≪ZonDir Proteusion Part53≫ICOについて

1. ICOとは？

ICOとは、Initial Coin Offeringの略称で、新しく暗号通貨を発行し、取引所に上場する前に、一般人に向けて販売することによって資金調達を行うことです。

Forbes Magazineによると、2017年5月時点で、暗号通貨市場にはICOに3800億米ドル以上が投資されました。

また、Coinscheduleによると、31社によるICOのクラウドセールの発表がこの時点から9月末までに続くそうです。

2．仕組み

ICOの一般的な形は、資金調達を行いたい企業が、投資家から流通性の高いビットコイン等の暗号通貨の払込みを受け、対価として、企業が開発したサービスで利用可能なトークンなどを特定のアドレスに送るという仕組みです。

Counterparty、Ethereum、Openledger等の新興企業は、プロトコル上で新型の暗号通貨を開発しています。

ネットワークがその現状でどれくらいの価値があるかという事はICOチームの信頼性により判断されます。

新興企業は、ネットワーク参加者によって市場価格が再決定された後に、中央機関や政府を介在せず、価格を操作することができます。

また、ICOはプロジェクト完成前に様々な暗号通貨のフォーラムで発表されます。

その発表は、若干の鍵となる情報を含みます。それらは、プロジェクト、そのホワイトペーパー、プロジェクトの目標、ICOのスケジュール、その開発段階、経験あるICOの責任者チームに関して、またクラウドセールにとって不可欠であるその他の顕著な特徴に関するものです。

一旦ICOのリリース期間が終了しプロジェクトが開始すると、ICOのトークンは他の暗号通貨に交換できるように暗号通貨取引所に上場されます。

3.　ICOにはどんな準備が必要なのか?

時間制限と良質なコミュニケーションは、ICOを成功させる2つの重要な要素です。

ICOの発表は、市場において投資家から関心を引くためにできるだけ早く、大規模になされる必要があります。

また、ICOコミュニケーションの主な手段は、最近ではソーシャルメディアであり、これらは参加者のフィードバックだけでなく、人々の関心をも得る場です。

そして、ICOが進行中の間、企業がそれらのプロジェクトを微調整できるのです。

4．なぜICOを使うのか？

企業がブロックチェーン技術を使用し、資金調達を行うためにICOを実施することによって、従来より安く資金調達を行うことが可能です。

また、通常、ICOは企業によって発行され、法定通貨に交換できるビットコインやイーサなどの流動性の高い通貨で販売されます。

トークンの時価総額が上がった場合、企業の資産価値の上昇による利益を得ることができたり、利益のみではなく公益性などをアピールした提案もできるのです。

投資側の魅力としてブロックチェーンを介して出資を募るため、第三者を経由する必要はありません。

したがって、厳格な審査を行う必要はなく、担保や保証人も必要ありません。いつでも自分のタイミングでプロジェクトに参加することができます。

また、トークンまたは暗号通貨は企業によって投資家に支払われ、仲介媒体として使用されると、「対価」に様々なバリエーションを持たせることが可能になります。

特に、サービスが決済手段として使用される予定のものは、サービスが広く普及し始めれば、暗号通貨取引所に上場すると、売却により莫大な利益を得ることも可能なのです。

コインはブロックチェーンを使用して受け渡しされるため、国にとらわれず世界中から資金調達ができます。

同時に、投資するプロジェクトのビジョンや構想段階、いわゆる事業の初期段階で投資するかしないかの自己判断をしなければならないため、上場後に暴落する可能性も十分考えられることです。

5.　ICOによる大規模な資金調達

また、3億8000万ドルがICO市場に流入し、それはICOを万人から注目されるに値する現象とします。

暗号通貨による時価総額が1000億米ドル以上と推定される一方で、ICOは十分な可能性を示しているので、将来の投資は現在デジタル資産に移行するかもしれません。

まとめ

ICOは、起業家にとって従来の資金調達をより短時間にできるということです。そしてICOは、資金調達を必要とするほぼすべての分野に対し大きく影響しています。それが主流となるのは、まだ先になるかもしれませんが、私たちはその動向を注視していくでしょう。

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