Birthday Songs・後編 | weblog -α-

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なんとな~く  思いつきで  好き勝手に  (=゚ρ゚=) ボヘー  っとやってます。


前回に引き続きバースデーソングスの2012年、つまり去年。
去年はバースデーソングが充実したというか、今までで一番本格的に取り組んだ年。

7月に数日違いで誕生日な二人が今現在の仲間内に居まして、急遽、その二人のバースデーソングを作る事に。
その一人目が、これまたここでは結構長い付き合いになるカリン。
日頃からいじりネタとして大変お世話になっている素材・・・いや、人です。

そんなカリンをどっかの誰かが 「総帥」 なんて呼び出して、すっかり浸透・定着化してたもんで、総帥というキーワードで何か遊べないかと考えた訳です。
そして、ふと思いついたのがかの名曲。
「よし、バカっぽいからそれで行こう」
迷いはありませんでした。


Birthday Songs 2012 Act:Karin [2013 mix]

これはもう・・・語る方が野暮というかなんというか。
完璧にネタですよね、えぇw

歌詞は内輪ネタ的なもんで、解る人じゃないと解んないと思う。
なにより、「総帥」 って呼び名が解ってないと歌詞部分のオチに繋がらないというね。
ただ、まぁ、最後の最後のズッコケ感は、意外と内輪じゃない所でも好評だった様子。

音的な話で言うと、イントロはあえてオリジナル風には仕上げませんでした。
ってのも、イントロで100%解っちゃうと歌に入ってからのインパクトが弱まるから。
歌に入って 「あぁ、替え歌か」 と解るぐらいのバランスが恐らく良いと思ったもんで。

イントロのベースラインとかは結構ジャジーでかっちょいいんじゃないかな~と。
前半でそこそこイケてる雰囲気出てた方が、後半の 「え?」 感が活きてくるんですな。
でまぁ、その後半もまた有名曲のパロディーなんだけど、なにげにHappy Birthday to Youのメロディーとかも絡めてます。
サラッと聴けるけど小ネタはそこそこ詰まってる辺りがポイント。

ちなみに、ボーカルは原曲の一発録り素材が使い辛かったんで、チャミ子さんの方のボーカル録り直しついでに新録しました。
もう一つついでに言うと、後半部のスネアとシンバルも、原曲では普通のドラム素材だったのをオーケストラ用素材に変更してます。
そんなの解んねぇよって話だろうけどw


さて、カリン総帥サウンドが完成して、休む間も無く数日後に向けてのバースデーソング作り。
次は足の小指キャラ(なんだそれw)で内輪ではお馴染み、えねこ(正しくはえね)の誕生日用。

正直、一番悩んだのはこの時で、まずアプローチ的にどうしようか考えた。
カリンの数日後だけに、同じ路線はちょっと芸が無さすぎる。
笑えたらOKとか面白かったらOKじゃなくて、「この流れだったらこう来るだろう」 という想像を裏切ってこそ、作り手の意義があったりする訳です。

考え抜いた結論として出たのは、「よし、今年は他の人も含め、基本的にオリジナル曲を書き下ろして贈ろう」 というもの。
このテーマを掲げる事はノルマにもなるんだけど、試みとしては面白くもあった訳です。
そうでもしないとなかなか他人の為に曲を書き下ろすって事も無いだろうし。

で、えねこのバースデーソングも書き下ろし新曲に決定。
こうなるともう、バースデーソングどうのと言うよりは自分の曲を作る時に近いもんがあって、誕生日という枠に捉われず発想出来るから気が楽。
問題は、確実に短い曲じゃないと時間的に仕上がらないという点。
だから、演奏自体もそれほど複雑なもんじゃなくシンプルで、それでいてインパクトはある感じが条件になる。
そしてギリギリで仕上がった曲は、かなり自分の曲用のテイストを持ったものになった。


Birthday Songs 2012 Act:Ene [2013 mix]

君が生まれた夜と 同じ月 優しい光
僅かばかりの涙 星になる
君に幸あれ

Happy Birthday to you


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短い曲ながらも、展開はドラマチックに仕上がったんじゃないかなと。
イントロの優しげなところから激しい感じになって、静かに終わる。
多分、自分の曲を書くのと同じスタンスじゃないとこういうアレンジにはならなかったと思うし、そもそもこういう曲にもならなかったと思う。

演奏の方はホントにシンプルで、むしろテクニカルなのはアレンジの方。
前述した様に曲で誕生日という括りに縛られない分、歌詞は誕生日を充分意識して書いた。
この曲の場合は詩的なアプローチの歌詞になったんだけど、それは曲自体が短いという制約と、楽曲的にその方がハマるから。
バースデーソングだって前提があれば、詩的でも歌詞の意味は恐らく通じると思うんだけど、多分。

