近隣諸国のタイではハイテク化がさらに進んでいます。

 

今年1月27日にサービスを開始したタイ政府主導の個人間(Customer to Customer, C2C)送金サービス「PromptPay」が、すでに登録者200万人、1日の取引件数は1万5000件を突破していたようです。

 

プロンプトペイ(PromptPay)と呼ばれるこのシステムは、個人IDと銀行口座をリンクさせ、登録された顧客が、受取人の携帯番号または国民番号を使用して、個人間の送金ができるというサービスです。

 

1. タイにおけるブロックチェーン

 

ここ数ヶ月間で、100人以上の出稼ぎ労働者が”Everex”社が開発したブロックチェーン技術を通じて、タイからミャンマーにいる家族のもとに、仕送りを行いました。

 

送金には1分もかからず、従来の送金と比べると7%も費用を抑えることができます。

 

 

2. “Everex”が提供する国際送金サービス

 

"Everex"社とは-“イーサリアム”のブロックチェーンに基づいた暗号通貨の開発会社です。

 

暗号通貨は、世界、輸出入取引、外国為替取引、オンライン決済などにおいて、迅速かつ低コストの送金を実現するため利用されています。

 

Everexを通じて、スマートフォンのアンドロイドとオンライン版アプリによって、850,000バーツ(24,000米ドル)は送金されました。

 

ミャンマーにいる受取人は、様々な両替所を通して暗号通貨を現金化することができ、取引は分散化されます。

 

 

以前は非常に多くの人々が、金融市場参入者の助けを借りてのみ、様々な金融サービスを受けられる限られた機会しか与えられていませんでした。

 

現在では、そういった制限は緩和され、多くの選択肢が用意されています。

 

Everexは、国家通貨(円)と現在の金融機関の意義や役割を認識しています。

 

他のblockchainプロジェクトとは異なり、現在の金融プロセスを改善することがEverexの使命です。

 

現代社会における銀行は、いまだ金融マーケットにおいて重要な位置づけがされています。

 

銀行の役目は、「現金」を維持することであり、銀行は「暗号通貨」に対して、国家通貨(円)のデジタル版という考えを持っています。

 

総人口5100万人のミャンマー人のおよそ10%が海外に移住したと見られています。ミャンマーからの大部分の移住者はタイで働いており、残りが東南アジアの至る所で働いています。

 

労働者のほとんどは、ミャンマーに住む家族にお金を送っています。そして送金をするのに、非公式で非合法的な会社のサービスを利用しています。

 

 

Everexは、現金管理のために最良で従来よりも改善されたサービスを提供しています。

 

取引はイーサリアムをベースにしたスマートコントラクトに基づいています。それは、ブロックチェーンの中で最先端の技術を利用しています。

 

ブロックチェーン技術を利用した送金サービスは、コストの削減や送金にかかる時間の節約など様々な利益をもたらしています。

 

こうしたサービスの先駆けとして、今回タイの”Everex”について書かれた記事を紹介しましたが、今後世界各国でもこのような送金サービスを取り入れる企業は増加していくことが予想されます。

 

ブロックチェーン技術を利用することによって、サイバー攻撃やデータの改ざんなどを防ぐことができるようになり、安心感のある取引が実現しています。

 

弊社で開発したSNS ”Wrappy”は、ブロックチェーン技術だけでなく、スマートコントラクト、P2P技術を導入しており、お客様の大切な情報は高いセキュリティーにより守られています。

 

 

-タイの基本情報- (2015)

 

★人口:67,959,000人 (2015年)
★公用語: タイ語が公用語ですが、首都バンコクや大都市では英語も通じます。
★宗教(Religion): 仏教 94.2%, イスラム教 4.6%, キリスト教 0.8%, その他 0.4%.
★主要な産業: コンピュータやコンピュータ関連部品、車や車の部品
★GDP: 1兆1520億米ドル (2016年)
★失業率:0.75%

 

 

 

参考Webサイト(Reference)

http://www.thaiwaysmagazine.com/thailand/thailand_glance.html