ハィ、前々回の記事で予告した我がノートＰＣのメンテレポです。
専門用語並べても解り辛いだけなんで、なるべく咀嚼して書きます。
まずは我がノートＰＣの詳細。
ＮＥＣの LaVie L というシリーズで出された２００５年の春モデル。
型番は LL750/CD という代物。
CPU： Intel Celeron M 350J
CPUクロック： 1.3 GHz
標準搭載メモリ： 512 MB
最大搭載メモリ： 2.25 GB
メモリタイプ： DDR SDRAM PC2700 SO-DIMM (デュアルチャネル対応)
搭載ドライブ： DVDスーパーマルチドライブ (HL-DT-ST DVDRAM GMA-4080N)
ＯＳ： Windows XP Home Edition
今回の内容を主にした標準スペックは以上。
まぁ、スペックについては後でもっと細かく解説するんで、ここで解んなくてもＯＫ。
んで、まずは俺のＰＣがいかにオンボロかを説明しましょうかねｗ
前々回の記事でも書いた様に、まずキーボードが総体的にダメです。
恐らくは仕様がそもそも悪いんだろうけど、この機種のキーボードは感度の劣化が早い。
消耗品だから使用頻度とかキータッチの強さとかで個人差はあるんだけど、それほどハードタッチでもないのに２年～３年でめっちゃストレスを感じる様になる。
無論、仕事で毎日使ってたりすれば尚更で、交換ぐらいは自力で出来ないと辛い。
ってか、ノートはそもそも自力でキーボード交換とかファンの掃除ぐらい出来ないとダメなんだけどね。
とにかく、キーボードは総体的に感度が悪くなってて、鉛筆の芯を使って対処しても一時凌ぎのレベルまで劣化。
そんな対処が頻繁になると、おのずとキートップを外す事によるキーボードの内部破損も促す訳で･･･右上のNumLockキーは結果的にキートップの固定ピンが折れました。
かろうじて他のキーはちゃんと付いてるけど、同様の固定ピン劣化は数箇所に見られる状態。
ってか、多分、ここまで誤魔化しで使う方がどうかしてるｗ
それから、数年前からディスプレイに白い縦線が入ってます。
最初は細いのが１本だけだったけど、今は２本。
右側の方はいつの間にか太くなっちゃって、３ミリ幅ぐらいあるから凄く邪魔。
原因はディスプレイとメイン部を繋いでるケーブルのどっかで断線してるせい。
左のは接触不良程度っぽいけど、いずれにしても劣化による断線は仕方無い事だし、下手にいじっても経年劣化の場合は他の線まで被害拡大する場合があるから我慢して使ってました。
まぁ、邪魔でも画面が映ってるだけマシって解釈ですよ、要は。
あと、横から撮ってないんで解り辛いけど、右横にあるＤＶＤドライブも数年前から故障中。
ヘッドの汚れとか単純なもんじゃなく、恐らくはヘッド自体の経年劣化。
使えないのに邪魔臭いんで、ドライブとしての機能を切って放置してました。
何故か勝手にイジェクトする怪現象がたまにあったりなかったりｗ
これは背面のコネクタが集中してる左端部分。
ディスプレイと本体の接合部付近が物理的に破損してます。
これは掃除やらで何度も分解した事が原因なんだけど、基本的にはプラスチック自体の経年劣化が一番の理由。
分解したぐらいでフツーは破損なんぞしません。
あと、ＵＳＢ端子の劣化も酷い。
仕事とプライベートの共用ＰＣだと、どうしても外部機器との兼ね合いでＵＳＢの抜き差しが増える訳ですよ。
家で外付けＨＤＤとかドライブを差してても、仕事に出る時は全部外して持ち運ばなきゃいけない。
たかがそれだけでも、３６５日それを繰り返してたら当然磨耗するし、劣化も早くなる。
特にＵＳＢ端子の場合は、中の金属部に４つ固定フックがあるんだけど、抜き差しが増えるとそこが緩くなる。
