ブログネタ:マオリ族の女性が顔面の入れ墨で公衆浴場入れず。どう思う? 参加中この話って最初に聞いた時には顔面の入れ墨って知らなくて、腕とか背中とかにデカデカと入ったもんなのかと思ってたんだけど、見たら思いっきり顔面だったんで話違うやんと思ってちょっとウケたんだよねw
いや、当事者にしてみりゃ笑い事じゃないんだろうけどさ。
まぁ、昔から入れ墨お断りってのはお約束的にあるルールだから解るんだけど、例外無く認めないってスタンスにどこまでの根拠とポリシーがあるのかってところよね。
今時はわりとあちこちで見受けられる事だけど、本質ないがしろにしたルールってのはどうなんだかね。
「これはダメです」 って言うからにはそれなりの理由があって、問われた時にちゃんと理屈で答えられなきゃ筋が通らない訳ですよ。
「入れ墨お断り」 ってなら、どうして入れ墨はNGなのかが重要な訳で、「他のお客様が不愉快な思いをする。威圧感を与える。」 っていう一般的な理由であった場合、「それって、いわゆるヤクザ的な入れ墨を主に踏まえた事ですよね?」 っていうツッコミは当然の事。
じゃあ、件のマオリ族の女性の入れ墨は、そういったヤクザ的な入れ墨と同様のものと判断しちゃって構わないんですか?・・・って事になる。
そりゃあね、どう頑張ったってヤクザの紋々と伝統文化としての入れ墨は全くの別モノですよ。
だから、理屈だけで言えば 「文化としての入れ墨は例外として認めるべき」 っていうのがもっともな意見。
大体、マオリ族の女性がヤクザであるはずもない訳で、その点で言ってもルール適用外って考える方が極めて普通で常識的だしね。
さて、それでも拒否する理由があるとすれば、それは 「例外を認める事で今後の影響を考慮した」 っていう部分だろうね。
要は、マオリ族だからOKですよってしてしまう事で、明らかな日本人のヤクザなりチンピラがマオリ族を名乗り出さないとも限らない・・・みたいな事だよね。
一度例外を認めてしまうと、例外のものさしについて明言する責任が出て来てしまう訳だ。
ルールの基準範囲内を決めるのって比較的簡単だけど、範囲外を決めるってのはナンセンスに等しい難しさがある訳でね、そこを突っ込まれるのはどうしたって弱味になる。
客商売である以上、そういった部分は出来るだけ回避するのが賢明だと言える。
ってな訳で、マオリ族文化であるにしても、入れ墨はお断りします・・・っていう事情があったのかも知れない。
どっちが正しいかってのは、どっちの立場で物を言うかによるよね、こういった事例は特に。
そういう意味で言えば、どちらも意見として認めるべき事だと思う。
但し、これは客商売にうるさいと公言してる俺だからこそ言うけれども、事情が事情で例外的対応をするのが本来の筋なんだから、そこで拒否するのであれば、しっかりと説明をした上で納得して貰わないとダメだよね、客商売として。
っていうか、ハッキリ言って日本人として粋じゃないしね、例外認めず断るとか。
まぁ、状況はよく解らないから一概には言えないけども、あくまでルール重視で拒否するのであれば、嘘でも 「営業時間外にお時間取りますのでそれで宜しければ来て下さい」 とかね、そういった客に対しての配慮ってのは当たり前に見せないとダメですよ。
例のクリステルがアピールしてた 「おもてなし」 ってのはそういう事で、日本人の配慮深さは2歩も3歩も謙って見せる美学だから、そういうスタンスで客対応が出来ないのであれば失格だよね。
特に外国人相手なら尚更。
粋じゃない日本人なんて恥ずべきだとすら思うしね。
まぁ、当事者の温泉施設側がどういうスタンスなのか解らないし、マオリ族女性がどう思ったのかも解らないけども、もはや日本人的な発想だけ持ち合わせてOKだった時代じゃなくなったってのは事実ですよ。
日本のどこ行っても外資系企業やら外国人は居る訳だし、外国人観光客だって多い訳だから、スタンスを改めるべきは日本人なんでしょう。
それこそファッションとして、文化としての入れ墨を入れてる外国人は物凄く多い訳だし、そういった人達にどう対応すべきかみたいな事は、日本人的な発想だけで考えてちゃダメですよ。
現実的に考えないとね、いい加減。