ほとんど走り書きですが | weblog -α-

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なんとな~く  思いつきで  好き勝手に  (=゚ρ゚=) ボヘー  っとやってます。


熊本を中心とした大地震の連鎖が続いてます。
TVなどでも連日、地震と地震に関連した事柄について報道してますね。
特に目を向けようとしてない時でも、ほとんどが被災地からの映像ばかりになり、そろそろ疲れてきた人も多いんじゃないでしょうか・・・なんて事を言うと、不謹慎だの被災者に配慮しろだの騒ぐバカも少なくないんでしょうが、疲れるもんは疲れるんだから仕方無いんです。
「事実を事実として受け止めた上でどうするか」
それが真の配慮というものです。
これだけ皮肉な現実を目の当たりにして、被災者の事を考えないはずがない。
気の毒だと思いながらも、日々そんな光景を遠巻きに見ていれば、それだけだって充分に疲れる。
大地震を経験してない地域の人達ばかりならともかく、関西も東北も、関東だって少なからず先の震災の影響を受けてますから、今回の事をまるで他人事に思ってる人の方が少ないでしょうよ。
まぁ、程度ってのは地域や人によって違うだろうけどもね。

震度7の地震が最初に起きてから一週間ほど。
経験上、被災者の方々はここらが一番しんどくなってくる時期ですね。
3.11の際、俺の住むこの辺りは、本震が震度6弱という結構な揺れでした。
内陸で田舎の土地なんで、液状化こそ近場では見かけなかったものの、道路上に小さなクラックが入ったりはしてます。
被害らしい被害は荷崩れが起きたぐらいで、その後の原発事故による影響の方がよっぽど大きかった訳なんですが、何ヶ月も続いた余震には結構なダメージを受けてました。
要は、本能的に過剰反応をしてしまう訳ですよ、小さな地震でも。
それこそ、余震続きには一週間ほどである程度慣れては来るものの、じゃあ完全に慣れたのかと言えばそうではなく、「地震があるであろう」 という想定が常に出来ているというだけ。
つまり、地震に対する身構えを当たり前に続けている状態な訳で、それは平常時と違い、『緊急時のスイッチが常に入っている状態』 だという事。
それが長期に渡れば、やっぱりキツいよね。

地震が続いているという緊張感、唐突な環境変化、家財などを失った事の喪失感、先行きの見えない不安感・・・等々、極めて著しいストレス下に置かれてしまうのが被災者の現実。
特に熊本は地震の少ない土地だったからこそ、耐性ってもんが無さ過ぎたんでしょうな。
そういった事も含めて、本当に心苦しいというか、気の毒に思ってます。
恐らく今、こういった心境なんだろうとか、どんな風に恐怖を感じているのかとか、それは一度でも体験しないと解らない事だと思うんだけど、体験した者は明確にその感覚ってもんがフィードバックして来るんで、決して他人事とは捉えられません。

地震酔いとか、小さな揺れでも咄嗟に目が覚めてしまったりだとか、そういった日常の事が何よりも心身に応えると思いますが、その辛さを理解してる人々が今現在の日本には相当数居るという事だけは知ってて欲しいもんです。
『闇雲な心配』 ではなく、『的確な心配』 を向けている人々が大勢居るって事をね。


さて、相変わらずなのが、あちこちに沸いて出るバカ共ですな。
大きな地震がまだ続いたりしてる最中、早速地震に絡めて政治的批判をするバカも居れば、その政治の世界でお約束の如く失言をするバカも居る。
これまたお約束に叩かれて当然のマスコミも居れば、不謹慎テロ、自粛テロを煽るバカも居る。
世の中は見渡す限りバカだらけ。
俺の様に人間不信が根深い奴にしてみれば、本当にうんざりする現実ばっかりです。
まぁ、バカは叩いても治るもんじゃないので、罵る程度の価値しかありませんが、そんなバカ共の流れに乗せられない様にしましょうね。
基本、何か露骨に主張する輩ってのは、その内容が何であれ、その主張によって利益を見込める打ち出の小槌を持ってるって事ですから。
その辺りの世の中の仕組みってもんを踏まえないと、せっかくの善意も善意ではなくなってしまう可能性があるので・・・ね。

