★競合他社(三菱東京UFJ銀行、三井住友FG)との比較

 

みずほの登録商標の暗号通貨導入検証実験は、競争相手である日本のメガバンクの一つである三菱東京UFJ銀行が行っている実験と類似しています。

 

三菱東京UFJ銀行は、2016年2月に暗号通貨導入計画を明らかにしました。

 

三菱東京UFJ銀行は、ブロックチェーン技術を利用したコスト削減を目的として独自の暗号通貨である”MUFJコイン”の導入を決めました。

 

従来は大型コンピューターによるデータ管理を行っていましたが、ブロックチェーン技術を取り入れることによって、IT管理や海外送金コストを大幅に削減することが可能になるでしょう。

 

最初は行内通貨として検証実験を行い、問題が生じなければ円と交換できるようにして、一般ユーザー向けにリリースする予定です。

 

“MUFJコイン”1単位は日本円1円と等価値となっており、ユーザーはアプリを使って暗号通貨トークンを現金に変換し、預金口座からお金を引き出すこともできます。

 

三菱東京UFJ銀行は、2017年秋に公的にMUFJコインを発行し、2018年春には紙幣とMUFGコインを換金できるATMマシンを設置することが予測されます。

 

予定通りにいけば、日本のメガバンクが世界で初めて、独自の暗号通貨を出すことになりそうです。

 

 

三井住友FGではモバイルウォレットや、次世代型の決済方法を模索中です。

 

AI(人工知能)をコールセンター業務に導入することも検討されています。また、近畿大学・東京工業大学と提携した研究も行われています。

 

注目すべきは、これまでに紹介した3大メガバンクともに、コスト削減を狙いとしたブロックチェーン技術の導入を検討している点です。

 

新興の暗号通貨導入企業の台頭によって、人々は従来の銀行のサービス内容を安価で受けられるようになりました。

 

これまで送金や決済を行うためには銀行などの中央機関を介在する必要がありました。銀行が暗号通貨を発行することと、企業が発行することにはどのような違いがあるのでしょうか。

 

銀行独自の暗号通貨には、銀行の「信用」が反映されます。

 

メガバンクには十分な自己資本と業務遂行体制があるので、人々は安心してお金を預けることができます。

 

銀行が暗号通貨を導入し始めたことには、コスト削減や業務効率性の向上の他に、信用の裏付けのない新興企業よりも「信用」といった点で優位性を保つことができると考えたからではないでしょうか。

 

暗号通貨企業だけでなく銀行業界も暗号通貨を導入し始めたことで、どの暗号通貨を利用するか、ユーザーの選択肢はますます広くなってきています。

 

ブロックチェーン技術は、必要に応じて世界中の様々な機関で利用されるようになってくるでしょう。

 

 

弊社が昨年リリースした2.0型暗号通貨”Proteusion”は、ブロックチェーンや、P2P、スマートコントラクトなどの技術を取り入れることで、セキュリティやマーケティングなど、様々な面で新たなモデルケースを作り出していきます。

 

弊社HP上でも詳細を掲載しておりますので、よろしければご覧ください。

 

 

 

参考サイト(References)


Japanese MegaBank Mizuho Tests its Own Digital Currency by Cryptocoins news
https://www.cryptocoinsnews.com/japanese-mizuho-tests-digital-currency/ 

 

“3メガバンク”が見据える未来--FinTechで銀行は変わるのか
http://japan.cnet.com/news/business/35085398/