1. “WhatsApp”とは?
“WhatsApp Messenger”とは、アメリカのカリフォルニアに本社を置く”WhatsApp Inc.”が2009年にリリースした、リアルタイムでチャットが可能なメッセンジャー系アプリです。
アプリの名前となっている”WhatsApp”とは、”What’s up(元気?)”と”App(アプリ)”の造語で、友人や家族といつでもやりとり可能なことや、離れ離れになった相手とつながること、自然災害下の重要な情報源となること、より良い生活環境の追求などが主な開発目的となっています。
現在、180ヶ国で10億人以上に利用されており、1分あたり1,100件以上、1日で1億以上のボイスコール数を記録しています。また、ユーザー数は現在も伸び続けています。
利用料金は、初年度無料で翌年以降から$0.99がかかっていましたが、2016年1月18日からは完全無料となりました。
“WhatsApp”にはさまざまな便利な機能がありますが、特筆すべきはそのセキュリティの高さで、メッセージのやり取りが”End to End”で完全に暗号化されることによって、送った本人と受取人しか読むことができない仕組みになっています。
2. チャット完全暗号化機能 ”End to End”
“WhatsApp”の大きな特徴である”End to End”(E2E)機能について紹介します。E2Eとは、通信を行う二者、あるいは二者間を結ぶ経路全体のことです。
チャット内で、メッセージや写真、ビデオ、ドキュメントなどを送ることが無料でできますが、E2E暗号化システムによって、それらが犯罪者の手に渡らないような仕組みが実現しています。
あなた自身とあなたがつながっている相手とのやりとりのみが暗号化され、第三者(WhatAppの管理者でさえも)覗くことはできません。
やりとりはロックで保護されており、送信者と受信者のみがそのロックを解除する鍵を持っています。
もしも政府が通信記録の提出を要求してきても、WhatsAppは暗号化を解除することができないので、政府に協力することはできないのです。
暗号化は自動で行われるので、シークレットチャットなど、特別な設定をする必要はありません。暗号化は常に機能していて、全てのユーザーが利用することができます。
3. その他の便利な機能
“WhatsApp”では、
・一度に256人とグループチャットができます。
・スマートフォンでもPC、タブレットでも使用可能です。
・他の国にいる人とも音声通話やビデオ通話が可能です。音声回線を使用する代わりに、インターネット接続を使用するため、通話料金が高額になりません。
・1回タップするだけで、ボイスメッセージを録音することができます。
・メールやファイル共有アプリケーションの手間をかけずに、PDFやドキュメント、スプレッドシート、スライドショーなど送信できます。最大100MBのドキュメントを送ることが可能です。
・メッセージ削除機能はありますが、自分の側から消えるだけで受信側には残ります。
4. 弊社が開発中のSNS “Wrappy”との共通点
“WhatsApp”と、弊社”Wrapious Ltd.”が現在開発中のメッセンジャー系アプリ”Wrappy”には、『セキュリティ対策として暗号化技術が用いられている』という共通点があります。
”Wrappy”では、P2P技術を利用して、個人対個人間でしか会話の内容がわからない仕組みを実現しています。
サーバ上には暗号化された情報だけが残ります。この特徴は、”WhatsApp”で採用されているE2Eによる暗号化の仕組みと類似しています。
さらに”Wrappy”はブロックチェーン技術によって、データの改ざんが不可能となっており、サイバー攻撃などから大切なデータを守ります。
自分の情報は自分で守る時代、安心して使うことのできるSNSが求められています。
参考Webサイト(References)
WhatsApp official site
https://blog.whatsapp.com/
https://www.whatsapp.com/security/?l=en