サクッと映画レビュー | weblog -α-

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なんとな~く  思いつきで  好き勝手に  (=゚ρ゚=) ボヘー  っとやってます。


ここ最近観た映画のレビューを手短にアレしました。
なんだかんだ時間見繕っては観てるもんで、知らん間に結構な数をこなしてたりするんですな。
その中の半分ぐらいはメモ的にレビュー書いてたもんで、そんなのをまとめただけの事です。
今回は比較として点数もつけたりなんかしてますが、どこまで参考になるかは知ったこっちゃ御座いません。


アパートメント:143
アパートメント:143
原題:Emergo
製作国:2011年 スペイン
監督:カルレス・トレンス
評価: 6点 (10点満点)

モキュメンタリーホラー作品。
オチ以外は総体的にそこそこ良かった。
リアルゴーストバスターな話なんだけど、海外作品に珍しく悪魔モノにしてない点が好印象。
科学的解釈で霊現象を調査するスタンスってのは現代的で面白いけど、それだけにオチのチープさが際立った気がする。
なんか、スペイン人ってオチをつけたがる気質なのかもな・・・と他のスペイン映画も踏まえて思った。


ロンドンゾンビ紀行
ロンドンゾンビ紀行
原題:Cockneys vs Zombies
製作国:2012年 イギリス
監督:マサイアス・ヘイニー
評価: 8点 (10点満点)

コメディゾンビ作品。
主役のダメ兄弟が銀行強盗して出て来たら、町がゾンビだらけになってた・・・っていう発想からしてイギリスコメディ。
シュールでブラックなイギリス流の笑いが通じる人なら爆笑必至。
特に舞台が老人ホームに移ってからの 『老人達 vs ゾンビ』 の構図はお見事。
一応ゾンビ映画だけあってグロ描写もあるけど、そこだけで拒絶するのは勿体無い面白さがあると思う。


フローズン
フローズン
原題:Frozen
製作国:2010年 アメリカ
監督:アダム・グリーン
評価: 1点 (10点満点)

スキー場を舞台とした極限スリラー映画。
まぁ、なんというか、救いの無い悪趣味な話でしかない。
リアリティって意味だけで言えばそこそこリアルなんだろうけど、感情移入する要素も無ければ学びがある訳でもなく、単に運の悪い若者達の悲劇的な死に様を見せられるだけの鬱映画。
シチュエーションでホラー的な怖さを求めると肩透かし食らうけど、じゃあこの作品に何を求めるべきかというと・・・何にも無い。
あえて観る必然性ってのが全く無い作品も珍しい。


ワールド・ウォーZ
ワールド・ウォーZ
原題:World War Z
製作国:2013年 アメリカ
原作:マックス・ブルックス
監督:マーク・フォースター
評価: 7点 (10点満点)

ブラッド・ピット主演のゾンビアクション作品。
ゾンビ映画なのにブラピ主演って事で話題になったけど、ブラピ関係無くゾンビ映画としてなかなかの出来。
まぁ、厳密に言えばゾンビ映画じゃなく疫病パンデミックの話だし、原作ともかなり違ってるらしいけど、近年のゾンビ映画ブームの中では総体的に良い出来だった。
設定は 『28日後...』 の世界観に酷似してるけど、世界的規模のパンデミックを、実際に主人公を国外移動させる事で現実的に見せた展開は見事。
ゾンビの群れが軍隊アリの様に攻撃する様であるとか、ウィルスならではの特性をオチに使ってる辺りはなかなか説得力がある。
ただ、やはりアメリカ作品・・・っていう残念さは多々あるし、バイオハザード的なゲームの世界観を軸としたファンタジーっていう見方をしないとダメ。
今時のアメリカ映画は妥協前提で観るのが正解だからね。


1408号室
原題:1408
製作国:2007年 アメリカ
原作:スティーヴン・キング
監督:ミカエル・ハフストローム
評価: 3点 (10点満点)

