モキュモキュと観賞 | weblog -α-

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なんとな~く  思いつきで  好き勝手に  (=゚ρ゚=) ボヘー  っとやってます。


なんか、久しく映画レビューを書かずにいた様で・・・。
いや、下書きは恐らく10本分ぐらい書いてるはずなんだけど・・・途中放置も含めて。
まぁね、大体眠い時にレビューは書くから集中力続かないんだよね。えへへ(媚)

つー訳で、録画した映画がHDDを圧迫してるもんで、今日は朝から2本ほど観ました。
朝からで2本って少ないと思うかも知れないけどね、色々やる事あるから仕方無いの。
メシ作ったり洗い物したりだけでもわりと時間食うんすよ、ホントに。
それ以外に作業も立て込んでるしな~。

で、今日観た2本は、奇しくも両方モキュメンタリーなホラー作品であります。

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一本目、パラノーマル・アクティビティ4。


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二本目、グレイヴ・エンカウンターズ2。


モキュメンタリーもすっかり定着した感じなんだけども、絶賛されてる作品は非常に少ないというね。
もっとも、モキュメンタリーって手法を選んでる時点で姑息さがあるもんね。
しっかり演出なんかしなくてもリアルさが出し易いってトコがあるだけに、観る側は当たり前にハードル上げちゃうぞ的な。
ホントに素人が撮ったホームビデオみたいになっちゃうとチープ過ぎてダメだろうし、下手に演出やら構図やらが決まり過ぎちゃってても安っぽいだけになるのが難しいところ。
そういう部分のバランス感覚が繊細でないと、モキュメンタリーは粗ばっかり気になる作品に仕上がるんだろうね。

さて、今回はグレイヴ・エンカウンターズの方が意外と悪くなかったから記事にしようと思ったんだけど、ついでなんでパラノーマルも少し触れとく感じです。
まぁ、ほら、パラノーマルはこれまでのシリーズ作でとっくにアレがアレもんなんで(どれ?)、そんなに特筆すべきアレもアレなんです・・・っていうアレ尽くしはウザいですか?w
うん、本題ね、本題。
あ、例の如くネタバレも気にせず書くのであしからず。


『パラノーマル・アクティビティ4』

シリーズ四作目(TOKYO NIGHTは除く)となるパラノーマルシリーズ。
シリーズ基点となる一作目のヒロイン、ケイティの謎の行動と失踪、その後の足取りが明らかになる作品。
二作目、三作目はいずれも一作目の前日譚という設定だったんだけども、四作目はようやく一作目以後の話という事で、やっと話が進んだか・・・という感覚は否めないところ。
まぁ、内容的に著しい変化はこれといって無いんだけどもね。

え~、今作が今までと大きく違うのは、舞台となる家や家族が直接的にケイティの一族と繋がりが無いという点。
基本的にシリーズ作を観てないと解らない部分が多い作品なんだけど、とにかくキーパーソンは一作目のヒロインだったケイティで、彼女だけが生き延びているのには理由がある。
んで、彼女は悪魔崇拝に深く関係した役割を担っていて、魔女の力を得ているという事もポイント。
要は、キリスト教圏のホラーではお約束なオカルトがこのシリーズの怪奇・超常現象の原因です。
悪魔こそ最強の悪なんすよ、キリスト教圏ではどうしてもね。
だからシリーズではケイティの家族に絡んだ事件ばっかりだったんだけども、今回は基本的に赤の他人の家庭が舞台。
まぁ、末っ子のワイエット君が実は養子で、そのワイエット君の正体こそ・・・っていうのはあるにせよ、本来なら 「なんで?」 っていう解せない感じになる被害者一家なのであります。

そんな今回の被害者一家、主役は女子高生のアレックスちゃん(確か15歳)。
妙に色気も感じさせる発育の良い欧米娘15歳なんですが・・・可愛いです。
15歳が前フリでロリコンアピールみたいになってますがw、そうじゃなくてですね、ヒロインとしてとても可愛い娘さんです。

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ホラーは特にヒロインの顔立ちって大事だったりするもんなんですが、これぐらい美人さんだと仮に話がつまんなくても大分許されたりしちゃうんです。