当然、緩くなれば固定が不安定になって、接触不良を起こし易くなる。
接触不良が頻発すれば、下手したら外付けＨＤＤのデータ送受信に不具合が出たり、最悪は認識しなくなったり、データが壊れたりもする。
一応、対処としてマイナスドライバーなんかで固定フックを固めに調整する事は出来るけど、中芯が磨耗してたら結局は遊びが大きくなっててカッチリとハマらんのよね。
ちなみに、ＵＳＢが接触不良を起こした場合は、まず端子のホコリを取り除きます。
エアスプレー（空気を噴射するだけのスプレー）で除去するのがベストだけど、無ければストローで強めに息を吹きかけて除去するのが妥当。
あとは無理の無い太さの電気を通さない棒でホコリを取るとかでも良いけど、あくまで電化製品だって事を踏まえて作業する事。
ＰＣのメンテは何をするにしても、セーターなんかの静電気の出る服は避けて、ＰＣの電源を抜いて（ノートの場合は内蔵バッテリーも抜く）、その上で作業しないと危険なのであしからず。
んで、ホコリを取り除いたＵＳＢ端子に、ホームセンターとかでフツーに安価で買える接点復活剤ってのを吹き付けます。
これだけで大抵のＵＳＢはちゃんと認識してくれるはず。
俺は楽器用に買ってある接点復活剤を使ってるけど、そんなのも所詮は一時凌ぎにしかならないぐらい磨耗しちゃってるんでどうしようもない。
もはやパーツ交換しか無い。
背面の物理破損部を正面から見るとこんな感じ。
こないだまではこんな壊れてなかったんだが･･･。
ヒンジと呼ばれる、いわゆる丁番の差込み部周辺が著しく破損してる。
フツーにポロッと取れたとかではなく、もはや粉砕破損。
プラスチックが粉砕破損するなんて、いかに劣化してるかって事よね。
ボンドで補強はしたものの、これもまたどうにもならない。
あと、写真だと暗くて解り辛いんだけど、電源パネルにある３箇所の固定フックの内、右端の１つが折れちゃってる。
折れててもＰＣの機能として問題は無いんだけど、電源パネルはキーボード上部を固定させる作りになってるもんで、この固定フックが折れちゃうとキーボードの右上がブカブカに浮いてしまう状態。
物凄く地味に邪魔臭いっていう。
■そして分解へ…
という訳で、ここからは分解しちゃおう！のコーナーですｗ
実際にＰＣを分解して直せる部分は直しちゃいます。
無理な部分は無理だからスルーでね、うん。
ハィ、新品のキーボードと新古品っぽいＤＶＤドライブです。
どちらもAmazonのマーケットプレイスにて購入。
キーボードは２回ぐらい取り替え経験があるんで作業に不安は無いんだけど、問題は同じパーツを探さなきゃいけなかった事。
ネット時代になって今じゃパーツ類も業者経由じゃなく手に入るけど、同じパーツかどうかの見極めは当然自力でやらなきゃダメな訳ですよ。
ＮＥＣノートのキーボードは同じ型のを色んな機種で使い回してるもんで、俺の古すぎる機種であっても対応品はフツーに出回ってるんです。
ところが、販売店は対応機種の全一覧なんてわざわざ載せてる訳がない。
つまり、俺のノートに対応したキーボードであっても、掲載されてるのはもっと最近リリースされたノートＰＣの型番だったりするという事。
だから、販売店が載せてる型番のＰＣをいちいち調べて、それが俺のノートのキーボードと同じかどうかを確認しなきゃいけない･･･面倒臭い。
似てるけど別の型のキーボードって品物もある訳で、そんな凡ミスをしない為には仕方無い。
まぁ、言ってもそこまで難航する確認作業ではないけどね。
で、LL550/L J1、750G、750H L1、LL370F、370E、550C、350A などに対応っていう品物が俺のＰＣのと同じパーツだと特定して購入･･･２５００円。
