーサリアムブロックチェーン上で追跡できます。遺伝子の組み合わせは40億にも及ぶそうです。

 

同じ親の組み合わせだからといって同じ仔猫が生まれるわけではなく、ランダムな要素が入っています。

 

このように、猫を購入して育て、繁殖させながら自分好みの猫を生みだしていくというシンプルなゲームです。新しく生まれる仔猫が親の特性を受け継ぐことはこのゲームの大きな特徴の一つです。


その結果、珍しい猫を生み出すために大金を支払う人も生まれてくるのです。

 

 

従来のオンラインゲームとの大きな相違点

他の中央集権的なゲームと異なり、CryptoKittiesコミュニティは特定の組織や機関に帰属しないため、ゲームという仮想空間内のデータに新たな価値を生み出すことが期待されています。

 

また、仮想空間で生まれた新たな価値は、技術の進歩や人類の発展により、より現実的な価値を持ち始め、大きな経済効果を生む可能性を秘めているのです。

 

結論

CryptoKittiesは、堅苦しいイメージがある仮想通貨に対し、マイナーや投資家など一部の人が関心を持つだけではなく、より多くの人に身近に使ってもらうために開発されたようです。

 

特にイーサは、イーサリアムプラットフォーム上の通貨として、ビットコイン以外の新たな決済手段として注目されることに違いありません。

 

 

参考Webサイト(References)

 

https://cointelegraph.com/news/cryptokitties-becomes-largest-ethereum-based-decentralized-application


https://news.bitcoin.com/ethereum-blockchain-congested-cats/


http://genk.vn/nuoi-meo-ao-dang-tro-thanh-con-sot-cua-cong-dong-crypto-the-gioi-mot-con-co-the-ban-voi-gia-25-ty-dong-20171204120254111.chn


https://techcrunch.com/2017/12/03/people-have-spent-over-1m-buying-virtual-cats-on-the-ethereum-blockchain/


https://www.cryptokitties.co/


https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-12-04/cryptokitties-quickly-becomes-most-widely-used-ethereum-app


https://techcrunch.com/2017/12/03/people-have-spent-over-1m-buying-virtual-cats-on-the-ethereum-blockchain/