「なんだ、クソみたいな映画だな・・・まぁ、この子可愛いだけマシか。」

っていうね。
映像作品において魅力的なビジュアルはあらゆるプラス要素になるんだけど、特にシリーズ作品は後発ほど美人を据えた方が誤魔化しが効くとか効かないとか。

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そんな可愛いアレックスちゃんの周囲では、お約束的に怪異が多発します。
でも、シリーズ中では控え目な方かな。
今回はシナリオ的に設定バレバレって事もあって、それほど怪異で驚かそうって感じじゃないです。
ストーリー的な進展に軸を置いてるってトコでしょうかね、一応。
まぁ、どうせ悪魔オチでしょ?ってのは言わずもがなのアレだけど。

今後の展開に期待!・・・ってほど期待はしてないけど、ぼちぼち冗長なポルターガイストごっこはやめて、「魔女軍団vs善良などこぞの一家」 みたいな話になるだろうね。
大ボスが悪魔っていう設定ではエクソシストとかオーメンが代表的だけど、より現実的な演出としてパラノーマルは新しかった。
恐怖の対象が物理的に襲って来るのは相変わらずなんだけど、そこに情緒的な余白を織り込んだ事が成功の鍵だったんだろうなと。
今後は悪魔信仰の実態的な事だとか、悪魔との直接対決みたいな方向に進まざるを得なくなりそうなんで、これまで以上に期待出来ないw
いっそ、突き抜けたバカ映画に作ってくれた方が面白そうだよね、ここまでを前フリにして。


『グレイヴ・エンカウンターズ2』

超常現象を取り扱ったドキュメンタリー番組、グレイヴ・エンカウンターズのロケ中、巨大廃病院で実際の怪異に巻き込まれて次々と被害に遭うスタッフ・・・という一作目。
設定はなかなか面白そうだったんだけど、一作目の評価はかなり散々。
そもそもヤラセ番組で霊だのを信じてないスタッフが怖い思いをする・・・という演出からしてベタだし、劇中に登場する霊(というよりクリーチャー的)がいかにもお化け屋敷的でこれまたベタ。
その辺りの安っぽさに加えて物語の平坦さが拍車を掛けた結果、「・・・で?」 っていう SoWhat? 作品に成り果てたのが一作目。
そんな事になってたもんで、ハッキリ言ってこの続編には何の期待もしてなかったんだけど、蓋を開けたらなかなかどうして、思ってた以上に頑張ってるじゃないの・・・っていう。

まず冒頭、ホームビデオやWebカメラで寄せられた一作目の視聴者評価映像が次々と流される。
つまり、一作目は劇中でも現実同様に商品化されていて、世間がそれをあーでもないこーでもないと評論してますよ・・・と。
「グレイヴ・エンカウンターズはドキュメンタリーを謳ったホラー映画だけど、所詮は作り物だよね」 っていう大前提をここで印象付けてる訳ですな。
ところが・・・

作り物と思われてた一作目は本当のドキュメント映像だった!!!

ドスーーーン!!!←とんねるず石橋風で。

っていう、ベタな展開になりましてね、その真実を探ろうとするのが今回の主人公である映画学校の学生、アレックス君。
わりとチャラそうなビジュアルしてるけど、仲間達がパーティーで大騒ぎしてる時に自室でポルノ観ながらオナニーとかしちゃってるホラーヲタです。
そんなアレックス君に届く一通のメール。
添付されてたのはグレイヴ・エンカウンターズの本編に収録されていない廃病院内の映像。
という訳で、次々とメールによって先導されて行くアレックス君。
とうとうグレイヴ・エンカウンターズ(一作目)が作り物ではなく本当のドキュメント映像だったと突き止め、ロケの撮影現場となった廃病院へと赴く事になります。

まぁ、他のレビューでも多く言われてる事だけど、ここまでがわりと長いんですよ。
オナニー現場に踏み込まれるシーンとか明らかに不要だったりするわりに、最初はちっとも乗り気じゃなかった仲間を巻き込んで廃病院に行く流れなんかは雑な演出。
「なんでそうなるw」 っていうツッコミはその辺りから。
違う角度から言うと、良い感じのバカ展開フラグw

さて、廃病院に向かうと警備員に見つかって一時撤退を余儀なくされます。
どこまで引っ張るねんとw
で、夜になって再凸となる訳ですが、昼間の警備員が侵入者に気付いて警戒しております。
病院の規模的に単独で見回りとかあり得ないと思うんだけど、その辺りをつっこむのは野暮ってもんで・・・。

ようやく病院内に侵入するアレックス軍団なんですが、入って早々に結構騒いでたりします。
定点カメラのセッティングをしたと思ったら、玄関ホールで照明まで焚いてコメント撮りしてたりとか。
警備員ウロついてる状況でそんだけ堂々とやるか?っていうぐらいフツーにロケしてます。
で、まぁ、その後すぐに警備員に見つかるんですよ、これが。

