夜。

ぞなもし、スマホを見つめていた。

既読:なし。

(あれ…今日みあ静かじゃね?)

いつもなら
「おはよ☀️」→「なにしてる?」→「それなw」
この黄金ループがあるのに。

今日は、ない。


ぞなもし(心の声)
「え、これあれか…
 ついに飽きられたパターン?」

「いや待て…
 俺、昨日なんかやらかしたか?」

(3秒で昨日の全会話をフル再生)


ぞなもし
「…特に面白くなかった以外、問題なし」


そのとき

📱ピコン

mia
「今日バタバタしてた😂」


ぞなもし
(生きてたーーー!!!!!)


ぞなもし
「そかそか!おつかれさま☺️」

(よし…落ち着け俺
 ここで重い男出すな)


mia
「ありがと😊」


(終わり…?)


ぞなもし(心の声)
「いやいやいやいや
 このまま終わるのは“弱い男”だ」

「でも攻めすぎると“キモい男”だ」

「つまり今の俺は…」


「詰んでる男」


ぞなもし、震えながら送信

「無理してない?大丈夫?」

(うわぁぁぁ出たーーー!
 優しさに見せかけた重さ!!)

数秒後

mia
「大丈夫だよ😂
 でもそういうとこ優しいよね」


ぞなもし
(え…?)

(今なんて言った?)


「優しいよね」


その一言で

ぞなもしの脳内:

🌸春到来
🕊鳩飛ぶ
🎺ファンファーレ
💍結婚式(まだ早い)


ぞなもし
「まぁな(ドヤ)」


mia
「調子のるなw」


ぞなもし(心の声)
「くっ…!でもいい…!」

「今の“優しい認定”はデカい…!」


その夜


mia
「おやすみ♡」


ぞなもし
(はい優勝)


ぞなもし
「おやすみ☺️」

(※内心:一生守る)


ナレーション:

みあはただ
“いつも通りに返しただけ”だった。

だがぞなもしは

その一言で

勝手に
未来まで進んでいた。


【完】