実は前回の交換ではヤフオクで探して買ったんだけど、ヤフオクって品物の値段自体は安く出てても、送料が乗っかると結果的に高くつくってパターンが多すぎなんだよね。
今回も当初はヤフオクで買うつもりだったんですよ、値段が１３００円ぐらいで激安だったから。
でも、送料に１０００円ぐらい取る店ばっかりだし、支払いもカードか銀行払いばっかり。
マーケットプレイスだと値段は倍近い設定になってても、支払いがコンビニ払いとかあるし、送料無料も多い訳ですよ。
結局、ヤフオクで買うのとトータルで同額ぐらいだったら、コンビニ払いで済むマーケットプレイスを選択しました。
値段の比較もし易いしね。
ＤＶＤドライブの方は、キーボードを探すついでに調べたら安かったんで購入決定。
なんだかんだ、外付けのドライブよりも楽だしね、手元でＣＤ交換とか出来た方が。
でもまぁ、これも俺のノートに載せられるのを探す手間はキーボードと一緒。
元々載ってるのは、日立ＬＧのGMA-4080Nって型番。
ノート用だけにスリム型（サイズ的にコンパクトなやつ）で、接続規格はATAPIってやつ。
つまり、スリム型のATAPI接続に対応したドライブを探せって事な訳。
んで、それもまたAmazonで検索した中から該当する幾つかをチョイスして、値段的にリーズナブルなパナソニックの１７００円（中古・ほぼ新品）のやつに決定。
ほぼ新品ってホントかよって話ではあるけど、使えないドライブを無駄に載せてるよりはよっぽどマシだという判断。
ちなみに新品で買うと１０００円ぐらい上乗せの金額だからいずれにしても安いんだけど、ノート用ドライブは基本的に短命ってのがお約束なんで、新品を買ったから１０年持つって事でも無いんですよ。
だったら安いのを使えるだけ使って、ダメになったらまた取り替えるって考えの方が効率的だろうなと。
オープン・ザ・蓋。
画像ではディスプレイまで外してるけど、本来は必要ないです。
右上のヒンジ周辺にボンド塗りするんで外しただけなんで。
え～、そんなディスプレイ部にくっ付いて基板を見せてるのが電源パネルなんだけど、この電源パネルを外してやればキーボード交換は簡単に出来ます。
ちなみに、電源パネルは左右と真ん中の３点止めで、プラフックで引っ掛けてるだけの事なんで（俺のＰＣで右側が折れてるのはこの部分）、左右⇒真ん中の順にマイナスドライバーでこじてやるだけで簡単に外れるはず。
電源パネルを外せば、キーボードは下側で引っ掛けてあるだけなんですぐ取れる。
但し、下部中央にフィルムケーブルがあるんで要注意。
外したキーボードを手前側にした様子。
キーボード部を本体に繋げてるのはこのフィルムケーブルだけなんで、これさえ外せば交換は容易。
フィルムケーブルのコネクタは、単に押し込んであるだけの簡単な作りなんで、写真にある白い部分の両サイドをマイナスドライバーで少しずつこじ上げるだけでＯＫ。
固定する時も同じ理屈で、ケーブルを差し込んだら、白い部分を最後まで押し込んでやれば良いだけの事。
さて、今回はＤＶＤドライブも取り替えるもんで、キーボードは外すだけ外して新品取り替えは後回し。
キーボードを外すと、写真の様な感じ。
中央付近にあるのがＰＣの命綱と言ってもいい冷却ファンですな。
こいつがちゃんと機能しなくなると、ＰＣの寿命はあっという間に縮まります。
逆を言うと、ファンをちゃんと動く様にしてさえいれば、ＰＣなんかそうそう簡単に壊れたりしません。
まぁ、ＨＤＤがダメになりゃダメだけどもｗ
という訳で、めっちゃ汚いですね、我がＰＣのファンｗ
でも、これでも比較的マシな方。
なんでかって言うと、ホコリが玉になって付いてたりはしないから。
一応定期的に掃除はしてるもんで、こびり付いてるホコリ以外は取り除かれてます。