・・・そりゃそうだわな。

っていうね。
撮影用の強いライトだらけの上に、大声で叫んでたりすりゃ気付かない方がバカです。
「気付かないとでも思ったか?」 って警備員も言ってるしねw

「気付かないとでも思ったか? それとも、気付いて欲しくてやってたのか?」

「ち・・・ちがっ・・・」

「こんな人気の無い廃病院に俺を誘って・・・どうして欲しいんだ?ん?」

(グイッ)


「あっ・・・」


みたいな腐女子好きする展開にもなりません。(当たり前)
むしろ、そういう展開になった方が腐女子ウケして売れたかもな!!・・・っていう。


さて、一行が警備員から玄関ホールに連れ戻されたところで階上から物音。
「他にまだ仲間が居るんだろ!」 って半ギレな警備員は銃を抜いて単身階上に向かう訳なんですが、ほどなく発砲音と静寂。
ハイ、ここから本腰を入れて怪異が頻発します。

ちなみにその後の警備員はというと・・・

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萌え萌えキュンキュン♪

じゃなくて、燃えております。
燃え燃えボーボーです。
ロボトミーに関連した電気ショックの機械だと思うんだけど、何故か殺されずに拉致られた警備員は、施術台に拘束されて電気ビリビリの刑になっちゃってるんですねぇ。
廃病院の霊はこういう手間の掛かるプレイが大好きなんです、一作目から。
根性悪いっすなぁw


さて、一作目の方では振り向く少女霊の変貌が話題になりました。
予告編なんかでもしっかり出てましたが、一番の見どころを予告で出してたのか!っていうツッコミ必須なアレで・・・まぁ、どんなのだったかを画像でどうぞ。

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怖いのか怖くないのか微妙なね。
まぁ、瞬間的に変貌するっていう演出に意味があった訳で、いわゆるドッキリ演出なんですよ、西洋のホラーって相変わらず。
とりあえず、こういう演出はテンポ感もあって向こうらしいなと。
こんなのに追っかけられたらたまらんですな、確かに。

今回も同様の変貌少女霊が登場します。
ご紹介しましょう。
ケイトリンちゃんで~す。

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あたしケイトリン。

あなただ~れ?

ねぇ、あたしと遊ぶ?

それとも・・・・・・


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グワァァァァァァァァァァァァァ!!!

ギャァァァーーーーーーーーッ!!!!

っていうね。
ある意味でドリフ的なやつです。
怖いっていうより安心しますw

いわゆる一昔前のホラーだと、唐突に現れて襲って来る演出でしかなかったんですよね、こういうのは。
ところが、このグレイヴ・エンカウンターズみたいに、最近の海外ホラー作でも前述の 『情緒的な余白』 を意識したものが多くなってきてます。
日本のホラー作品である呪怨やリングが海外でも評価された事によって、和製ホラーの情緒的演出にスポットが当たったんですな。
いわゆる、お笑いで言うところの 『間』 であったり、『溜め』 に当たる重要性をようやく海外の人々も理解してきた訳です。

ケイトリンちゃんのシーンでも、最初に淡々と自己紹介をする事であったり、「あたしと遊ぶ?」 なんて尋ねる部分、その後の 「それとも・・・」 という溜め、全部が 『ネタ振り』 ですよね。
『振ってから落とす』 という日本人にとっての基礎とも言える事が、ストレートな表現を好む海外ではあまり重要視されて来なかったって事なんです。
先のパラノーマル一作目が高く評価されたのも、やっぱりストレートではなく遠回しに見せる演出の妙。
ある種のファンタジー要素を持ったモンスターを描くのではなく、より現実的で身近に感じる部分の恐怖にこそ、真の恐怖があるんですよ、やはり。
生命の危険のみが恐怖ではない!ってのはホラーにおいて非常に重要なポイント。
どうしても海外作品はバタバタとあっさりと登場人物を殺しちゃうけどもね、殺すでもなく恐怖を与え続けてくる存在の方が絶対に脅威なんです、人間にとっては。
思わせぶりな態度続けてくるクセに絶対手出しさせない女みたいなもんです(違)


