≪ZonDir Proteusion Part24≫暗号通貨ウォレットについて

暗号通貨を保持するためには、保持したいコインに対応したウォレットを入手する必要があります。

ウォレットは暗号通貨を保管するほかに、相手先のウォレットを指定することで暗号通貨を送金することができるなど、銀行口座のような役割を果たします。

ウォレットには様々な種類があり、セキュリティレベルや利便性に違いがあります。

初めて暗号通貨に触れる方にとって、どのウォレットが一番自分に適しているかを決めるのは難しいかもしれません。

ここではウォレットがどのようなものなのか仕組みに触れ、そしてその安全性について紹介していきます。

1. ウォレットとは何？

暗号通貨ウォレットとは、暗号通貨を保存、送受信するために使用される安全性の高いデジタル財布です。

ほとんどのコインには、公式ウォレットや第三者機関が提供しているウォレットが存在しています。暗号通貨を保有・管理する際には必ずウォレットが必要です。

2.ウォレットの仕組み

暗号通貨自体は、実際にはウォレットに「保存」されていません。この通貨の所在は、世界中に分散化されたブロックチェーン上に記録されています。

その代わりに、ウォレットの中には所有権を示すプライベートキー（自分しか知らないデジタルコード）とパブリックキー（一定額の通貨と連携したパブリックデジタルコード/送金先を示すアドレス）が格納されています。

ウォレットはこの２つのキーを格納することでコインを送受信することができ、また個人的な取引台帳として機能します。

3.どのウォレットが良いのか？

ウォレットをダウンロードする際には注意が必要になります。ビットコインの場合は、ビットコイン用のウォレットを使用し、ライトコインの場合は、ライトコイン用のウォレットを準備します。

初めて暗号通貨を取り扱いする場合は、必ず信頼のあるウォレットをダウンロードすることが大切です。

ウォレットに関する知識がある場合は、様々な長所と短所を検討した上で、広い範囲からウォレットを選別することができます。

決して、発行元のままならないような信頼性の乏しいウォレットを安易にダウンロードしてはいけません。これまでに、中にはコインをだまし取るために作られたような悪質なウォレットの存在も報告されています。

4. 暗号通貨ウォレットは安全なのか？

暗号通貨ウォレットは、安全性 (セキュリティ面) を考えて構築される必要があり、ウォレットによって、そのセキュリティレベルは様々です。

また、ユーザーの使い方によってもセキュリティは高くもなり、低くもなります。

セキュリティ面を第一に考えた場合、コールドウォレットなどのインターネットから切り離した状態でプライベートキーを管理する方法がハッキングリスクに対して最も安全性が高いとされています。

代表的なものにアナログの紙を用いたペーパーウォレットがあります。

情報をQRコードに変換し、紙に印刷した状態で金庫などの安全な場所に保管することでインターネットを通じたハッキングを回避することができ、最も安全な管理方法の一つと言われています。

5.ウォレットの種類

現在ウォレットには、大きく分けて二つの種類があります。

1つは運営元によってオンラインで情報が管理される中央集権型のウェブウォレット、もう1つはユーザーが手元の端末で各々が情報を管理する分散型のクライアントウォレットです。

ウェブウォレットは利用が簡単で、どのコンピューターからもアクセスできる利便性の高さが利点です。

しかし、サーバー上に情報を保管する為、運営元や管理者の信頼性を確認する必要があり、ハッキングや盗難などのリスクも伴います。

信頼性の確認は最終的には盲目的に信じるよりほかに手段がないため、相手（組織）を信用して自分の資産の管理を任せることになります。

一方で、クライアントウォレットは、ユーザーの端末に秘密鍵情報を保管し、自分の手元 (ローカル) で情報を管理するため、ウェブウォレットに比べてハッキングの対象になるリスクが低く、セキュリティが高い利点があります。

また、クライアントにはフルノード版とライト版があります。

フルノード版はブロックチェーンに記録されている取引データをすべてダウンロードするため、容量が非常に大きくなりますがセキュリティ面において優れています。

ライト版は取引管理に必要な最低限の情報をダウンロードし、ダウンロードされたデータは軽量であり、モバイルなど容量の少ない端末での利用が可能です。

モバイル版を利用すれば、QRコードの読み取り等で取引が簡易化できるメリットもあります。

しかし、クライアントウォレットでは、ユーザーの保有する端末自体が破損したり、ウィルス感染によって情報が流出するリスクが伴うため、各々がしっかりとしたセキュリティ対策、バックアップを行う必要があります。

参考サイト(References)