もっと綺麗にも出来るんだけど、ＣＰＵに絡んだ作業になるんでそこまで踏み込んでません。
ドライブ取り替えは上の状態でも充分可能なんだけど、今回は周辺の掃除もしたいんでフロントパネルも外しました。
すると、上の写真では見えなかったエリアまでよく見えます。
もはやノートＰＣの構造が一目瞭然。
中央下にある箱状の部分がＨＤＤスペース。
この中に内蔵ＨＤＤが収納されてるんだけど、取り外しはこんな分解しなくても出来る様になってるんで無関係。
で、その左にはＰＣカードスロット。
使わない人は全く使わずにＰＣの寿命を終える部分ｗ
俺は貰い物のＵＳＢカードがあるもんで、マウス用としてちゃんと使ってます。
その上にあるのがメモリなんかを収容してるスペース。
メモリも裏蓋を外して載せ替えが出来るんで、ＨＤＤ同様に今は無関係。
さて、右上にあるのが肝心のＤＶＤドライブ。
こいつを取り替えるのも実は物凄く簡単。
って事で、ドライブを外しました。
ご覧の様にホコリが目立ちます。
いや、俺のはそれなりに掃除しててこの汚れ具合だからね。
分解清掃とかしてないで数年使ってる人のＰＣは、ホントに綿ボコリの山だよ、大体。
こちらは掃除後。
見比べたら綺麗になってるのが解り易い。
で、肝心のドライブの外し方はというと、実はこの機種の場合はガチガチに固定されてたりしないんですな。
裏蓋からの固定ビスとドライブに付いてる固定ビスで、実質３点止めぐらいだったと思う。
あとは、コネクタがデカめなんでそこで安定してるって感じ。
あ、そうか･･･ドライブの固定ビスがあるから、いずれにしてもフロントパネル外さないとダメだったのかも。
つーか、さっきメモリが納まってるって説明した場所も、よく考えたら左右逆だ･･･。
ま、いずれにしても今回の内容に関係ないから良いでしょうｗ
え～･･･とにかくドライブを固定してるビスを外しまして、あとはコネクタから引っこ抜くだけでドライブは外れます。
ホントに一個一個のパーツはコネクタやらケーブルやら一つで繋がってるだけで、あとはそのパーツを固定してるビスが幾つかあるだけなんですな。
難しい様で実は物凄く簡単な作り。
新ドライブに取り替え完了。
すんなり納まってくれました。
今回のドライブもそうだしＨＤＤなんかもそうなんだけど、一見して同じ様な物だったとしても、接続による種類分けがあるんですよ。
例えば、近年のＨＤＤだとＩＤＥとＳＡＴＡの二つが混在して売られてて、機能としてやってる事はどっちも同じなんだけど、規格が違う訳。
ＩＤＥは一昔前の規格でもはや主流ではないんだけど、古いＨＤＤではこの規格が採用されてたりする事もあるんですな。
つまり、ちょっと古めのＰＣのＨＤＤを載せ替えようとして最新のＨＤＤを買ってみたら、今時の主流であるＳＡＴＡ接続で載せられなかった･･･なんて事も有り得る訳。
まぁ、ドライブもほぼ同様の理屈なんだけど、結局は自分のＰＣに使われてる各パーツが一体どういった種類の物なのかを把握する事がまず大事で、それを調べる事の方が実際にパーツ交換をする事よりもずっと手間だったりします。
パーツさえ揃ってたら、取り替えなんてプラモデル作るより簡単だしね、実際。
ってな訳で、組み立て。
キーボードは完全復活。
当然ながら感度良好。
ドライブは元々のドライブの蓋と取り替えなかったんで（面倒で）、上下左右に若干の余裕が出来ちゃったけども、こんなもんは使えりゃいいんです。
どうせまた２年か３年でイカレるに決まってる。
電源入れて新ドライブも無事に認識完了。
これにてキーボードとドライブの取り替え作業はめでたく終了～！
･･･と、言いたいところなんですが、実はこの件にはまだ続きがある。
意外な展開が待ち受けている。
しかし、それについてはまた次回ｗ