この曲でなによりこだわったのはコーラスパートで、自分用の曲でもコーラスを重要視する様になってきてる事もあって、バランスとかエフェクトの調整に結構時間をかけた。
そもそも、バンドで活動してる訳じゃないと、使える声は当然ながら自分のみな訳ですよ。
って事は、多重録音大前提のコーラスなんかだと、同じ声質ばっり重なる事によるマイナス面もわりと出て来るんですな。
その辺りの事があるもんで、コーラスパートはこういうところでも研究しながら地道にミックスの鍛錬をしてる訳です。

ちなみに、この楽曲の正式タイトルは 『HB』 で、Happy Birthdayの頭文字を抜粋したもの。


やがて10月が近付き、チャミ子さんの誕生日が迫る。
前述のとおり、「今年はオリジナル曲を書き下ろす」 というテーマが前提にあるもんで、チャミ子さん向けの曲の構想はわりと早い段階から練ってました。
ただ、ここでもまた悩みどころは曲の方向性で、前編で取り上げた様に、2011年に贈った曲は若干ネタ的なものだった訳です。
それ自体は喜んでくれたらしいから良かったんだけど、また同じ感じにするのはどうなのかと。
「チャミ子さんには米米的なもの」 ってテーマは一応あったけど、じゃあ前年よりネタ度を増したものを作るのか、それともまた違うアプローチでらしさを演出するのか・・・みたいなところで結構悩みました。

結局、そうやって悩んでる内に曲自体のイメージは浮かんじゃって、とりあえず曲として形にしてからどうするか考えるという事に。
で、曲のイメージを膨らませつつ、アレンジも同時進行で考えつつ、なんとか楽曲としての形は出来上がり。
で、次は作詞の段階。

これはある意味、キモいと言われかねないんだけど、特定の人向けに歌詞を書く場合は、その人と直接話す機会を作ろうとかはあまりせず、むしろ自分一人の世界でその人の知り得る限りの情報を纏めてくんです。
言わば妄想に近い行為で、この人はきっとこういう事を考えたりするんだろうなとか、こんな風に物事を見てそうだなとか、とにかく相手のイメージを立体化させてく事から歌詞に結び付くキーワードを探して、それをメロディーに当て嵌めてくパズル的な作業。
多分この一連の流れって、ちょっとおかしい感性の人じゃないと出来ないと思うw

まぁ、そんな風にして書き下ろしたのが2012年のチャミ子さん向けの曲。
正式タイトルは 『to you』 で、言わずもがな、Happy Birthday to youから取ったタイトル。
歌詞が出来た段階で、これは変にネタ要素入れない方が良いだろうって判断になって、極めてノーマルな楽曲に仕上げた。
但し、最初から米米サウンドは意識して作ってるんで、全体的なパロディー感はある。


Birthday Songs 2012 Act:Charmy [2013 mix]

思いがけない出会いは 思いがけぬ瞬間を秘めてる
そう 君にとって今日が曇りのち雨でも

間違い探しの様に 日々がどれも似たものばかりでも
そう 喜怒哀楽でほら 景色は変わるのさ

まだ舞台は中盤辺り お楽しみはこれから

泣きながら 笑いながら 寄り道ちょっと多めに
風に吹かれ 波に揺られ 七転八倒 諸行無常

とにかくはおめでとう

Happy Birthday


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ポップなシャッフルビートでイントロからブラスをフィーチャーしてる辺り、米米を意識してるのが解り易いと思う。
まぁ、だからって実際に米米の楽曲で探しても、この手の曲ってほぼ無いんだけどw
ってか、楽曲的に言うと全然米米じゃないんです、寄せたアレンジにしてるだけで。
寄せて上げてブラみたいなもんですよ、噛み砕いて言うとw
とにかく、アレンジ一つで世界が変わるんですな、音楽の場合。

イントロダクションにピアノソロのHappy Birthday to Youを入れたのは狙いで、その余韻からベースが入る事で 「お?」 と思わせる魂胆でした。
楽器構成は基本的に米米の定番どおり。
これで女性コーラスとパーカッションが入ればもっとらしくなるんだろうけどね。

ボーカルは聴けば解ると思うけど、基本的にてっぺいちゃんの歌唱法で歌ってます。
声は似せようともしてないんで、ギリギリ物真似じゃないって事にしといて下さいw

この曲で我ながら気に入ってるのは歌詞の完成度で、下手な自分用の曲より良く書けてますw
特にサビ、七転八倒の後に諸行無常が浮かんだのは我ながら褒めてやりたいw
恐らく、諸行無常以上にハマる言葉は他に無かったと思う。
作詞って、そういうたった一言が出て来るか出て来ないかが大事だったりするんですよ。
まぁ、リスナーはそんなに意識して聴いてない人も多いんだけどね。

で、この曲に関しては、今回のリミックスにあたってコーラスを結構足したり、各楽器バランスを一から修正してたりします。
あと一つ個人的に失敗したなと思うのは、ベースをもっとBON寄りにすれば良かったって点w
あの人のベースはもっと遊びが多いよな~とか思っちゃうんでね、マニアックな話だけどw


