1. 日本の銀行大手みずほがIBM Japanと暗号通貨”みずほマネー”を共同開発中

 

日本の銀行大手のみずほフィナンシャルグループが、送金コストを削減するためにIBM Japanと連携して、暗号通貨の開発を行っています。

 

 

みずほとIBMは今年前半に連携することを発表しましたが、大手銀行と大手テクノロジー企業の連携によって、暗号通貨の開発実験は成功したようです。

 

2016年12月8日付の日経新聞によると、3ヶ月にも及ぶ長期の実験では、みずほの暗号通貨1単位(1みずほマネー)が日本円1円と等しいものとして試用されました。

 

アプリを中心とした検証実験は、シンプルかつグループでの食事会などの日常シーンを想定したものでした。

 

暗号通貨を使用して、食事会でメンバー一人当たり分の食事や飲み物に費やした金額を計算するためにそのアプリは用いられました。

 

さらに、実験では一人の人が現金と同額分のみずほの電子トークンを使って、請求された全額を支払うことができるかどうかもチェックされました。

 

また、ソフトウェアテストの中にはグループのメンバー内で借りている金額を警告する追加機能も含まれていました。

 

このように、銀行独自の暗号通貨は、食事会における実験に用いられていました。検証実験ではいかなる問題も生じませんでしたが、みずほはユーザープライバシーにおいて懸念を抱えているようです。

 

みずほは、Linux財団主導のオープンソースHyperledgerプロジェクトからコードを使用することで、暗号通貨実験のためにIBMのblockchain専門知識を利用しています。

 

みずほ銀行以外のメガバンク(三菱東京UFJ銀行、三井住友FG)も暗号通貨導入に向けた取り組みを行っています。

 

次回は3大メガバンクの取り組みをそれぞれ紹介していきたいと思います。

 

 

 

参考Webサイト(References)

 

Japanese MegaBank Mizuho Tests its Own Digital Currency by Cryptocoins news
https://www.cryptocoinsnews.com/japanese-mizuho-tests-digital-currency/ 

 

“3メガバンク”が見据える未来--FinTechで銀行は変わるのか
http://japan.cnet.com/news/business/35085398/