そうね、そういう意味で言えば、募金とかもかなり慎重になるべきで、とにかく金を出せば善人になれるって訳じゃないですから・・・って、当たり前だけど。
まぁ、こういった震災があると特に募金や寄付って活動が盛んになる訳だけど、基本的には大半が詐欺だと認識しとくのが賢明です。
物騒な物言いで極端な見解だと受け取る人も少なくないかもだけど、こればっかりはちっとも大袈裟じゃないんですよ。
改めて言いますが、ほとんどが詐欺です。
あるいは、ほとんど詐欺紛いだとでも言い換えましょうかね。
ただ、これは認識の問題にもなっちゃうんですよね、突き詰めると。
例えば、あえて名前は伏せるけども、募金等の活動で極めて大きな組織なんかは、募金額の3割近くを経費として差っ引いてたりする事実がある。
つまり、100円を募金したとすると、25円ぐらいは撥ねられて、残りの75円しか実質的な募金額になっていないという事。
無論、そのシステムを知らずに募金した人にしてみれば、「出した全額が寄付に回されないのは詐欺だ!」 という事になる訳で、それは極めてもっともな意見だろう。
問題は、「寄付金の一部を経費等に充てる」 という事実を最前面に押し出さず活動をしている事な訳で、だったら詐欺紛いだと指摘されるのは当たり前じゃないかって事なんですよ。
但し、どこの組織等でもそういった経費捻出はしてる事実があるので、そこを取り上げれば、ほぼほぼ詐欺紛いの活動だって事になっちゃう訳です。
無論、経費以外の金はしっかり募金として運用されてたりはするんでしょうから、一概に悪いとも言い切れないのがホントのところですね。
「そりゃあ経費は必要だもん、ある程度はしょうがないよ」 って思える人、割り切れる人は全然気にしないかもですが・・・そもそもですね、その経費だなんだと差っ引かれてる部分、どういう使われ方をしてるのかがよく見えないんですね。
それこそが黒に近いグレーだと言われてる部分で、「ホントに経費だけなの?」 って疑われる様なやり方をしてるから信用されないんですね。
それに、そういった組織の背後に付いてる人達って、政財界の大物とかなんですよ、面白いぐらい。
怪しまれて当然のメンツが並んでて、金の動きもイマイチ不透明となれば、そりゃあ疑わしいと思わない方がどうかしてるw
まぁ、かなり大きな組織ですらそんな感じなんで、中小のそういった活動をする組織なんてのはもっと怪しいってなりますよね。
結局、他者に託すって事はリスクが伴うって事だし、それでも信じて募金をするって言うんであれば、それはそれで一つの選択ですよね。

ハィ、それに絡んでもう一つ。
募金や寄付が盛んになる災害時、それ自体の結果がどうであるかは置いといて、どうしてそこまで積極的に活動する人々や組織が多くなったか知ってますか?
それはですね、寄付金による控除というのがあるからです。
細かく言うとかなり複雑で面倒になるんで平たく言いますが、要は、個人でも組織でも、寄付をする事によって金額に応じた税金の控除が受けられるという事。
つまり、ものすご~くザックリ言うと、収入が1億円あるとして、通常は税金で4割ほどが撥ねられ、6千万ほどが所得になります。
ところが、そこで寄付をしてたりするとですね、取られた税金から結構な額が還付される・・・戻って来るって事になるんですねぇ。
日本は収入が多いほど課税額が増えるという事になってるので、高収入な人や組織ほど、この寄付金還付制度を利用して所得を増やしてたりする訳です。
事実として多額の寄付を納めてるとしても、そういった裏事情も込みの事だったとしたら、それはどこまでが善意だとか言えるのか・・・これまた個々の認識の問題って事になるんでしょう。

ついでにもう一つ。
今回もまた芸能人なんかが偽善だなんだ、不謹慎だなんだと叩かれたりしてますが、叩かれる人は少なからず叩かれる要素のある言動をしてますよね。
確かに今時は 「火の無いところに煙は立たず」 とか言い切れない世の中だけども、例えば寄付をしたとか、物資を届けたとか、被災地ボランティアに参加したとか、そういうのをわざわざ公に発信してる時点で叩かれても必然です。
「良い事をしたのに叩くなんて!」 って安直に考える短絡的な人も居るでしょうが、その短絡さは叩く側の輩と同等の短絡さなんで気を付けましょうね。
そもそも論になっちゃうけども、別に宣伝しなくたってそういった活動は可能です。
芸能人とか有名人なんて特に顔も名前も知れ渡ってる訳だから、黙って動いたところで情報が広まる可能性は高い訳ですよ。
そんな大前提ありきなのにも関わらず、わざわざ自分から宣伝してるのであれば、売名だ偽善だと叩かれたくてやってるとしか捉えられないですからね、一般論として。
実際、有名人でも黙って多額の寄付をコッソリしてる人は居るだろうし、自分が動くと目立つって理由で、バイトを雇って実質的な支援をしてる人も居るかも知れない。
そこには前述した寄付金還付を目的とした部分もあるかもだけど、いずれにしたってわざわざ目立つ言動をしなくたって出来る事はある訳で、「そうしないならそうしないなりの理由があるんでしょ?」 って事ですよ。
単に目立ちたいだけのバカも居るだろうけど、有名人というアイコンを使う事で支援に目を向けさせたいって目的の人も居るかもだしね、やっぱり一概に叩いて良いもんかどうかは難しいよね。
それに、金に感情なんてもんは存在しないんだし、どんな経緯を辿って捻出されたのかはともかく、一万円は一万円の価値として扱われるのみなんだから、出した側の背景がどうとか論じる事よりも、実際に動き出した一円一円がどう流れてどう使われるのかに注目する事の方がよっぽど建設的だよね。
困ってるのは被災者であって、足りない頭で偽善者探しをしてる暇人共ではない訳だし。