キング原作の短編ホラー映像化作品。
謎のメッセージに導かれた心霊ルポライターが、老舗ホテルの 『曰く付きの部屋』 へ泊まって真相を究明しようとする話。
いかにもキング作品って感じのシチュエーションだけど、作品自体も要点のハッキリしない感じにキングらしさが出てる。
それを大前提にして観ないと不満しか残らないかもね。
とりあえず、支配人役のサミュエル・L・ジャクソンが 「無駄に」 雰囲気を出す演技をしてて、勿体無い使い方をするもんだとある意味感心w
物語としては、ミステリーゾーンとかトライライトゾーン的なレベルのものでしかない。
暇潰しホラーとでも言うべきかね。


エクシジョン
エクシジョン
原題:Excision
製作国:2012年 アメリカ
監督:リチャード・ベイツ・ジュニア
評価: 3点 (10点満点)

日本未公開のホラーコメディ。
うーん・・・日本人の感覚で言うコメディ要素は皆無に等しい気がするけど、どっぷりホラーでもなく、なんともジャンル付けが難しい作品。
恐らくは今時ならどこに居てもおかしくない変質的女子高生が、どんな風に日常を過ごし、どんな風に周囲から見られ、どんなタイミングで一線を越えるか・・・っていう話。
主人公は明らかにイカレてるし、それをある程度自覚もしてるんだよね、多分。
だからってマトモな人になれる訳じゃないし、自分なりに生きるしかなくて、それが結果的に異常性に繋がるって事なんだろうと思う。
まぁ、話の展開は解るとして、結局何が言いたいのかは解らずに終わる。
時折挿入されるグラフィカルな妄想世界とかにアート性を感じるけど、キューブリックとかデヴィッド・リンチ的なアプローチを狙ったんだろうか。
とりあえず、価値観がおかしい人はそれが自然体であって、止めようもなければ葛藤も無く異常行動をするって点ではリアリティがあった。


REC:レック/ザ・クアランティン
REC:レック/ザ・クアランティン
原題:Quarantine
製作国:2008年 アメリカ
監督:ジョン・エリック・ドゥードル
評価: 5点 (10点満点)

スペイン製モキュメンタリーホラー作品のハリウッドリメイク版。
正直、オリジナル版を観てる人なら改めて観る必然性のないリメイク。
展開も演出もほぼオリジナルと一緒。
あまりに同じだからどっちが優れてるって比較にすらならない。


REC:レック/ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇
原題:QUARANTINE 2:Terminal
製作国:2011年 アメリカ
監督:ジョン・ポーグ
評価: 3点 (10点満点)

上記、リメイク版の続編となるハリウッドオリジナル作品。
前作とほぼ同時刻に、とある旅客機内でも同じ原因でパニックが起きるという話。
ちなみに、これはハンディカム映像でのモキュメンタリー風ではなく、完全に普通の撮影方法によるパニックホラー。
序盤は機内で話が展開するのかと思ったけど、さすがに無理だった様で主な舞台は空港の格納施設内へ。
そもそもRECは狭い閉鎖的空間での逃亡劇がキモだった作品だから、格納施設はちょっと広くなりすぎて台無し感。
もう少し機内で引っ張る演出だったら評価も上がった気がするけどねぇ。


サイレン ~FORBIDDEN SIREN~
製作国:2006年 日本
監督:堤幸彦
評価: 1点 (10点満点)

PS2の人気ソフトをベースにした和製ホラー作品。
すっかり大御所となった堤幸彦の作品だけども、これは黒歴史の部類だろうなと。
とりあえず、主役の市川由衣の演技が初っ端から安物AVみたいに酷い。
脇でなかなか良い役者を使ってるんだけど、話の展開がまた酷いんでコント観てる気になる。
総体的にチープ過ぎるのは和製ホラーのお約束だけど。


クロユリ団地
製作国:2013年 日本
監督:中田秀夫
評価: 1点 (10点満点)

