沿道の応援で忘れられない出来事がある。

去年の千歳マラソンハーフ出た時であった。
12キロ地点くらいから腸脛靭帯炎発症。

歩いては少し走る。

また歩いては少し走る。

ひたすらそれを繰り返す。

どんどんランナーに抜かされる。

最初は周りに沢山のランナーがいたが、ポツラポツラと人が少なくなってきた。

早く帰りてぇ~

マジ膝痛ぇ~

何なんだよチクショー!

しかし帰るにはゴールするしかない。

頑張れ自分!頑張れ自分!
と言い聞かせた。

そうしてやっとの思いでゴール直前までたどり着いた。

脚を引きずりながら…

ほとんどの人達がゴールしてしまい、明らかに俺はビリケツのほうで他のランナーもいない。

その時に沿道で応援してくれた声を今でもハッキリと覚えている。
顔は見えなかったが声を聞いた感じでは明らかに年配の男性の声だった。

『もうゴールだぞ!良く頑張った!
良く頑張った!』



周りには俺しかいなかったと思う。



自然と涙がポロポロと落ちてきた。



オークリーのサングラスを外してゴール。


マラソンやっていなければ、仕事以外で目標に向かって日々努力する事もなかったかもしれないし、知らない人に応援されて涙する事もなかった。

膝は痛けども何とか治して、この競技を続けようと誓った。