さてさて、ケイトリンちゃんもなかなか怖い子ですが、他にも追いかけて追いかけて縋りつ~きた~いの~っていうタイプの子が出て来ます・・・子ではないけどw

脱出しようと思った窓の向こうから唐突に現れるのは・・・

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こんなや~つ。

無毛で白くてやたらデカい面長さん。
こやつもまたデカいなりして全力で追い掛けて来るからたまらない。
ぼのぼのでいうところの、ヒグマさん的な感情表現ですね(マニアック)

しかし・・・誰かに似てるな~と思ったら

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こいつだ。

ゴラムですよ、ゴラム。
ロード・オブ・ザ・リングのあのゴラム。
どうりで見た事あると思ったんだ。
恐らく遠縁の親類かなんかだよね。
冠婚葬祭ぐらいでしか顔合わせないからよく知らない感じのアレだ、きっと。

まぁ、無駄な妄想は置いといて・・・と。
このグレイヴ・エンカウンターズシリーズに出て来る霊体ってのはいちいちチープです。
一作目の評価が著しく低かったのも、肝心な霊体がチープ過ぎたせいでしょう。
何が宜しくないかってーと、簡単に言えば顔のビジュアル。
ブスだのブサイクって事じゃなしに・・・いや、イケメンとか萌えカワな霊体ばっか出ても違う怖さになっちゃうからアレだけどw、要は人間らしさよりクリーチャーっぽい造形に偏りすぎなんだよね、多分。

とにかく面長・・・っていうのは、絶対的に口を縦開きに叫んでる感じだからなんだけど、それと目の周りの隈取りをやたら黒くして、目玉の部分はとにかく白いっていうね。
それだけの事にしか拘ってないもんだから、造形的には子供騙しこの上ない。
怖い顔ではなく、気持ち悪い顔なのね。
ハッキリ言って、マリリン・マンソン辺りのファンだとか、デスメタル系のコアなファン層ならわりと居そうなメイクw
だって、コントラストを主にしてる時点で特殊メイクですらないからね。
やっぱり、ホラーは一瞬しか映らないにしたって、それなりにしっかりした特殊メイクを施さないとダメなんすよ、CGを使うにしても。

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ハィ、お試しでチャチャッと加工したアレックスちゃんの画像です。

口を開かせて、ハッキリした隈取りをさせて、白目にしただけです。
これだけの事でグレイヴ・エンカウンターズな霊体になったでしょ。
怖いかと訊かれれば怖いかも知れないけども、この程度でホラーファンを納得させようと思ってるならナメられたもんです。

こちとら散々ホラー観てグログロのゴアゴアに慣れてんのよ!

ナメるんじゃないよ!こんちくしょうめ!

っていうね・・・なんでおネェ口調か解んないけども、そんな感じですよ。
もっと気合い入れてやって欲しいもんです、どうせ作るんなら。


まぁ、ダメ出しもしてますが、一作目に比べれば続編なのに頑張ってますよ、グレイヴ・エンカウンターズ2。
ケツまくった感が初っ端から感じられただけに、その辺りの強さだった気がしないでもないけど。

とりあえずね、設定は良いと思うんだ、巨大廃病院内が迷宮状態になって怪物ウヨウヨみたいなの。
ただ、それをホラーにする必然性はもはや無いんじゃないのかなと。
霊体もそのまま人間の姿はほぼしてないし、霊というよりモンスターとして見ればツッコミの必然性も無い訳だし。
なにより、巨大建造物がそのまま迷宮状態になるってのはフィールドとして振り幅広くて良いよね。
だから、もうホラーに拘るんじゃなくて、モンスターの巣窟になってる迷宮に迷い込んだ連中の冒険ファンタジーで良いんだと思う。
ってか、今回の作品自体がほとんどそんな感じになってたしね。
霊体よりサイクロプスだのキメラだの出て来た方が面白かった気すらするし、現代を舞台としたファンタジーものってまだ出て来てないと思うから、そっちにシフトした方が突き抜けちゃってて絶対良いと思うんだよね。
ジュラシック・パークがウケたんだから、出来ない事は無いんだよな、きっと。


ま、こんなところですかね。
なんだかんだで書いてる途中で睡魔に負けて寝ちゃいましたよ、今回も。

しっかし、単なるホラー好きとかじゃなくて、心霊的な研究なり考察なりをちゃんとしてる人が撮ったホラー作品ってのはホントに皆無だよね。
撮らせてくれるなら俺が撮りたいぐらいだわ、ホントに。
絶対に日本人にしか撮れない怪談的演出の完成度の高いホラーが出て来るのはいつの日やら。
技術的にはもうなんだって出来る時代になったのにねぇ・・・。