Birthday Songs・前編 | weblog -α-

weblog -α-

なんとな~く  思いつきで  好き勝手に  (=゚ρ゚=) ボヘー  っとやってます。


誕生日に彼氏から自作曲を歌われてドン引きした・・・なんていうエピソードはわりとある話。
うん、あの、そういう事したがる奴って、大体がカッコつけで自己中発想のおバカさんだからね。
それに、一つの作品を創作して完成させるってのは、そんな即席で出来るこっちゃない。
玄人が肩の力を抜いて作るにしても、そこにはやはりそれなりの基礎やら知識ありきです。

もう結構前の話になるけど、当時の彼女の誕生日に曲を書き下ろした事がある。
その内の一曲は、ここでも公開した事がある 『Happy Birthday』 という曲。
今UPしてあるものはもう一昨年のデモ音源なんで酷いもんだけど、当時の音源はもっと酷かった。
正直、あの程度でよくも恥ずかしげもなく聴かせられたもんだとすら思う。
けど、付き合ってる期間で彼女の誕生日に捧げた二曲には、しっかりとメッセージを込めた。
演奏力とかレコーディング技術・知識は乏しかったけど、そのメッセージにこそ意味があり、意義があった。
無論、それがどの程度伝わったのかまでは知る由もないが。

詰まる所、誕生日に贈るべきメッセージなど 「おめでとう」 ぐらいで充分なんだが、ただそれだけの事は誰にでも言える。
だったら、それ以外のメッセージを込めなければ俺が作る意味が無い。
特性として、いわゆる普通の人達とは違う視点や感覚を持つ事を自覚していながら、それを他者に活かせないとしたら、俺は恐らく生きている意味など見失っていたと思う。
大袈裟な様だが、こればっかりは真面目な話。
そんな事実を常に心のどこか、頭の片隅に置いて生きていると、周囲に居るそう多くない人達それぞれに対する思いや感謝といったものを、コンスタントに確認する様になる。

ただ 「ありがとう」 や 「愛してる」 の一言で伝わるものもあるけど、本当のところはそれだけじゃ心許無い。
良くも悪くも誤解を生む事だってある。
だから、それぞれに伝えたいメッセージや思いを、そういった言葉以外で伝えたいと常々思ってる。
でも、改まってそれを伝える機会ってのは、なかなか有りそうで無いもの。
多分、それを伝えるタイミングとして一番好都合なのは、それぞれの誕生日だったりするんじゃないかと思った。
いや、別に実際に会って居酒屋で語り明かすぐらいの機会があればいつだって構わないんだろうが、ネットを介して知り合った仲となると、会おうにも会えない事の方がどうしても多い。
だから、誕生日というのは、タイミングとして違和感無くメッセージを伝えられる絶好の機会だと思う。


今回と次回、二回に分ける予定の共通した楽曲テーマは、バースデーソング。
ここで駄文を書く様になって数年、友達と呼ぶのはおこがましい感じがするんであえて知り合いと言わせて貰うが、この数年でここをきっかけとした知り合いが少数ながら増えた。
正直、すっかり人疲れして辿り着いたここは、隠居さながらに腰を据えた場所。
それでも作るつもりの無かった知り合いはしっかりと増え、まだ俺のバカ話や冗長な理屈に付き合ってくれる人達は居るんだと知った。
だからこそ、そんな人達の誕生日には少しばかり特別な贈り物をしたいと思った。
そもそもはふとした思い付きだ。

「大事な話はメールやメッセじゃなく、出来るだけ自分の声と言葉で伝えなさい」
前述の若い彼女にはそんなお説教をよくしていた。
その考えは基本的に今でも変わらず、誕生日の贈り物もどうせなら声で伝えるのが良いと思った。
「おめでとうって録音して送りつけるのか? ただそれだけ録音して?」
自分の中で自分に対してそう訊いた。
やっぱり、それはちょっとこっ恥ずかしいというか・・・どちらの側にも物凄く違和感があるだろう。
だったら、どうせ誕生日なんだし、バースデーソング歌えば良いんだと単純に思った。
そんなスタートだった。

誕生日の定番曲と言えば、誰もが知る 『Happy Birthday to You』 だろう。
ホントだったらオリジナルを作って贈った方が俺らしいけど、その時には誕生日はそこまで迫っていて、オリジナルを作れる余裕なんて無かった。
とにかく、Happy Birthday to Youをアレンジして音源化する方向に決まった。
そして2010年の年末、ここで知り合った中で一、二番に付き合いの長い 『キティ』 へ贈るバースデーソングが完成した訳です。

今回は、そんな感じで数人の知り合い達に贈ったバースデーソングを時系列順に出して行こうかなと。
どれも当時送った原曲ではなくて、改めてミックスし直した音源。
ってのも、バースデーソングという性質上、時間的制約で充分にレコーディングやミックス出来なかった楽曲ばかりなんで、少し前から全てリミックスしてやろうと考えてたんです。
まぁ、こうして公開する事を前提としてた訳ではないんだけども。



Birthday Songs 2010 Act:Kitty [2013 mix]

ファンキーなリズムでポップで、ちょっとだけロックなアレンジ。
まだまだ特別こだわったアレンジとかは考えてなかったんだけど、とにかくイントロはバースデーソングっぽくない雰囲気にしようと最初から考えてた。
自分の曲でもあんまり使わないオルガンを入れたのもちょっとだけポイント。