企画が秋元康、『リング』 の中田秀夫がメガホンを取り、元AKBの前田敦子が初主演って事で大々的に宣伝してた和製ホラー。
結論から言うと、これはかなりの駄作。
どこまでホラー映画を理解してんのか解らん秋元康はともかく、リング効果で大物になった中田秀夫がこんな駄作をよく撮ったなと。
物語としては思ってた以上にベタで、牡丹灯篭とか耳なし芳一みたいな古典怪談をベースにしてるんだろうと思う。
要は、古い団地で昔起きた事故の犠牲者・ミノル少年が、ヒロインに取り憑いて様々な怪異を引き起こすって話。
起伏が激しい訳でもない話なのに、とにかくテンポ悪くてイライラするし、演出もFXも中途半端で安っぽい。
前田敦子の演技を際立たせる為にあえて駄作に仕上げたんですか?ってぐらい酷いんたけど、前田敦子の演技が特に上手い訳でもない。
一応ダブル主演って事になってる成宮寛貴が特殊清掃員で登場するんだけど、妙にカッコつけて死について語るシーンは余りにバカバカしくて笑いを誘う。
あと、霊能者役の手塚理美の祈祷シーンも、バカ丸出しで笑わない方がおかしい。
まぁ、これをホラーとして楽しめる人は映画に向いてないよね。


バタリアン
バタリアン
原題:The Return of the Living Dead
製作国:1985年 アメリカ
監督:ダン・オバノン
評価: 6点 (10点満点)

ジョージ・A・ロメロの 『ゾンビ』 シリーズに影響を受けて作られた亜種ゾンビ作品。
実に20数年振りぐらいに観直したんだけど、80年代半ばらしさが全開で楽しかった。
一応、ゾンビ映画だけにホラーという括りではあるんだけど、かなりパロディ要素とかコメディ要素が濃い作品なんで、構えて観るほどの価値は無い。
墓場でいきなり欲情して全裸ダンスを踊り出すイカレ女とか、意味不明過ぎて良いよねw
で、日本ではオバタリアンなんて流行語の元になった作品でもあるんだけど、ホラー映画ファンとしては、吹替えだけに止まらず字幕までデタラメ翻訳なのは戴けないところ。
「俺の言葉が通じてるか?」 ってセリフが 「お前の名前は?」 になってて、「オバンバだよ~!」 ってフツーに自己紹介始まっちゃうとかさ、つくづくナメた翻訳で腹立つんだよね。
まぁ、時代がそれを許してたって事なんだけど。


死霊館
死霊館
原題:The Conjuring
製作国:2013年 アメリカ
監督:ジェームズ・ワン
評価: 9点 (10点満点)

『ソウ』 シリーズでお馴染み、ジェームズ・ワン監督によるホラー作品。
なんともB級感漂う邦題が付いてるけども、近年の純ホラーとしてはかなり良い仕上がり。
アメリカに実在する霊能者、ウォーレン夫妻の実体験を基にしたエピソードという事で、他のホラー作品と比べて霊能者に関する演出や表現が細かくてリアル。
死霊館というタイトルの通り、とある古い館に越して来た一家が怪異に巻き込まれる様と、それを解決すべく尽力するウォーレン夫妻の様子が描かれた物語。
この作品でまず素晴らしいのは、110分程度の尺の中に上手く様々な要素が詰め込まれている点と、それらを章立ての様に順繰りに流している見せ方の妙。
お国柄でやっぱり最終的には対悪魔っていうエクソシスト展開にはなるんだけど、聖水やら説教で悪魔を捻じ伏せるっていうベタベタなオチにはならない点も評価。
カメラワークとか音楽も良かったし、ジェームズ・ワン作品お約束の不気味な人形なんかも良い味出してた。
インシディアスでもそうだったけど、ジェームズ・ワンは霊能者をリアルに演出するの上手いんだよねぇ、ホントに。
心霊的なホラー作品の大傑作を作れるとしたら、今んところは彼ぐらいしか居ない気がする。


ザ・チャイルド
ザ・チャイルド
原題:Quien puede matar a un nino?
製作国:1976年 スペイン
監督:ナルシソ・イバニェス・セラドール
評価: 4点 (10点満点)