さて、いよいよ年末。
毎年恒例キティ向け音源作成の時期。
クリスマス画像だの年賀画像だのを考えつつ、締め括り的な音源作りも考える時期なんです。

なんだかんだで一番多くバースデー音源を贈ってる相手なんで、バリエーション的には厳しいもんがあるんですよ、正直。
ただ、オリジナル書き下ろしとなれば話は別で、えねこの時同様、ほとんど自分の曲を作る感じでやればOK。
ってな訳で、一番俺らしい楽曲でのアプローチになった訳です。

当初は全く違う曲を途中まで作ったんだけど、これは違うなって事でボツに。
結局、曲なんて幾らでも作れるけど、その中で自分的にOKが出せるものをチョイスする事の方が大変なんです。
どんだけ良い曲が浮かんでも、それが自分の曲としてダメならダメ。

改めて曲作りを始めたんだけど、なんとなくギター弾きながら思いついたフレーズがしっくりきて、そのままの流れでギターパートとメロはほぼ形に。
そこからツールでリズム隊の打ち込みをして、ギターの仮レコーディング。
メロだけチャイム系の音で代用した音源を作って、それを繰り返し聴きつつの作詞作業。
実は、20代後半ぐらいから作詞がえらく苦手になったもんで、なんだかんだで作詞作業ってのが一番厄介だったりします。
この時も、最初に書いた歌詞はどっちかっていうと詩的な感じで、誕生日ってテーマにはイマイチだろうとボツ。
その詩的な世界観をイメージに置きつつ、もう少し現実的に書いたのが決定稿の歌詞。
だから若干、詩的な部分も残ってる。


Birthday Songs 2012 Act:Kitty [2013 mix]

見上げた空に月が灯り
星々を手繰る少女が駆け出す

冷たい風に襟を立てて
足早に急ぐ温もりの場所へ

君にとっての幸せを運ぶ
青い鳥が今日も森を飛び立つ
その窓辺へ

君が生まれたその夜の 祝福の星が
今夜もまた輝いている 静かに祝ってる

Happy Birthday to you


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これはもうこのギターバッキングありきの曲だなと。
イントロの鳴り出しから存在感あるしね。
曲自体はそんなに変化球でもないんだけど、総体的にギターが効いてて気持ち良い。

この曲は他のバースデーソングみたいにコーラスが多くない分、リミックスにあたっては原曲で全く乗せてなかったシンセとストリングスをしっかり乗せた。
Aメロはともかく、Bメロとサビはやっぱり後ろでなんか鳴ってた方がしっくりくるなと。

歌詞に関しては、前述のとおり少し詩的な部分があるんだけど、浮かんだ映像イメージを言葉に置き換えてるってのが一番的確な表現だと思う。
で、贈る相手に対してのイメージとしては、当人が青い鳥と縁があるからそこは重視した。
単なる 「幸せの青い鳥」 じゃなく、「君にとっての」 と付けてる辺りがポイントでもあるかな。

エンディングにHappy Birthday to youのピアノソロを入れたのは、そのままフェードアウトだとちょっと冗長に感じたから。
まぁ、曲自体が特にバースデーソングらしくないからトッピングとしてってのもあるけど。



という訳で、バースデーソングスはここまで。
勿論、誕生日は誰でも毎年来る訳で、今後も誰かにバースデーソングを贈る事はあるかも知れないけども、こういう企画は恐らくもう二度とやりません。
ってか、その人向けに作ったもんはその人に贈った時点で完結してるしね、そもそも。
今回も我ながら趣味が良い事だとは思ってないんで迷ったんだけど、去年の一連の曲達で自分の中に一区切りついた感があって、勝手ながらこういう形で整理してみました。

今年も頃合的にはそろそろ作るなら作るで意識しないとダメな時期なんだけど、現段階では全く何も考えてません。
ってのも、つい先日、自分のミスでPCがちょっとトラブっちゃいまして、レコーディングツールのエフェクト設定が全部消えちゃったんですな。
だもんで、当面はエフェクトプラグインの整理と設定のやり直しに追われて、新たなレコーディングどころじゃないんです。
いや、出来なくはないんだけどね、消えたの設定だけだし。
ただ、それなりに整理してた設定が消えちゃうと、いざあれを使いたいって探す時にわりと手間取ってストレスなんですよ。
そのちっさいイライラで 「あー、もう無理。やめた!」 ってなるパターンは目に見えてるんで、今はコツコツとやっつけようかなと。
あと、1曲につき1ギガ前後はHDDの容量を食うもんで、その辺りのデータ管理もぼちぼち見直すなり整理しないとダメだな~とかね。
まぁ、今回は一気にリミックスしすぎて右手首が腱鞘炎チックになったりもしたもんで(ただのバカ)、しばらくは作業的なもんから離れとかないと後が怖い。
30代後半の肉体は、頭で認識してるよりずっと無理が利かない身体になってますw