ボーカルはオクターブ上下のユニゾンにする事で厚みをつけて、録音時のレベルの小ささをカバーしてる。
ってのも、さすがにこの手の歌入れは防音室でもない自室で録音するのにちょっと抵抗があって、声を張らないで存在感を出す手法としての苦肉の策。
しかも、この頃はほぼ全部のパートを一発録りしたみたいで、今回リミックスに当たって素材を調べてみたら、どれも1テイクばっかりだった。

最後のコメントは、左チャンネルのギターが結構長く余韻が残っちゃってバランス的にどうかと思ったのと、せっかくなんだからおめでとうの一言ぐらい入れた方が良いかって判断で、後付け的に乗せたもの。
やってみたら意外と照れ臭くて、以降は同じ事してないんだけどね。



さて、翌年。
前年に米米CLUBファンという共通点からコメントのやり取りをする様になった人が居て、世代も近い事から物凄く地味ではあったけど、ジリジリとジワジワとwお互いに歩み寄った感じで。
そのお方、知り合った当初は名前が無かった・・・いや、名前が名前になってなかったという不思議な人で、名前欄には顔文字が一つチョンと書いてあるだけ。
正直、なんて呼べばいいんだろ・・・と考えたりもした訳ですが、察してくれたみたいに突然その顔文字に吹き出しがつき、チャーミーと名前が確定。
これでようやく文字で呼べる!と思ったものの、「ねぇ、チャーミーさん」 だと少し呼びづらいな~と思ったんで、勝手に 「チャミ子さん」 と呼ぶ事にしちゃいました・・・うん、勝手に。
まぁ、他でもあだ名とか勝手に付けて呼んでたりする奴なんでね、俺。

で、そんなチャミ子さんの誕生日が近いと気付いたある日、「チャミ子さんにもなんか作ってみようかな~」 と思い立ち、そこでふと浮かんだのが米米的パロディー路線。
とにかく何かしらネタっぽいアプローチにしたいと考えてて、「替え歌とかか~?」 みたいな事も一瞬思ったんだけど、結果的には替え歌と見せかけつつの・・・っていう展開に持って行った。
ちなみに、この時の誕生日には少しだけ完成が間に合わず、遅ればせながら的なものとなったのがちょっとだけポイント。


Birthday Songs 2011 Act:Charmy [2013 mix]

イントロは言わずと知れたあの名曲。
そこからのHappy Birthday to Youがありーのの、最後は解説無しだと意味不明な一人コント。

まぁ、曲の本編自体はスタンダードなロックアレンジ。
要は、最初からイントロとエンディングに重点を置いていたという本末転倒な感じ。
一応、ギターは左と右で米米っぽい振り分けにしてるんだけど、アレンジがアレンジだけに、そんなに言うほど米米っぽくはないw

原曲はイントロ含めて鍵盤楽器を乗せてなかったんだけど、少しでもオリジナルに近づける為に今回は追加してみた。
あと、ボーカルも原曲はまた一発録りのがソロで乗ってるだけだったんだけども、リミックスしようと素材調べてみたら、元々のボーカルパートがどこにも見当たらない。
どうやら前にメインにしてた機材のデータ保存の時、上書きでボーカルパートを消しちゃったらしい。
という訳で、歌が無いと話になんないから、今回のリミックスで新たにユニゾンで録り直しました。

エンディングの一人コントは、内容こそ違えど最初から予定してたもの。
結局、完成が誕生日当日に間に合わなかったもんで、喋る内容もそれに合わせる事に決定。
ホントは左右で少しぐらい声を変えても良かったんだけど、テスト録りテイクが思ったより良い感じに猿芝居だったもんで、あえてそのまま使う事にしました。


その年末、またしてもキティバースデーが近付き、「今年はどうしよう・・・」 と。
オリジナルはなかなかいいイメージが浮かばず、かと言ってHappy Birthday to Youのアレンジも思いつかず・・・なんて事をしてる内にリミットが迫り、「よし、ミドルテンポでいこう」 とだけ決定。
「ミドルだったら鍵盤メインにしよっかな~」 という漠然とした思いつきだけでアレンジの概要を固めて行き、ドラムとベースの打ち込み作業開始。
そこにMIDIで作ったピアノパートを乗せてみたものの、なんだかフツーのバラードになって面白味に欠ける。
コーラス被せればそれなりに良くなるだろうと考えたんだけど、脳内シミュレートではやっぱりイマイチ。
何がイマイチなのかってーと、起伏が無さ過ぎて総体的に平べったい、気だるいだけの曲になってしまう。
じゃあ・・・って事で、その後ろに派手めのギターソロを繋げたらどうだべ・・・と。
結果、思いっきり趣味に走ったギターソロパートが付いて、楽曲的には着地成功。
ただ、ギターソロに関しては少々やり過ぎ感が否めないというか、気持ち良くなって弾きまくってんじゃねぇよ的な自分ツッコミがw
いや、悪かないとは思うんだけどもさ。


Birthday Songs 2011 Act:Kitty [2013 mix]

前半はジャジーな感じで、後半はギター弾きまくり。
バランスとしてどうしてもボーカルが目立ってくるんで、レコーディングもこれまでよりはちゃんと録ってるのが顕著。
特にコーラスはこの曲からわりと意識的に考える様になって、他の自分の曲とかでもその影響は出て来てる。

後半は特に触れる部分も無いんだけど、とにかく弾きすぎだよなとw
3分の曲が1:2の割合でギターソロはねぇだろと我ながらw



という訳で、Birthday Songs・後編につづく。