さて、なるべく手短にまとめますが、今回の震災で個人的に思う事をば。

まず、これは結果の出てる事なんでさほど語るまでもないんですが、一部ネット上で自衛官を過剰に賛美する動きがありました。
今回の様に災害派遣で現地へ赴いた自衛官達は、任務として不明者の捜索活動や被災者への炊き出し等を行ってる訳ですが、自衛官自身はロクに風呂にも入らず、缶詰めの冷たいメシばかり食っていて、非常に過酷なのに頑張っている・・・みたいな美談になってたんですね。
確かにザックリ言えばハズレではないものの、元自衛官の息子としては無理に美談にしようとしているのが気持ち悪くて仕方無かったんですね。

見てたら解る様に、災害派遣された自衛官は決して楽じゃないです。
ただ、彼らは個人的に現地に赴いてる訳じゃなく、あくまで任務を遂行する為に行ってるので、取り上げて偉いとかって事とは違います。
熊本に知り合いが居て、被害に遭っていたとしても、その知り合いの住む場所を優先させる事も出来なければ、全く別の場所で活動するのみかも知れない。
任務だから、それが当然。

隊員が日頃から訓練を積んでる事は知ってる人も多いでしょうが、どういった訓練をしてるかは理解してるんでしょうかね。
平たく言うと、彼らは戦時を想定した訓練をしてる訳で、つまりは極めて過酷な状況下でも任務を遂行出来る様な訓練をしてる訳です。
では、果たして、冷たい缶詰めメシを食う事が過酷でしょうか?
毎日風呂に入れない状況下が過酷でしょうか?
ハィ、誰でも解りますね、そんなのはちっとも過酷とは言わないんです。
メシが食えるだけマシだし、配給の缶詰めは冷えてても非常に美味いんです。
風呂に毎日入らないと辛くなる様な隊員は、訓練の段階で三日もしないで辞めてるでしょう。
恐らく、大半の隊員は災害派遣よりも演習の方が何倍も辛いって言うはずです。
災害派遣で一番過酷な事を想定するなら、それは惨状を目の当たりにするという事や、遺体に接する可能性があるという事、二次被害に遭う可能性があるという事・・・ってところでしょう。
少なくとも、メシだの風呂だのを切実に辛いと感じる甘ったれなんて居ません。
無論、一般の人達からすれば立派に思えなくもないのかも知れないけど、それを立派だとか捉えていたら自衛官の任務なんて遂行出来ませんからね。

まぁ、この自衛官の祀り上げってのは結局、それと比べて現地入りしたマスコミ共がいかに阿呆かを対比する為のものでしかなく、記事を書いたライター自体が自衛官に対して失礼なクズであるという事にしかなってませんでした。
貴様も所詮はマスゴミの一員じゃねぇか的なね、うん。
とにかく、現状で被災地入りしてる自衛官はさほど過酷ではないはずだし、そもそも彼らは被災地外の人間ですからね、入れ替えでフツーに帰って来られるし、家もあれば休みもありますから、取り上げて美談になる様な事は今んトコありません。


次。
今回の震災が3.11と明確に違うのは、大規模な地震が群発していても津波被害が全く無かった事と、原発事故が無かった事です。
そうは言っても群発地震による被害は甚大で、道路の寸断、橋の崩壊といった交通の問題が多発し、大地震を想定していなかった家々の損壊も広範囲で確認されてます。

家屋の全壊が多大である事と、大規模な地震が続いているという理由から、各自治体の避難所が満員になるほど被災者が押し寄せ、指定避難場所以外での避難生活を強いられている被災者も多いと報道されてます。
当初、指定避難場所以外には支援物資や食料などが届けられず、実質的に支援が偏ってしまった例も多かった様です。
その上、物資や食料を運ぶにも交通網の寸断が各所に見受けられ、通常ルートでは運搬が出来ない例がほとんどだとか。
更に、各地からの支援物資が早急に届けられても、避難所ごとの必要数や種類分けが把握出来ず、実質的に分配が出来ない状況になったとか。
報道では単に人手不足という伝え方をしてたものの、それは明らかに人手の問題ではなかったですね。