社会派なテーマが背景にあるスペイン産のサスペンスホラー作品。
俺が1歳の頃の作品とあって作品としては結構古いんだけども、当時としては斬新でかなりショッキングな内容だったはず。
スペインのとある孤島へバカンスに訪れた夫婦が、楽しむ様に 『大人殺し』 をする島の子供達から逃げ延びようとする話。
この作品の本編は、『理由も解らず子供達が殺人を楽しむ光景の恐怖』 をアニマルパニックホラー的に演出してるんだけど、冒頭の10分弱はひたすら世界各地の戦争や紛争の実写を流し、大人達の都合で犠牲になるのは子供達だというメッセージが淡々と語られる。
正直、冒頭から10分近くもドキュメント作品みたいに実際の戦争死体画像を見せられるのはキツいもんがあるんだが、それ無しで本編のみだと、恐らく単なるエンターテイメント作品に思われる懸念からそうしたんだろうなと解る。
その辺りは若干の説教臭さを感じるけど、本編自体は古くてもなかなか斬新で面白い話だと思う。
ただ、演出がいかにも素人臭いんで、間延び感やら設定を活かし切れてない矛盾がいちいち目立つ。
とは言え、古い上にスペイン映画という事を踏まえれば上出来なんだろう。
この作品は何より発想に評価をすべきで、もしリメイクするならかなり振り幅が広いと思う。
人によっては(特に子を持つ親なら)結構キツいシーンもあるんだけど、俺みたいに感情主義じゃない人間にとっては、「誰が子供を殺せるんだ!?」 とか言われても説得力が無いんだよね、相手は子供だろうと殺意を持って群れで襲って来る訳だし。
まぁ、子供を必要以上に保護する価値観はカソリック教徒が多い国ならではなんで、その点で恐怖を感じる度合いもかなり違うんだろうなと。


キャリー
キャリー [リメイク版]
原題:Carrie
製作国:2013年 アメリカ
原作:スティーヴン・キング
監督:キンバリー・ピアース
評価: 7点 (10点満点)

キング原作の超能力ホラー作品のリメイク。
オリジナル版は1976年、ブライアン・デ・パルマの監督作品。
まず、リメイクって事で懸念してた部分は予想通りだったけど、大幅なアレンジはほとんどされてないんで物語としては楽しめた。
冒頭からずっと重々しい雰囲気で演出してたのはホラーらしさを助長する為なんだろうけど、プロムの血まみれシーンまではもっと抑えた演出の方がメリハリとして効果的だった気がする。
あと、キャリー役のクロエ・グレース・モレッツは 『キック・アス』 のヒット・ガール役でもお馴染みだけど、キャリーのイメージとしては些か可愛過ぎかなと(本国ではブスカワ的な評価だと思うけど)。
まぁ、時代設定は現代だし、いわゆるベタないじめられっ子の外見だと逆にリアリティーが薄まるんだろうけど、それにしても 『生理の事すら知らない超変人』 には見えない・・・演技は良いけど。
オリジナルはブタ血シーンまでほぼラブストーリー且つ成長物語で、母親の異常性といじめっ子グループの陰湿さを際立たせつつ、キャリーに感情移入させる演出が見事だったんだけど、リメイク版は同じアプローチをしてるのに、超能力少女振りを見せ過ぎて感情移入し辛い。
ブタ血シーン後のキレっぷりに関しては好みが分かれるんだろうけど、オリジナルの決して大振りをしない気味の悪さの方がホラーとしては正解だった気がする。
リメイク版の方が描写も細かくて徹底してるけど、クド過ぎて怖さより笑いを誘うかも。
特にブタ血計画の首謀者・クリスとその彼氏を追い詰めるシーンでの道路割りwとか、その直前に宙を飛んでたりだとか、なんだかドラゴンボールみたいな漫画演出でバカバカしい。
総体的評価としては現代劇に徹してて決して悪くないんだけど、ホラーという観点で言えばオリジナルには遠く及ばない。
但し、キャリーはそもそもホラーというカテゴリーでありながら、『超能力少女の悲哀』 の話なので、その点ではリメイク版の方が可哀想に見えるのかなと。
オリジナルの 『暴走するキャリー』 と、リメイク版の 『怒りのキャリー』、どっちが怖いって、そりゃ前者なんだよね、やっぱり。


光る眼
光る眼 [リメイク版]
原題:Village of the Damned
製作国:1995年 アメリカ
原作:ジョン・ウィンダム
監督:ジョン・カーペンター
評価: 4点 (10点満点)