ハィ、そこで俺が思っていたのは、余りにも手際が悪すぎるという点でした。
単純に役所の連中が相変わらずマヌケだと言ってる訳じゃなくてですね、もっと上の方も含めて対応が遅すぎるって事なんですよ。
要は、出来る事があるのに何故しないのかって話。

最初の地震は夜で、明け方までにも大地震が続き、翌日もまた続いてた訳で、その時点での状況把握が難しいのは必然でしょう。
ただ、三日目以降はその言い逃れはちょっと強引だった気がします。
各避難所、指定外も含め、ネット上には物資や食料を求める声が上がってましたよね。
それはつまり、端末を持つ人間が各地に一人ぐらいは居たって事です、それが子供だったとしても。
端末を活かして情報を広める事が可能ならば、特定の一箇所に情報を集める事も可能だったって事なんですよ。
要は、代表となるサーバー等をまず設置し、収容人数や必要物資の種類、数量を各避難所ごとにUPして貰うだけで、ある程度の状況や情報は一覧化が可能だったって事です。
データ整理にそれなりの時間と手間は掛かるでしょうが、せいぜい数人居れば一日でデータベース化は出来たと思います。
仮にそんな処理の出来る人材が現地に居なかったとしても、ネットで募るなりすれば確実に一日で人員確保は出来るでしょうし、現地入りする準備があったとしても二日あれば充分だったはず。
何故それをしなかったのか。

そして、実際の物資輸送についてですが、各地で道路の寸断は認識されていた上、そんな状況を映し出す報道ヘリはアホほど飛んでいた訳です。
であるならば、どうして物資輸送をトラックに限定していたのか。
天候は基本的に悪くもなかったし、強風を懸念すべき日もせいぜい一日程度しか無かったはず。
あの状況下で物資輸送に一番適しているのはどう考えてもヘリで、自衛隊が投入されているのにも関わらず、自衛隊のヘリを物資輸送に使わないはおかしいんですよ。
道路状況が悪いなら尚更ヘリを出すべきだし、トラック輸送に固執する意味が解らない。
常識的に考えるならば、陸と空から早急に物資輸送を行うのが妥当なはずだし、一箇所からいちいち小出しに搬出するんじゃなく、何箇所かに中継ポイントを設置して、そこにある程度の物資をまとめ置きするのが常識。
そういった事をしなかったのも極めて違和感。

更に、これまた自衛隊が投入されてるが故の事なんだけども、自動車暮らしの被災者が非常に多いってのもどうなのかと。
いや、自宅は怖いし、建物内は怖いから外の車中でってのは理解するんだけど、あれだけの自衛官が投入されてて、飯炊きだの簡易風呂だの作ってる訳だから、大型テントと簡易ベッドで即席の寝所を作るのだってフツーに可能なはずなんですよ。
でも、どこの避難所を見ても、そういった物は見受けられない。
土地は有り余るほどある訳だし、それこそ被災者が駐車するスペースを確保するだけの余裕があるんだから、大型テントが一つも無いのはかなり変。
エコノミークラス症候群が問題だって言うなら、狭い車中で寝る人数を減らす為にも簡易ベッドの寝所は作るべきですよ、当たり前に。
大型テントも簡易ベッドも、テント内を温める為の暖房器具だって自衛隊は持ってるんだから、あとは使うだけじゃないですか。
じゃあ何故、それをしないのか・・・上からの指示が無いからですよ。
そうです、自衛官は好き勝手に動けないんで、上から指示が無ければ出来る事でもしちゃいけないんです。

とまぁ、こんなところなんですが・・・どうでしょうか、言いたい事は大体伝わったでしょうかね。
俺は別にこの場で政治批判とかしたい訳じゃないんですが、明らかに意図的な対応の遅れや不足を招いてる様にしか見えません。
ルールを知っていたら使うべきタイミングで使うであろう駒を使わないんだから、それはわざとですよね。
ルールを知らないなんて事がある訳ないんだから。
じゃあ、なんでわざわざそんな事をしてるんでしょうね。
まぁ、これでまとめちゃうと政権批判で終わるみたいになるんであえて言いますが、こうした動きは現政権だからこその事ではなく、仮に他の政党が天下を取っても同じだと思います。
だからこそ、安倍ちゃんがどうの、自民党がどうの言いませんが、目に見える事ぐらいはもっとしっかり押さえろって感じですね。

ともあれ、被災者が現地でバカを見る様な事にならないのを祈ります。
熊本は大雨になるそうで、また心配ですな。