1957年(昭和26年)に発表された原作を映像化したサスペンスホラー作品。
最初の映画化は1960年って事で、原作と共にかなり古い作品になる。
という訳で、リメイク版ではありつつも、技術面などからしてオリジナル版と比較するのは野暮なレベル。
原作がSF作家によるものなので、劇中で直接的には語られていないものの、光る眼を持つ子供達の正体は地球外生命体という認識で間違いはなさそう。
侵略物の物語としては斬新だし、派手ではないけど古いSF小説ならではの味がある。
リメイク作品としてどうなのか、そもそも物語としてどうなのか、という部分に関して言えば、やはり現代的な作品と比較すると明らかに見劣りする。
ただ、「古いSF小説の傑作を映像化した」 という点で見れば、雰囲気もあって非常に良いと思う。
監督がジョン・カーペンターだけに、ハロウィンや物体Xの様な秀作を期待しがちだけど、元々が短編小説的な話を映像化するのが好きな監督だから、これはこれで納得の仕上がりという印象。
物語自体の良し悪しはともかく、この作品はキャスティングが面白かった。
主演にスーパーマンで知られるクリストファー・リーヴ、牧師役にはスターウォーズのルーク・スカイウォーカーでお馴染み、マーク・ハミルが出演してる。
二大SFヒーロー役をキャスティングしたのは恐らく狙いなんだろうが、劇中ではその事をジョーク的に使ってるシーンが見られた。
「僕に何を教えろって言うんだ?」 というリーヴの問いに、「人間らしさよ」 と返されるシーンがある。
リーヴがスーパーマンを連想させるのは明らかな事だけに、このやり取りはジョークとして面白い。
それと同様に、脅威である子供達を抹殺しようと試みた牧師のマーク・ハミルが、子供達の念力によって自殺に追い込まれるシーンがあるんだけど、マーク・ハミルと言えばフォースの力を操るジェダイを連想させるので、そんなルークが念力で呆気なく殺されるのは皮肉で可笑しい。
とにかく、現代映画としてのリメイクであっても、あえて現代的解釈で演出しなかったのは正解だった様に思う。
下手に派手な演出とかすると、この物語はよっぽどチープでバカバカしい仕上がりになる気がするから。


サイレントヒル
原題:Silent Hill
製作国:2006年 カナダ/フランス
監督:クリストフ・ガンズ
評価: 5点 (10点満点)

PSの人気ソフトをベースにしたサスペンスホラー作品。
ソフト自体は持ってるものの未プレイなもんで、ゲームの世界観がどれぐらい反映されてるのかは的確に言えないけども、知り得る情報からすると良く出来てるのかなと。
ゲーム同様の登場人物も比較的多く出てたみたいだけど、その辺りもゲームをやってないと感動は無いし、とにかくゲームキャラを出演させる事でファン心理を刺激しようってのは解るけど、映画として見た場合、小出し的なキャラの方が多くてバランスは悪く感じた。
あと、ストーリーはちゃんと追ってるのに、何だか解らない感じで本題に入ってた感が否めなくて、その辺りは物語よりも演出に問題があるのかなと。
ゴア描写は思ったより少なかったけど、画的に面白いカットを狙ってる部分は目立ってて、そういうピンポイントの良さは多いと思う。
総体的評価はそこそこなんだけど、PVっぽいエンディングは妙にかっちょ良かった。

サイレントヒル:リベレーション
サイレントヒル:リベレーション 3D
原題:Silent Hill:Revelation 3D
製作国:2012年 カナダ/フランス/アメリカ
監督:マイケル・J・バセット
評価: 5点 (10点満点)

前作同様、人気ソフトをベースにしたサスペンスホラー作品。
続編だけに世界観は前作と変わらずなんだけど、ストーリー的にはさすがに無理が目立つ。
ゲーム原作モノってのはどうしても 『ファン向け』 で、『ゲームの世界観をいかに再現するか』 が主となり過ぎる傾向が強い。
映画として見ると、世界観は充実してるのに物語が強引だったり詰め込み過ぎの感があるんで、その辺りが非常に勿体無い。
前作でも良い味を出してたナースのクリーチャー群は今作にも登場したけど、前作ほど動きの面白さが無くて残念。
意外にもちょい役で出てたマルコム・マクダウェルはさすがの演技だったけど、もっと使いどころはあっただろうと。
続編として一番評価すべき点は、前作から引き続きのキャストを変更せずに使ってる点かな。
前作ありきの作品のわりに前フリが長すぎるのはマイナス点。